2017/08/31

公認会計士の仕事内容と必要な資格・平均年収や給料・転職の適年齢

公認会計士は難易度の高い職業で給料も高く、転職したいと考える人も多いでしょう。どうすれば公認会計士に転職できるのでしょうか?今回は、公認会計士への転職の方法や仕事内容などをご紹介していきます。

公認会計士の仕事内容と必要な資格・平均年収や給料・転職の適年齢

公認会計士の仕事

公認会計士は年収が高いというイメージがあったり、資格を取らなければ就職できない難易度の高い職業だという漠然としたイメージはあるものの、その仕事内容について詳しく知らない人は多いです。転職するのであれば、その仕事内容をしっかりと知っている必要がありますし、公認会計士は目指すのも大変な職業ですので、転職を考える前に一度確認し本当に自分がなりたいのかを見つめ直す必要があります。

公認会計士の仕事内容

公認会計士の主な仕事内容は会計監査です。会計監査は公認会計士の資格を有している人だけが行える業務ですので、公認会計士の独占業務だと言えます。会計監査は企業の貸借対照表や財務諸表をもとに企業の成長率や株価などを正確に算出する業務で、昔は企業の自己申告により行われていましたが、それでは株価の水増しなど不正が起こり得るので、公平な立場で企業の評価を行う第三者の公認会計士が会計監査を行うようになりました。会計監査はある程度の大きさの企業には課されている義務ですので、公認会計士の仕事がなくなることはないと言えます。

その他にも税務処理なども依頼があれば行い、企業の戦略などを考えるコンサルタントとしての役割を果たすこともあります。これらは公認会計士の個人の実力により依頼されるものですので、必須の仕事ではありませんが、これらを兼業することで収入もどんどん高くなっていきます。会計監査だけでも大変な仕事ですので、公認会計士の仕事は激務だと考えられる場合も多いです。

転職に必要な資格

公認会計士に転職するためには公認会計士の資格試験に合格しなければなりません。公認会計士の主な仕事である会計監査はこの資格がないと行えない業務があり、転職には資格の取得が必須になります。公認会計士の資格は国家資格ですが、受験のための決まりはなく、学歴や職歴に関係なくどんな人でも受験することができます。誰にでも公認会計士に転職するチャンスはありますが、試験の難易度は高く、司法試験にも次ぐ難易度だと言われています。

平均的な合格率は10%前後で、試験の必須科目が多いのも公認会計士の大変なところでしょう。仕事をしながら資格試験の勉強をするのはかなり困難ですので、転職を考えているなら覚悟を決めて取り組む必要があります。

公認会計士の職種

公認会計士に明確な職種はなく、あくまで公認会計士という職業の中で様々な業務をこなすことになります。公認会計士は事務所に所属していることがほとんどですので、基本的には事務所の意向で仕事が決まります。会計監査を中心にしている事務所もあれば、税務処理を請け負ったり、コンサルタントを中心に請け負う場合もあります。

またキャリアを積み、独自のコネクション築くことができれば個人の営業主として事務所を開業することもできます。独立を目標にしている公認会計士も多く、独立すればさらに職業としての自由度は高まると言えます。

また事務所に所属する場合や個人で開業する他にも監査法人に入るという方法もあります。監査法人とは会計監査を行う法人組織で、公認会計士が5人以上であれば組織することができます。公認会計士が集まる会社のような存在ですので、そこに所属するという方法もあります。

公認会計士の平均年収

公認会計士は国家資格で転職するにも難易度が高く、高い年収の人も多いとされています。公認会計士の平均年収は800万円程度です。これはもちろん公認会計士全体の年収で、個人に焦点を当てればまだまだ高年収の人はたくさんいます。監査法人には役職があり、そこで出世していけばさらに高い年収が望めますし、個人として様々な業務をこなせば、その分収入はどこまでも増えていきます。激務であったり、資格取得の難易度が高いことが転職のネックになる公認会計士ですが、それでもその高い年収に憧れ転職を考える人は多いようです。

転職後の給料は?

通常転職であれば、実績やスキルにおいて転職後の初任給であってもそれなりに高い給料が保証されている場合が多いですが、公認会計士は資格職のためその限りではありません。もちろんもともと公認会計士として働いていての転職であればそんなことはありませんが、実務経験がなく、資格取得による転職であればいきなり高い給料は望めません。

ただ公認会計士は初任給も他の職業よりも高く月収にして約30万円程度が相場とされています。初年度であっても平均すると500万円程度の年収が期待できるので、転職後すぐであってもそれほどお金の心配をする必要はないと言えます。

公認会計士の転職先

公認会計士と一口に言っても転職先はたくさんあります。転職先によってメインとする業務が違っていたり、待遇が大きく変わることもあります。個人事業主の事務所に転職する場合はその傾向が顕著ですので、他の仕事先の条件と比較して検討することが重要になります。

個人の事務所に所属する

公認会計士になって一発目の転職先は個人の事務所に所属するのが無難だと言えます。実務経験のない新米がいきなり独立しても仕事が来る可能性はかなり低いですし、後々に独立する意思があったとしてもまずは修行のつもりでどこかの事務所に所属するのがいいでしょう。個人の事務所の場合は給料や労働待遇の面で交渉しやすいというメリットもありますし、事務所ごとに業務の特徴が分かれる場合もあるので、自分が独立後にやりたい業務をメインにしている事務所を選ぶといいでしょう。そうすることで、経験やスキルも身につきますし、クライアントを通して別のクライアントを紹介してもらえる可能性もあります。独立するにしてもしないにしてもまずは経験を積むという意味でどこかに就職するのがいいと言えます。

監査法人に転職する

公認会計士の転職を大きく募集しているのはやはり監査法人です。近年公認会計士の資格試験の受験者数は減少傾向にあり、公認会計士の需要は高まっています。監査法人も人で不足で困っているところも多く、転職するのは難しくないと言えます。また一口に監査法人と言っても大規模なものから小規模なものまで幅広く存在しています。大規模な監査法人はそれだけ業務の量も多く、個人の業務の幅が狭く専業でたくさんの数をこなすことが多かったり、小規模の監査法人では人手が足りないので、一人で色々なことができなければならないなど求められるスキルが違う場合もあります。

将来的にどんな公認会計士になりたいのかを考え転職先を決めましょう。また監査法人は年功序列で、キャリアを積んでいくごとにどんどんと給料が上がっていきますので、転職先としても人気です。競争に悩まされたくないという人にはお勧めの転職先だと言えます。

一般企業に就職する

公認会計士は会計監査が出来るだけではなく、税務処理や会計全般に関するプロフェッショナルですので、一般の企業への転職でも優遇される場合が多いです。一般企業では会計についてのアドバイスを求め公認会計士の有資格者を採用するケースが多いため、働き方としては主にコンサルタントとしての役割を担うことが多いでしょう。

個人として独立する場合だけではなく、企業に雇われてコンサルタントを行う場合でも給料面での優遇がかなり高いことは多いです。就職先が大企業になればなるほどその傾向は強く、大企業でのコンサルタントの実績はさらに次の仕事でも役に立つことが多いです。しかし実務経験が全くない場合は公認会計士の資格を有していてもそれほど好条件で働ける場合も少ないです。もちろん資格を有しているだけでも転職では圧倒的に有利にはなりますが、自分が期待した通りの仕事にはつけない可能性もあるので、まずは実務経験を経て、後に一般企業に転職するというのが現実的だと言えます。

コンサルタントの企業に就職する

実務経験が重要視される一方で、それでもやはり資格を取得するだけの知識があるということは重宝されコンサルタント会社への転職にも公認会計士の資格は有利に働きます。初めは個人として活動するのが難しくても、コンサルタントの会社に就職し、実績を積むことでキャリアアップにもなりますし、コンサルタントとしてのスキルは上がっていきます。公認会計士の実務経験があったほうが、さらに強い武器にはなりますが、そうでなくてもそもそものコンサルタントとしての実力があれば活躍の幅は大きく広がります。

公認会計士の資格を持っているだけで発言にも説得力がでますし、通常のコンサルタントでは出来ない仕事も行うことができます。最初からコンサルタント業界での活躍を目指し、そのキャリアアップのために公認会計士の資格を取得し転職するという人は少ないですが、会計業務に行き詰りを感じているのなら、違った道に進み自身の可能性を探るというのも一つの手です。

フリーランスとして働く

公認会計士の仕事は何もどこかに就職するだけではありません。自分で独立してフリーランスとして仕事をしていくことも可能です。もちろん資格取得直後に事務所を開設しても仕事はありませんが、フリーの仕事はそれだけではありません。資格試験で得た知識を使って金融関係の論文や記事書いて公開したり、講演会を開いて企業のアドバイザーとして活躍するのもいいでしょう。初めはなかなか難しいですが、固定客が付いたり、雑誌やウェブサイトからの執筆依頼が来る可能性もあります。そこを足掛かりにしていけばいくらでも活躍の幅を広げることは可能です。

誰でも簡単に取れる資格でないだけにその効果は絶大です。会計業務だけに目を向けるのではなく、その珍しい資格を利用して自分だけの仕事をしてフリーとして活躍することもできます。

公認会計士に転職する適年齢

どの職業でも転職するには適年齢というものが存在し、公認会計士も例外ではありません。定年はあるものの、公認会計士は学歴や職歴などに関係なく誰でも挑戦できる職業です。しかし転職を考えるのであれば、公認会計士になった後のキャリア形成も考えなければならないので早いに越したことはありません。公認会計士の試験は難しいので、仕事をしながら勉強をするとなると資格取得までに長い年月を必要とする場合が多いので注意が必要です。

転職の適年齢は30代

基本的な転職の場合と同じように、公認会計士への転職も30代、それも30代中頃ぐらいが適年齢だと言われています。就職して大体10年前後であれば企業について、社会について、仕事について分かる年齢で、ある程度のスキルも身に付けているだろうということでこれぐらいの年齢が適年齢であるとされています。

なぜ30代なのか?

転職は早ければ早いほど、若ければ若いほどチャンスや成長する期間があるのでいいと考えられがちですが、転職では若さだけを求められていない場合もあります。転職者に求めているのは、今後の自社での活躍ですが、それだけではなく前の会社で培ったスキルや実力などです。自社では得られない体験をし、珍しい能力を持っているほうが転職では優遇されます。

公認会計士の場合もこれは同じことが言えます。会計監査だけではなく、企業のコンサルタントを勤める場合もあるので、ある程度企業について知っておく必要があります。ですので、公認会計士としてしか働いていない人よりも、一般企業での経験もあり公認会計士に転職した人の方が、公認会計士としての実務経験が浅くても優遇される場合があります。一般企業の内情やあり方などをよく知った上での転職であれば公認会計士としての強い武器にもなるので、30代頃が転職の適年齢だと考えられています。

転職後のキャリア形成

公認会計士としてのキャリア形成を考えればそれほど遅い時期に転職するのは得策ではありません。フリーで活躍していていくのであれば、キャリア形成についてはそれほど考える必要はありませんが、監査法人などに所属するのであれば、年齢は非常に重要になってきます。監査法人への就職に年齢制限があるからではなく、監査法人のキャリアアップのシステムが年功序列だからです。年を重ねるごとに役職が上がり、給料も上がっていきますので、監査法人への就職を初めから決めているのであれば、出来るだけ早い時期に公認会計士の資格を取得しておかなければなりません。

また企業に就職してから監査法人に就職しようと思い、資格取得を目指した場合でも、年齢を重ねすぎると転職してから充分に出世ができません。監査法人への転職で出世を考えているのであれば、30代の、それも前半ぐらいまでがタイムリミットだと考えられます。

様々な業務を経験する

公認会計士には主な仕事は決まっているものの、その他にも専門性の高い仕事がたくさんあります。活躍の幅を広げるのであれば、様々な分野で仕事を経験する必要があります。それは公認会計士に転職する前の社会人経験についても言えますし、転職してからについても言えます。会計監査だけではなく、税務処理やコンサルタントの仕事など様々な仕事を経験し、キャリアを積んでいく必要があるので、そのためにはかなりの時間を要すると考えられます。
税務処理といってもその分野は広く、コンサルタントについても同じことが言えます。スキルを磨いていくためにはとにかく経験していかなければならないので、そのためには早い段階で公認会計士に転職しておく必要があります。転職後の働ける時間が短いとキャリアを大成させることなく定年を迎えてしまう可能性もあるので、30代が一つの区切りとなるでしょう。

体力的な厳しさ

若いうちに公認会計士に転職しておいた方がいい理由としては仕事の大変さにあります。年度決算の4月から5月は繁忙期のピークであり、ほとんど不眠不休で働くこともざらにあります。毎年やってくる超繁忙期に耐えるには若い体力のあるうちからそれを経験しておき、慣れておく必要があります。体力的に厳しい年齢で転職してしまうとせっかく公認会計士に転職できたのに辞めてしまうという恐れもあるので注意が必要です。

また年度決算だけではなく、四半期報告制度というのもあり、上場企業には四半期に1度報告書を提出する義務があり、公認会計士がこれをチェックします。年度決算ほどとはいかないまでも、これもかなりの忙しさだと言われています。年度決算で1回、四半期報告で4回、計5回の繁忙期があり公認会計士は激務だとも言われているので、体力面でも転職の年齢は考えておく必要があります。

試験の難しさ

公認会計士の資格試験は司法試験に次ぐ難易度だと言われています。一発合格者はほとんどおらず、独学ではなかなか受からないと言われる超難関の試験ですので、働きながら勉強するのはとても大変です。また勉強しなければならない分野も多く、対策が難しい試験でもあります。

転職の適年齢は30代中頃ですが、この時期まで勉強を続けてそれでも受からないようなら諦めるのも一つの手です。何事にも人には向き不向きがありますし、それだけ長い時間をかけて勉強しても受からない場合は会計士という職業への適性がない場合も考えられます。一般企業でも会計の知識は無駄にはなりませんので、公認会計士を目指すのであれば、最初に年齢で区切りを決めておくことも大切です。

公認会計士は誰でもなれる

いかがでしたでしょうか?公認会計士は国家資格ですが、学歴や職歴に関係なく誰でも受験することができます。しかし国内でも有数の難易度を誇る試験ですので、合格は容易ではありません。誰でも挑戦できるからこそ、その壁は高いといえます。合格しても楽な仕事なのではなく、公認会計士は激務だと言われています。しかし、同時にやりがいのある仕事ですし、自分の努力次第でどこまでも活躍の幅は広がり、収入も増えていきます。大変な反面、夢のある職業ですので、公認会計士への転職を考えているなら覚悟を決めて恐れずに挑戦していきましょう。

転職すると給料・年収が上がるってホント?

入社していくらスキルを身につけても、スキルに見合った給料を払われるのではなく、その会社で行われ続けている昇給制度で、少しずつ給料が上がることがほとんど。

身につけたスキルは、現職よりも、転職時のほうが高く評価されやすいので、転職によって年収が上がります。「でも、自分のスキルってそんなに評価されるかなぁ」という疑問は、転職エージェントに聞くことができます。

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