
この記事では、インフラの中でも電力・ガス業界への就職を希望する人に向けて、各業界の基本的な仕事内容や平均年収、さらには就職偏差値などについて解説しています。

電力業界の概要
まずは、電力業界、電力会社の概要について解説します。
私たちの生活には、電力が欠かせないものとなっているため、電力会社には、安定的な電力供給が求められます。

インフラ系の企業は、安定性のあるイメージを持っている人が多いかもしれませんが、これから先の電力会社は事業のフィールドを広げつつ、より質の高いサービス提供に努めるなど、変革の時代に入っていると言えるでしょう。
電力業界の仕事内容
ここでは、電力業界の主な仕事内容について解説します。

営業・顧客対応
営業・顧客対応では、個人もしくは法人のお客様を相手に自社のサービスに関する各種提案を行います。

施設管理・整備
電力会社では、電力を供給するための設備を所有しているため、それらの管理や整備を行う必要があります。

燃料の調達
燃料部と呼ばれることもある部門であり、主に電力を起こすために必要となるガスや石炭といった燃料の調達を行います。

電力業界の平均年収
電力業界の平均年収は600〜700万円とされています。圧倒的な高給という訳ではありませんが、一般的なサラリーマンの給料と比べると比較的高いと言えます。

ガス業界の概要
続いては、ガス業界、ガス会社の概要について解説します。ガス会社では、ガスの製造を行い、各家庭や企業、さらには工場などに供給するのが主な役割です。
ガスは大きく分けて「都市ガス」と「LPガス」の2種類に分けることができます。
都市ガスとは、導管と呼ばれる管を利用してガスの供給を行うものです。一方のLPガスはガスボンベを利用してガスの供給を行います。

都市ガスに関しては、「東京ガス」「大阪ガス」「東邦ガス」「西部ガス」が大手4社と言われており、全国には、大小のガス会社が約200あるとされています。

ガス業界の仕事内容
ここでは、ガス業界、ガス会社における主な仕事内容について解説します。

営業
ガス会社における営業担当は、各家庭や企業といったお客さまに対して、自社サービスの提案を行うのが主な仕事です。
前者は、各家庭に対してガス機器の設置を提案するなど、新規顧客の開拓が主な目的となっています。後者は、企業や各種団体に対してサービスやシステムの利用提案を行います。
技術
ガス会社における技術職は、ガスの生産や供給に関する業務を担います。
ガス業界の平均年収
ガス業界の平均年収は、600〜700万円とされており、電力会社と同程度となっています。
電力・ガス業界の就職偏差値ランキング
ここでは電力・ガス業界における就職偏差値ランキングを紹介します。ランキングは、以下の通りです。
就職偏差値 | 企業名 |
---|---|
68 | 関西電力 |
67 | 中部電力、J-Power |
66 | 東北電力、九州電力、JERA |
65 | 東京ガス、大阪ガス |
64 | 中国電力 |
63 | 四国電力、沖縄電力 |
62 | 北陸電力、東邦ガス、メタウォーター |
60 | 東京電力 |
56 | 静岡ガス、西部ガス |
54 | 京葉ガス、広島ガス、北海道ガス |
50 | イーレックス、四国ガス、北陸ガス、日本原電、ニチガス、レノバ、エフオン |
49 | その他新興エネルギー会社 |
就職偏差値ランキング上位には、一度は耳にしたことのあるであろう企業や、大都市圏をカバーする電力会社、ガス会社などが見られます。
電力会社、ガス会社に関しては、管轄エリアを持っているため、一般企業よりも公務員に近いイメージかもしれません。
勿論「偏差値の低い企業なら簡単に入社できそうだ!」と考えるのも間違いです。

電力・ガス業界を目指すには
ここからは、電力・ガス業界に就職するにはどうすればいいのか、基本的なポイントについて解説します。
就職サイト・エージェントに登録する
就職する為には求人に応募する必要がありますので、まずは就職サイトエージェントに登録を行いましょう。

対象者 | エージェント |
---|---|
就活する人 | JobSpring |
転職する人 | リクルートエージェント |
求人サイトと就職エージェントの違いは、「1人で進めるのか」「サポートしてもらうのか」という違いで、1人でも良いですが、確実に就職したいのであればエージェントを使うことをおすすめします。


業界分析
就職活動をするにあたっては、業界分析をしっかりと行うことが重要です。
例えば、電力に関しては、自由化が始まったことで、従来の電力会社だけでなくそのほかの民間企業も競合他社となっています。ガスに関しても小売自由化によって、従来からのガス会社が苦戦する可能性が大いにあるでしょう。
電力やガスについての業界分析を行う際に役立つのが、同じように自由化が行われたイギリスの状況を調べてみることです。
必ずしも日本の事情と一致する訳ではありませんが、自由化によってどのような変化が起こるのか、といった点は参考になる部分もあるでしょう。

自己分析
自己分析も、就職活動の際には欠かすことができません。

例えば、これまでにどのような経験を積んできたのか、自分の好きなこと・嫌いなことはなんなのかなど今の自分に繋がっているであろう事柄を振り返り、自分がどういった人間なのか考えてみましょう。
まとめ
今回は、電力・ガス業界に関して、その概要から具体的な仕事内容、さらには就職偏差値ランキングなどについて解説しました。

※ランキング順位は自社調査によって掲載させていただいております。