転職エージェントを活用する際に履歴書は必要ないのではないか、と思っている方もいるでしょう。転職エージェントにとって履歴書は、求職者の基本情報を知るためにかかせないものです。
こちらでは、履歴書を使用する手順や、送る方法などを紹介します。これから転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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転職エージェントの登録に履歴書は必要?

転職エージェントは、就職希望者の転職を成功させるサポートを行っています。転職エージェント登録において履歴書は重要な情報が詰まった書類です。
そして登録時に提出した履歴書は、キャリアアドバイザーが添削の上、実際に応募する企業に送られます。

中途採用における履歴書の役割とは
履歴書とはあなたの身元や経歴を証明する公的な書類です。身元がよくわからず、どのように活躍してくれるのかわからない人を企業は雇う可能性は低いでしょう。
そして「企業が求めている人材か」を判断します。

転職エージェントに提出する履歴書に志望動機が必要ない理由

転職エージェントに提出する履歴書には志望動機を書く必要がないことがほとんどです。

転職エージェント側の理由
もし、志望動機を書いて提出されると、1社にしか使用することができません。1社にしか使えない志望動機を添削するのは、転職エージェント側にとってコスパが悪いのです。
企業側の理由
転職エージェントは、人材を紹介し転職に成功させることで紹介料をいただくというビジネスモデルを採用しています。
企業側はこのビジネスモデルを認知しており、転職エージェント側が「1人でも多くの求職者の転職を成功させたい」という思惑にも理解があります。
そのため、企業側も転職エージェント経由の求職者の志望動機にはそこまで注目しないことが多いでしょう。
一般的な履歴書作成の注意点7つ

はじめに、一般的な履歴書作成の注意点7つをご紹介します。
修正テープの使用や「(株)」などと文章を省略して書いてしまうのは、採用担当者からみて印象が良くありません。

- 学校名は正式名称で記入する
- 全体を通して年月日の書き方を統一させる
- 修正器は使用しない
- 既存の履歴書を使いまわさない
- 職歴は全て正確に記入する
- 文字の色やフォントは一般的なものに統一する
- 「以上」の記入を忘れない
1:学校名は正式名称で記入する
まず、「学歴・職歴」欄の1行めの中央に「学歴」と記入し、2行目からあなたの学歴を書き始めます。転職の場合、義務教育は省略しても良いため、高校からの学歴を書いてください。
また、学校名は省略せず「〇〇市立 〇〇高等学校 〇〇科 入学」という風に正式名称で書いてください。学部や専門コースなどもあれば記入しましょう。

2:全体を通して年月日の書き方を統一させる
履歴書全体を通して西暦か元号なのか年月日の書き方を統一しましょう。
学歴の入学年・卒業年などは間違えやすいものです。

3:修正器は使用しない
万が一、履歴書の記入をミスしたとしても修正器は使用しないでください。

4:既存の履歴書を使いまわさない
履歴書1枚を書き上げるのは大変ですが、不合格をもらった履歴書を別の企業へ提出するなどの使いまわしはやめましょう。
書類選考の段階で不合格になったということは、それなりの理由があります。
また当然ですが、自己PRや志望動機も使いまわしすることはできません。

5:職歴は全て正確に記入する
職歴は時系列でまとめましょう。短期間だったとしても全て正確に記入してください。
入社時の所属部署や部署異動や昇格があった場合も、時系列で記入しておくと良いです。
転職の場合、正社員としての経歴を書くのが一般的です。

6:文字の色やフォントは一般的なものに統一する
最近は手書きよりもパソコンで作る履歴書が一般的になってきました。パソコンで履歴書を作成する場合、文字の色やフォントは一般的なものに統一しましょう。

7:「以上」の記入を忘れない
職歴や学歴の最終行は「現在に至る」と記入し、その1行下右端に「以上」と忘れずに書きましょう。
履歴書でいう「以上」には2つの意味があります。
また、転職回数が多い人などは特に、どこで職歴が終わりなのかが、わかりづらいでしょう。

転職エージェントに提出する履歴書のポイント9つ

次に転職エージェントに提出する履歴書のポイントを9つご紹介します。

- 企業に出すものと同様にマナーを守る
- 特殊な資格もアピールする
- 志望動機の必要を確認する
- 強調したい資格から順番に書く
- 希望の職種に合った作成方法を心がける
- 証明写真には記名する
- 日付は送信日を採用する
- テンプレートを活用する
- アピールしたければアルバイトも記入する
1:企業に出すものと同様にマナーを守る
転職エージェントに提出する履歴書でも、企業に提出するものと同様にマナーには気を付けて作成しましょう。
転職エージェントは企業から紹介料をもらって成り立っている事業です。

2:特殊な資格もアピールする
転職エージェントに提出する履歴書では、希望職種に生かせるものでない特殊な資格も内容に入れてアピールしましょう。

3:志望動機が必要かどうかを確認する
転職エージェントとの初面談時に使用する履歴書では「志望動機」は必要ない場合が大半です。担当者から事前の指示がない場合は、志望動機を記入する必要があるか念のため、確認しておくと良いでしょう。

4:強調したい資格から順番に書く
転職エージェントに提出する履歴書の資格欄は、強調したい資格から順番に書きましょう。

5:希望の職種に合った作成方法を心がける
転職エージェント側から規定の履歴書がない場合は、手書き・ワード・エクセルなどの中から希望の職種に合った作成方法を心がけましょう。

6:証明写真には記名する
証明写真の裏側には自分の氏名を記入しましょう。
書き方に特に決まりはありませんが、油性の細いマジックを使って、履歴書と同様に横書きにすると統一感が出ます。

7:日付は送信日を採用する
履歴書には日付を書いておかないと、どの時点で作成したものかを判断することができません。
メールで送る場合、履歴書に記入する日付は、その履歴書を提出する日つまり送信日を採用します。また履歴書を持参する場合は、転職エージェントに訪問する日を採用しましょう。

8:テンプレートを活用する
ワードや手書きなど作成方法を決めたら、自分のニーズに合ったテンプレートをダウンロードして作成を進めましょう。

9:アピールしたければアルバイトも記入する
基本的に履歴書は、正社員としての経歴を記入します。ただ、アルバイト経験が活かせるのであればアピール材料としてアルバイト経歴も書いておくと良いでしょう。

転職エージェントで履歴書を使用する手順5つ

転職エージェントにおいて履歴書を使用する場面は、主に「登録時」と「面談時」です。
次は転職エージェントでの履歴書を使用するタイミングをシーン別にご紹介します。

- 面談準備のために簡単な履歴書を提出
- 面談で履歴書を添削
- 職務経歴書の書き方を指導
- エージェントが企業に履歴書等を送付
- 企業面接に履歴書を持参する場合もある
1:面談準備のために簡単な履歴書を提出
まず利用したい転職エージェントを選び、公式サイトにて登録します。この際、登録後に行われる面談準備のための簡単なプロフィールや学歴・職務経歴、希望条件の入力を求められます。簡単なものであるため、10分程度の入力で終わるでしょう。

2:面談で履歴書を添削
転職エージェントでは、就職希望者の転職成功サポート支援の中で履歴書添削サービスを行ってくれます。
面談時にキャリアアドバイザーが添削をしてくれます。

3:職務経歴書の書き方を指導
初回面談によって就職希望者の要望や強みを理解できたら、求人の紹介をされる場合があります。応募する企業先が決まったら、先に提出した履歴書を元に職務経歴書の書き方指導が行われます。

4:エージェントが企業に履歴書等を送付
転職エージェントを利用している場合、エージェントが応募者に代わって企業に履歴書を送付してくれる場合があります。

5:企業面接に履歴書を持参する場合もある
「面接時、履歴書持参」の指示をしてくる企業もあるため、その場合は応募企業に従い対応をしましょう。

転職エージェントへ履歴書を送る方法3つ

転職エージェントへ履歴書を送る場合、郵送・メール・採用応募フォーム・履歴書持参の4パターンがあります。

- 郵送での履歴書の送り方
- メールでの履歴書の送り方
- 履歴書を持参する場合のポイント
1:郵送での履歴書の送り方
郵送する場合は、履歴書をクリアファイルに入れ、折れや雨濡れなどを防止しましょう。また、送付する書類の内容を記した送り状も入れておくと丁寧です。

2:メールでの履歴書の送り方
メールで履歴書を送付する場合は、PDF形式にすることで文字化けを防ぐことができます。

万が一の誤送信があった場合、情報漏洩を防ぐことができます。メールは本文とパスワード通知の2通送ることになります。
3:履歴書を持参する場合のポイント
履歴書を持参する場合は、郵送と同様にクリアファイルに入れた上で封筒に入れて持ち歩きます。封筒自体が折れないよう、ゆとりをもってA4サイズが入るカバンに入れてください。
当事者同士でのやり取りになる可能性が高いため、宛名の記入が必須というわけではないですが、まれに企業受付の方に預ける場合もあります。

転職エージェントへ提出する履歴書の作り方を学ぼう
転職エージェントへ提出する履歴書の役割について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職エージェントに提出する時点で、きちんとした履歴書を作成していると、社会人としてのマナーがあるとキャリアアドバイザーに良い印象を与えることができます。
