2017/08/19

幼稚園教諭の転職方法とそのポイント|履歴書の書き方・失業保険

幼稚園教諭の転職動機から、転職の際の注意点、転職しやすい職種の紹介をしています。幼稚園教諭全体の現状を説明した上で、転職の際の注意点を失業保険の手続きを中心に記述しています。転職先は幼稚園教諭のキャリアを生かせるものと、そうでないもので分けて説明しています。

幼稚園教諭の転職方法とそのポイント|履歴書の書き方・失業保険

幼稚園教諭の転職動機とは

幼稚園教諭は子どもと接する仕事であることから、子どもが好きで幼稚園教諭を目指す人はたくさんいます。しかし、その一方で幼稚園教諭には転職者も多く、現場は慢性的な人手不足です。では、なぜ幼稚園教諭は転職者が多いのでしょうか。その大きな理由として、以下の3つが挙げられます。

幼稚園教諭の給料

転職理由として、まず挙げられるのが幼稚園教諭の給料です。文部科学省の平成25年度の統計調査によると、幼稚園教諭の平均月収は約22.0万円です。これに対して、同年度の日本全体の平均月収は約34.5万円であり、幼稚園教諭の給料が如何に低いかがわかります。特に、20代の給料は非常に低く、中には7年目で手取りが約14万円程度という方もいらっしゃるようです。

幼稚園教諭の人間関係

転職理由の中でも特に多いのが、職場での人間関係です。幼稚園教諭に限らず、どの職場でも人間関係は問題になりがちですが、特に幼稚園という環境下では圧倒的に女性の数が多いため、女性特有の上下関係や噂話、陰口が多くなる傾向にあるようです。

園内に男性の幼稚園教諭が数人いるだけで、職場の雰囲気が女性だけの時よりもかなり良いという話も聞きます。男性の幼稚園教諭の数が増えるだけで、人間関係はだいぶ変わります

幼稚園教諭の勤務時間

勤務時間に対する不満から転職を考える方も多いようです。幼稚園教諭の業務は、基本的に子どもとの時間と事務作業の時間の2つに大別されます。朝一は子どもの送迎などで早く出勤し、お昼休みは子どもと一緒に食事をとらなければならないため、ほとんどの幼稚園にはお昼休憩がありません。夕方になって園児が帰ってからは、次の日の準備や行事ごとの打ち合わせなどの事務仕事が待っています。

これらをすべてこなしていると、気付いたら1日12時間も働いていたなんてこともあります。行事前で仕事が終わらずに仕事を持ち帰ったり、自分の仕事が終わっていても、周りの先輩たちが帰らないから帰れないなんて話も聞きます。また、ほとんどの幼稚園では残業代がつきません。このような環境下では、転職したいと考える人が多いのも仕方がないのかもしれません。

転職をする際に気を付けたいこと

失業保険の手続きを必ず行おう

今の職場を退職した場合、ハローワークに失業保険の申請手続きを行いましょう。その際、離職票というものが必要となりますので、辞める職場に予め離職票が必要である旨を伝えておくことをお勧めします。離職票は特定の条件を満たす人を除き、雇用側が必ず発行しなければならない書類ではないからです。

また、自己都合退職の場合、1年以上勤務していなければ失業保険の給付を受けられないことと、失業給付の手続きを開始しても3か月は失業給付が受けられないことに注意が必要です。

ここで、3か月の間に失業給付が受けられないのであれば、すぐ転職してしまうから手続きをしても意味がないと思う方がおられるかもしれません。たしかに、すぐに再就職してしまった場合、失業給付は受けられません。

しかし、早期に再就職した場合には、失業給付とは別に再就職手当というものが受けられます。これは、本来もらえるはずであった失業給付の満額の6~7割を一度にもらえるというものです。退職前の給与が額面で月20万円くらいだった場合、失業給付をすべて受けると40万円くらいになります。この額の6~7割なので、約25万円を再就職と同時に一度にもらえるわけです。

再就職手当を受けるには、必ず失業保険の手続きを行う必要があるため、忘れずに手続きを行いましょう。

幼稚園教諭に対するイメージ

幼稚園教諭というのは、製造業やサービス業、事務職からすると、少し特殊な職業とみられることがあるようです。特に女性では、幼稚園教諭から事務職に転職したいという方が多いのですが、その際にはパソコンスキルが必須となります。事務職は他の業種に比べると人気が高く、倍率もそこそこにあります。

幼稚園教諭というのは、他の職に比べてパソコンを使わないイメージが強く、パソコンスキルが低いイメージがあるようです。そのため、事務職に転職を考えている場合は、パソコン関連の資格を取ることをお勧めします。WordやExcelは必須ですが、その他にPowerpointなど使えると有利です。

履歴書の書き方

次に履歴書の書き方について説明していきます。
まず、履歴書の基本的な記入方法について、次のことに注意しましょう。
・黒いボールペンで丁寧に書く(消えるボールペンはNG)
・誤字脱字に注意する
・修正ペンや修正テープは使わない
・入学・卒業・入社・退職年月は正しく記入する
・和暦・西暦を統一する

氏名、連絡先、学歴、通勤時間等は通常の履歴書の書き方で記入します。免許、資格の欄には自分の持っている資格等を記入しますが、すべて正式名称で記入しましょう。幼稚園教諭免許は第一種と第二種があるため、『幼稚園教諭免許(第一種)』といった書き方をします。

志望動機の欄については、出来るだけ抽象的な表現は避け、具体的な内容をしっかりと記入しましょう。また、その法人や企業に関する情報収集も大切です。理念や研修制度、独自で行っている取り組みなどを十分に調べ、それらと自分のやりたいことが如何に合致しているかを相手にアピールするのがよいでしょう。事務職を希望している人で、PCの資格を持っていない人は、WordやExcelが使える、得意であるということをこの欄でアピールしましょう。

幼稚園教諭が転職しやすい仕事

幼稚園教諭のキャリアを生かした転職

●幼稚園教諭
幼稚園教諭からの転職で、また幼稚園教諭に就職してどうすると思われる方もおられるかもしれませんが、幼稚園によって環境も様々であることから、選択肢の1つとして挙げています。

幼稚園の現場では常に人手不足であることから、経験者であれば割とすぐに就職できます。給料も幼稚園によって差があるため、今より給料のよい幼稚園を探してみてはどうでしょうか。そこでもう一つ重要になるのが、職場の人間関係です。前述したように、園内に男性職員がいるだけでもずいぶん職場の雰囲気が違うということがあります。また、力仕事なども男性職員がいるかいないかで負担が大分変ってきます。そこで、出来るだけ男性職員の多い幼稚園を探しましょう。

さらに、幼稚園の人材不足が深刻であることから国が賃金の底上げなどの政策を以前より打ち出してきています。今後、幼稚園教諭の待遇が良くなっていく可能性もあるため、国の政策を注視しながら転職を検討するのも1つの方法です。

●保育士
世間一般では幼稚園教諭と同一視されることの多い保育士ですが、実際は様々な違いがあります。人間関係や給料、勤務時間などは幼稚園教諭とかなり似通っていますが、幼稚園教諭との大きな違いの1つに、選べる職場の多さがあります。

保育士は保育所以外に、病院内保育施設や学童保育、児童館、乳児院や児童養護施設、民間の託児所やベビーシッターとしても働くことができます。幼稚園教諭の場合、特例制度で保育士試験の科目が免除されるため、一般の人よりも保育士資格が取りやすく、転職を機に保育士資格を取得する手もあります。

●介護職
介護職もまた人手不足が深刻であり、常に求人募集が多い職です。介護職は福祉関連資格取得者の求人が多いことと、基本理念や人に対するサービスなどの共通点があるため幼稚園教諭は採用されやすいようです。ただし、幼稚園教諭に負けず劣らず大変な仕事であるため、転職にはある程度の覚悟が必要です。

●幼児教室
幼児教室と一口に言っても、教える内容は様々です。教える内容についての知識があるに越したことはないですが、幼稚園教諭であれば、子どもに接することに慣れている上に、保護者の側としても安心できるということから、採用される可能性は高い仕事と言えます。

異なる業種への転職

●事務職
前述したように、幼稚園教諭から事務職への転職を希望する方は非常に多いです。しかし、事務職は製造業やサービス業よりも競争率が高いため、相対的に転職も難しくなってきます。採用されるためにはパソコンスキルがほぼ必須であり、幼稚園教諭から転職する場合は他業種に比べて資格等を持っていた方がいいでしょう。資格を持っていなくても、幼稚園の業務で日頃からWordやExcelを頻繁に使っている方は、それをアピールするのも良いでしょう。

具体的な職としては、ある程度のコミュニケーション能力を必要とするコールセンターやカスタマーサポートなどが採用されやすい傾向にあります。

●サービス業
サービス業は事務職に比べると、人手不足の関係もあって採用される可能性が高いです。特に、アパレルやアミューズメント等は子どもと接する機会も多いため、他のサービス業に比べて採用されやすいようです。ただし、業種の体質上、土日祝日に出勤が多く、勤務時間帯も遅くなりがちです。幼稚園でのワークスタイルに慣れてしまっている方は注意が必要です。

●製造業
サービス業と同様に人手不足が深刻な業界のため、事務職よりも採用される可能性は高いです。ただし、専門性が高い職も多く、一概には言えません。人よりも物相手にすることが多かったり、同じような作業を繰り返す仕事もあるため、細かい作業や地道な作業を得意とする方に向いているかもしれません。

幼稚園教諭におすすめの転職サイト

幼稚園教諭のまま、他園へ転職を考えている人

前述したように、幼稚園教諭は人間関係で転職を考える、あるいは転職する人が非常に多いです。その問題を解決しようと作られたのがこの保育エイドです。職場の人間関係が良いと言われている保育園・幼稚園だけを紹介しており、さらにその中から専属のコーディネーターと相談して、転職希望者に最適な保育園・幼稚園を紹介してくれます。

幼稚園教諭から他業種へ転職を考えている人

CMや広告でもよく目にする有名企業の派遣・紹介予定派遣サイトです。大手であることから求人の数も多く、データの管理などに対する安心感もあります。そして、何よりもこのサイトをお勧めしたいのは『事務系オフィスワーク』に強いという点です。前述のように、幼稚園教諭から他業種に転職する際、事務職を希望する方が多いです。そういった方には、非常におすすめのサイトとなっています。

転職は情報収集が大事

ここまで様々なことを記述しましたが、これらはあくまでも転職という話の一部分にすぎません。同じ職種であっても、会社やその部署によって職場の雰囲気は大きく異なります。今の時代、業務内容も多岐にわたり、会社に勤めるという選択肢以外も多く存在します。

まずは自分の周りの人に話を聞いてみたり、最寄りのハローワークに相談に行くなど、自分から積極的に情報収集をすることを心掛けましょう。

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