「転職エージェントとの面談はどのような流れで進むの?」
「当日はどんなことを聞かれるの?」
「面談の前に準備しておくことや当日の持ち物は?」
このように、転職エージェントとの面談を控えている方には様々な疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、面談の流れや担当者に伝えるべきポイント、注意すべき点などについて紹介しています。また、主な面談場所や所要時間、当日の持ち物についても触れているため、面談の予定を考える際にも参考になるでしょう。
事前に本記事の内容に目を通しておくことで、転職エージェントとの面談に備えて十分に準備ができ、当日はより効率的でスムーズな面談になるでしょう。しっかりとした事前準備は、リラックスして当日を迎えるためにも必要です。
転職エージェントとの面談を検討している方は、ぜひ本記事を読んでみてください。

Contents
エージェントの選び方

転職エージェントを決めるポイントは人それぞれですが、転職エージェントを比較する際に基本となるポイントは転職エージェントのタイプと、自分との相性の2点です。

転職エージェントのタイプで選ぶ
1つ目は、転職エージェントのタイプで選ぶ方法です。
総合型の転職エージェントは、幅広い業種や職種を扱うのが特徴で、ほぼ全ての大手転職エージェントがこちらのタイプです。求人数が多く、業種や職種を問わず幅広く求人を紹介してほしい場合におすすめのタイプです。
特化型の転職エージェントは業種や職種、年代などある特定の層に特化した転職エージェントです。総合型に比べ求人数は減りますが、分野に特化している分利用者に合ったサポートが受けられるメリットがあります。ある程度転職先について希望が決まっている場合におすすめです。
相性で選ぶ
2つ目は、転職エージェントや担当者との相性で選ぶ方法です。面接対策に力を入れているエージェントもあれば、書類添削が得意なエージェント、転職希望者に寄り添った面談に時間をかけているエージェントなどがあります。

実際に企業とやりとりを進めていくのは転職エージェントの担当者です。
転職エージェントによっては、ホームページなどで担当者を紹介しているところもあるため、調べてみることをおすすめします。
転職エージェントと面談する理由

転職エージェントの利用をはじめる際、ほとんどの転職エージェントでは担当者との面談時間が設けられています。
担当者にこれまでの経歴や転職の希望を伝えることで自分のことを理解してもらい、希望に沿った転職活動を進めるために、転職エージェントとの面談は必要不可欠な時間です。

転職エージェントとの面談で聞かれること

自身の経歴やこれまでどのような仕事をしてきたか、どうして転職を希望しているのか、どのような転職先を希望しているのかの3点は聞かれることが多い内容です。
担当者は求職者のことを知ったうえで適切な求人を紹介したいと考えています。その人の性格やどのような強みがあるのか、譲れない転職条件は何かなど、転職活動を共に進めるうえでのすり合わせに必要な質問が主な内容です。
転職エージェントとの面談前に準備すること

転職エージェントとの面談をスムーズに進め、より有意義な時間にするためには事前の準備も欠かせません。ここでは面談前に最低限準備することを2つ紹介します。
下記2つの準備を通して、自分の転職活動と向き合う時間を作ることが大切です。
履歴書や職務経歴書などの必要書類を用意する
1つ目は、履歴書や職務経歴書などの必要書類を用意することです。転職エージェントによっては、面談前の事前提出が必要になる場合もあるため、提出のタイミングは必ず事前に確認してください。
これまでの自分の実績を知ってもらうだけでなく、質問等を通してより深く掘り下げていくことで自分の強みやアピールポイントを見つけるきっかけにもなります。

転職の希望条件をまとめる
2つ目は、転職の希望条件をまとめることです。
ただし、希望条件に完璧に合致する求人があるとは限りません。希望条件のなかでも優先順位を明確にし、妥協できる範囲を自分のなかで考えておくとより求人の幅が広がります。
転職エージェントとの面談の流れ

ここでは、転職エージェントとの面談の流れを紹介します。はじめに、お互いの自己紹介から始まることが一般的です。担当者や転職エージェントのサポート内容について聞きたいことがあれば、このタイミングで聞くことができます。
次に、これまでの経歴や仕事内容についての確認です。準備した履歴書や職務経歴書をもとに、実際にどのような仕事をしてきたのか、どのような業務ができるのかを確認していきます。書類に記載しただけでは伝わりづらいことは口頭でより深く確認されます。
その際、書類に書き足したほうがいいと感じたことはメモしておくとよいでしょう。担当者はこの時間で、求職者の強みやアピールポイントをできる限り見つけてくれます。
続いて、転職後の仕事についての話に進みます。どうして転職をしようと思ったのか、転職理由の確認や、今後はどのような仕事をしていきたいのかを確認する時間です。思い描くキャリアプランがある場合はこのタイミングでできる限り伝えましょう。
その他、年収や福利厚生などの働くうえで希望する条件もこのタイミングで伝えましょう。
最後に求人の紹介です。ここまでの話の内容を踏まえて、希望条件にあった求人の紹介を受けます。企業情報や仕事内容だけでなく、なぜこの求人がいいのかを直接聞くことができるチャンスなので、気になることは積極的に質問しましょう。
面談時転職エージェントに伝えるべきこと3つ

ここからは、上記面談の流れを意識したうえで、面談時に転職エージェントに伝えるべきことを紹介していきます。面談と聞くとどこからどのように伝えたらいいか迷いがちですが、最低限伝えるべきこととして3つに絞って説明していますのでぜひ参考にしてください。
1:キャリアプランや将来の目標
1つ目は、キャリアプランや将来の目標です。

転職エージェントの担当者はそのビジョンをもとに、より転職者にあったアドバイスをしてくれます。自分では思いつかなかった選択肢につながる可能性もあります。
2:希望する勤務形態
2つ目は、希望する勤務形態です。勤務時間や勤務場所、休日など、働く条件として優先順位の高い項目がある人もいるでしょう。
特にライフステージが変わるなど、勤務形態が転職理由になることも少なくありません。

3:持っている資格
3つ目は、持っている資格です。仕事内容に直結する資格であれば、転職活動を進めるうえで大きな強みになります。
これまでの経歴とはあまり関係のない資格でも、転職先の候補を広げるきっかけになる可能性があります。

転職を成功に導く転職エージェントとの面談のコツ12個

ここからは、転職活動を成功に導く転職エージェントとの面談のコツを紹介します。
担当者は複数の求職者を担当しているケースが多く、面談時間にも限りがあります。限られた時間のなかでよりよい印象で、なおかつ自分のことを正確に知ってもらうためにも、下記ポイントを参考にしてください。
1:現在の職場の不平や不満のみを言わない
1個目は、現在の職場の不平や不満のみを言わないことです。現在の職場での不満は実際の転職理由に直結する場合もあるでしょう。もちろん正直に伝えることは大切ですが、不平や不満ばかりをたくさん伝えてしまうと、担当者に悪い印象を与えてしまいかねません。

2:詳細は職務経歴書を利用する
2個目は、詳細は職務経歴書を利用することです。面談時間のなかでひとつずつ経歴を説明していくのは時間がかかります。
3:緊張せず本音を伝える
3個目は、緊張せず本音を伝えることです。転職エージェントとの面談は、選考過程の面接ではありません。

社会人として適切な立ち振る舞いや言葉遣いは必要ですが、自分をよく見せようと意識しすぎる必要はありません。
4:転職理由の伝え方についてアドバイスをもらう
4個目は、転職理由の伝え方についてアドバイスをもらうことです。面談の後実際の選考が始まると、企業との面接のなかで転職理由を聞かれることがあります。
面接官にマイナスな印象を与えないよう、どのように伝えるべきかアドバイスをもらっておくことをおすすめします。
5:面談時には退職理由を正直に伝える
5個目は、面談時には退職理由を正直に伝えることです。ネガティブな理由で退職を考えている場合、担当者に正直に伝えるのは少し気が引ける場合もあるでしょう。
しかし、退職理由は求人を紹介してもらうにあたり、重要なポイントです。

6:言いにくいことも真実を伝える
6個目は、言いにくいことも真実を伝えることです。初対面の人にいきなり悩みや不満、転職にあたり不安なことを伝えるのは勇気がいることです。しかし、担当者との面談は、次の仕事ではそのような悩みや不安を少しでも解消できるようアドバイスをもらう場です。

7:面談の場を情報交換の場とする
7個目は、面談の場を情報交換の場とすることです。面談に進む求職者のなかには、転職希望だが転職エージェントを経由するか迷っているという人もいるでしょう。
あらかじめ担当者にまずは話を聞いてみたい旨を伝えておくとスムーズです。
8:数字のある実績は積極的に伝える
8個目は、数字のある実績は積極的に伝えることです。
担当者から企業側へアプローチする際にも伝えられる内容のため、数字のある実績はより具体的に担当者に伝えることをおすすめします。
9:現在の転職活動の状況を正確に伝える
9個目は、現在の転職活動の状況を正確に伝えることです。
中には転職エージェントを複数利用していて、他のエージェントでの状況を伝えることは気が引けることもあるでしょう。

10:雑談からアピールポイントを見つける
10個目は、雑談からアピールポイントを見つけることです。転職活動の話だけでなく、担当者との何気ない話題のなかから自分でも気付かなかったアピールポイントが見つかることがあります。
担当者はたくさんの求職者を見てきたプロです。雑談のなかでの自然体の自分を見てもらうことで、新たなアピールポイントが見つかることもあるでしょう。
11:緊張しやすい場合はメモを持参する
11個目は、緊張しやすい場合はメモを持参することです。面接の場合はメモを見ながら話すことは印象を悪くしてしまうこともありますが、選考過程ではない面談の場合はメモを持参しても構いません。
緊張して話したいことを話せないと不安に思う場合は、要点を書いたメモを持参することをおすすめします。
12:他社についての批判を言わない
12個目は、他社についての批判を言わないことです。

他社の批判を伝えることはよい信頼関係を築くうえで逆効果になってしまいます。
転職エージェントとの面談の注意点7つ

ここからは、転職エージェントとの面談の注意点を7つ紹介します。
1:面談後に求人紹介がある場合についても知っておく
1つ目は、面談後に求人紹介がある場合についても知っておくことです。転職エージェントのなかには、面談後にそのまま求人紹介が始まる転職エージェントもあります。求人紹介に進む可能性があることを事前に知っておくことで、当日戸惑うこともなくなります。
2:スキルや経歴を偽らない
2つ目は、スキルや経歴を偽らないことです。
面談内容は企業へのアピール材料になるため、少しでも自分をよく見せたいと思うこともあるでしょう。

3:態度に気をつける
3つ目は、態度に気をつけることです。

4:遅刻しそうなら事前連絡する
4つ目は、遅刻しそうなら事前連絡することです。5分程度の遅刻の場合でも、約束の時間に遅れそうな場合は必ず事前に連絡をしてください。大幅に遅れる場合は担当者の次のアポイントと被ってしまうことがあり、面談は後日の対応となる可能性もあります。
5:面談後の流れについて確かめておく
5つ目は、面談後の流れについて確かめておくことです。
転職エージェントによっては面接対策や書類の添削に進む場合や、求人の紹介を待つ場合など、面談後の流れは様々です。書類添削や面接対策はどこまでがサポート範囲なのか、対応してもらえるのであればスケジュールのすり合わせをしてください。
6:転職活動を丸投げしない
6つ目は、転職活動を丸投げしないことです。

7:面談後の連絡には素早く対応する
7つ目は、面談後の連絡には素早く対応することです。迅速なレスポンスは、転職活動の意欲の高さを担当者へアピールすることにもつながります。また日々状況が変わる転職市場で機会を逃さないよう、連絡には素早く対応してください。
転職エージェントとの面談について知っておきたいこと10個

最後に転職エージェントとの面談に臨むにあたり、知っておきたいことを10個紹介します。面談についての基本事項を知っておくことで、リラックスして面談の日を迎えられるでしょう。
1:転職エージェントとの面談にかかる時間は?
転職エージェントとの1回の面談時間は、1~2時間になることが大半です。

2:面談が行われる場所は?
面談は基本的に転職エージェントのオフィスで行われます。近くにオフィスがない場合や訪問することが難しい場合は電話やオンラインで面談の対応をしてくれることもあるため、相談することをおすすめします。
場合によっては、カフェや会議スペースなどで出張面談の対応をしてくれる転職エージェントもあります。
3:面談はキャンセルも可能か?
万が一予約している日の都合が悪くなった場合、面談のキャンセルは可能です。

4:転職エージェントとの面談が行われる回数は?
転職エージェントとの面談回数は、1回か2回のところが多い傾向にあります。1回の面談ですり合わせをし、その後のやりとりは電話やメールになる場合と、2回の面談を設け直接対策のサポートをしてくれる場合があります。
5:面談対応日は平日以外でもOKか?
面談は平日だけでなく、土日や祝日に対応してくれる場合もあります。

6:転職エージェントとは電話面談もできるのか?
先にも書いた通り、転職エージェントとは電話面談も可能です。場所を選ばず移動時間が短縮できるメリットがある反面、お互いの顔が見えないため話の内容やお互いの印象が正確に伝わらない可能性があります。
7:面談に遅刻しても面談してくれるのか?
担当者のスケジュールに余裕がある場合、約束の時間に遅刻した場合でも面談を受けられることがあります。ただし、遅刻する際は必ず事前に連絡をしてください。十分な面談時間が確保できない場合は、日程変更になるでしょう。
8:面談時の服装は?
転職エージェントとの面談の際は、必ずしもスーツを着用する必要はありません。相手に清潔感を印象づけられるような服装や髪型、髪色を心がけましょう。なお面接対策の場合はスーツの着用が一般的です。
女性の服装
落ち着いた色のスラックスやスカートと、シャツとジャケットを用意しましょう。足元はラフになりすぎないパンプスをおすすめします。アクセサリーやネイル、メイクは華美にならないよう注意してください。
男性の服装
スラックスとジャケットと、襟付きのシャツやポロシャツを用意してください。

9:現職の名刺は必要ないのか?
面談のはじめに担当者から名刺を差し出される場合が多いですが、求職者側からは現職の名刺を担当者に渡す必要はありません。名刺は丁寧に受け取り、挨拶をしておくだけで大丈夫です。
10:面談当日の持ち物は?
面談時には履歴書、職務経歴書、メモや筆記用具は必ず持参しましょう。履歴書等を事前に送付している場合でも、面談時の資料として自身の手元に持っておくことをおすすめします。

業種、職種によっては自己PRにつながるポートフォリオなどの持参を求められる可能性もあるため、事前に担当者に確認しておきましょう。
転職エージェントと面談で人間関係を築き転職活動を成功させよう

転職エージェントを利用した転職活動を成功させる大きなポイントは、担当者との人間関係です。
