転職エージェントを利用する際、複数登録すべきか否かで迷っていませんか?より効率的かつ適切に転職活動を進めるには、相性の良いキャリアアドバイザーに出会い、自分の希望にマッチした案件を紹介してもらうことが必要でしょう。
転職エージェントを複数利用することで、相性の良いアドバイザーに出会う確率はアップするといえます。また、案件を紹介してもらうことも可能です。そこで、この記事では転職エージェントを複数登録するメリットに加えデメリットや注意点も紹介します。

Contents
転職エージェントとは?
求職者が求める労働条件と企業の求める人物像をマッチングし、両者の希望を叶えることが目的です。
また、転職エージェントでは求職者がスムーズに転職できるよう、転職活動のサポートも積極的に行っています。
少子高齢化により労働人口が減少し続けている状況において、潜在的な労働力を発掘し企業に仲介する転職エージェントの役割は今後も大きくなるといえるでしょう。
転職エージェントを複数登録した方がよい理由
転職エージェントにはそれぞれに得意分野や特徴があり、1社だけだと求職者が理想とする求人案件が見つからない可能性があります。また、相性の良いキャリアアドバイザーに出会えるか否かによっても、転職の成否に影響を与えるでしょう。
転職エージェントを複数利用することのメリット6つ
転職エージェントは複数利用することが鉄則ですが、そのメリットを正確に把握している人は多くはないでしょう。
反対に複数利用のメリットを明確にしておくことで、納得性を持って活用することが可能です。ここでは転職エージェントを複数利用するメリットについて解説します。
1:自分に合ったキャリアアドバイザーに出会える可能性がある
キャリアアドバイザーも人間のため、相性の良し悪しがあるのは当然といえます。
また、同じ転職エージェントであってもキャリアアドバイザーによってスキルの濃淡はあります。転職エージェントを上手く活用するには相性の良いキャリアアドバイザーに出会うことが不可欠でしょう。
複数登録することで、相性の良いキャリアアドバイザーと出会えることが期待できます。また、相性が悪いと感じたら交代を申し出る勇気を持つことも必要です。
2:目的に合わせて転職エージェントを活用できる
転職エージェントには目的に応じて総合型・特化型・地域密着型の3種類があるといえます。また、同じ種類の転職エージェントであっても、得意分野や特徴があるでしょう。
したがって、転職エージェントに複数登録する際には、種類はもちろん得意分野や特徴の異なるものからバランスよく登録しましょう。
3:多くの求人情報を得ることができる
多くの転職情報が得られれば理想の転職先を探しやすくなるといえます。
ただし、多くの求人情報を得ることで、迷いが生まれ決めきれなくなることも少なくありません。したがって、自分が職場に求める条件を予めまとめ、優先順位を付しておくことが重要です。
4:非公開求人により多く応募できる
非公開求人とは一般には公開されていない求人のことであり、キャリアアドバイザーに裁量が任されています。求職者の中でも特に優秀かつ仕事内容にマッチした人に紹介されるものです。
ただし、非公開求人を紹介してもらうためには、仕事に対する熱意・真摯な態度をキャリアアドバイザーに伝えることが大切です。
5:求人の選択肢の幅が広がる
転職エージェントに登録しておくとキャリアアドバイザーから、様々な求人案件を紹介されますが、中には思いもよらない案件もあります。
もちろん、転職エージェントに登録する際には、自分の希望する職種や職場環境をまとめておくことが必要ですが、視野を広げ選択肢を広げることも有益だといえます。
6:多角的な視点で自分を見てもらえる
転職エージェントに複数登録することで、様々なキャリアアドバイザーに出会うことになります。
その結果、思わぬ強みや弱みを発見することにつながり、自分の強みや弱みが明らかとなれば、その後の転職対策に活用することができるでしょう。
転職エージェントを複数利用することのデメリット5つ
デメリットもありますが事前に把握しておくことで、十分に対処可能です。ここでは転職エージェントを複数利用することのデメリットと対処法を考えてみましょう。
1:スケジュール管理が煩雑になる
働きながら転職活動を行う場合、自己分析や業界・企業研究など様々な準備が必要です。加えて、キャリアアドバイザーとの打ち合わせや面接などが行われます。
1つの転職エージェントに登録しているだけでもスケジュール管理は大変です。
2:選択肢が広がるため迷う
複数の転職エージェントに登録していると、数多くの求人案件を紹介されることになります。
このような事態に陥らないためには、職場に求める条件を数多く洗い出し、優先順位をしっかりと付しておくことが大切です。また、キャリアアドバイザーから真の職場実態を聞き出すことも有効だといえるでしょう。
3:サポートを後回しにされる可能性がある
特に総合型同士などライバル関係にある転職エージェントには起こりやすい状況ですが、キャリアアドバイザー側に問題があるといえるでしょう。
サポートを後回しにされていると感じたら、キャリアアドバイザーの変更を求めるのも1つの方法です。また、求職者側においても「●●転職エージェントでは~」など、煽るような発言はマナー違反だと心得ておきましょう。
4:複数のキャリアアドバイザーに振り回される可能性がある
キャリアアドバイザーには個々に考え方があり、それぞれに実績もあるのが一般的です。複数の転職エージェントを利用すれば多くのキャリアアドバイザーのアドバイスを受けることになります。
このとき、それぞれのキャリアアドバイザーから真反対のアドバイスを受けることも少なくありません。
5:同じ求人に違う転職エージェントから応募する危険がある
異なる転職エージェントから応募があると、企業側は困惑してしまいます。
場合によっては転職エージェント間でトラブルになることも少なくありません。転職エージェントを複数利用する際には応募する企業についてもしっかりと管理しましょう。
転職エージェントを複数利用する時のコツ7選
単に複数の転職エージェントに登録するだけでは、そのメリットを享受することはできません。
ここでは、複数利用のメリットを享受するためのコツについて紹介します。
- 複数利用していることを隠して登録しない
- 始めは複数登録し徐々に1~2社に絞る
- 担当者と相性が良い転職エージェントに絞る
- 綿密なスケジュール管理を行う
- どの求人に応募したかしっかり把握する
- 自分の考えや気持ちを明確にしブレないようにする
- 総合型と特化型の転職エージェントを利用する
1:複数利用していることを隠して登録しない
それぞれのキャリアアドバイザーには転職エージェントを複数利用していることをしっかりと伝えましょう。伝えることに対して抵抗を感じることもあるでしょうが、重複応募を防げるだけでなく、タイプの異なる求人を紹介してもらえる可能性も生まれるでしょう。
もちろん、他の転職エージェントの批判や両者を比較・煽るような発言はNGです。紹介されている企業や進捗状況などを簡単に説明しておく程度に止めておきましょう。
2:始めは複数登録し徐々に1~2社に絞る
転職エージェントを複数登録する場合、最初は種類別に5~6社程度が適当です。
あまりにも登録している転職エージェントが多いとスケジュール・案件管理が煩雑です。絞り込むポイントは案件の質・量とともにサポートの質を考慮すると良いでしょう。
3:担当者と相性が良い転職エージェントに絞る
転職エージェントは徐々に絞り込み、最終的に1~2社に絞り込むのが理想です。
もちろん求人案件の質・量やサポートの質も大切ですが、担当者との相性が良くなければしっかりとした対策を講じることができないでしょう。同じ特徴を持った転職エージェントであれば、迷わず相性の良い担当者が在籍する方を選びましょう。
4:綿密なスケジュール管理を行う
複数の転職エージェントに登録していると、面接などの日程が集中しがちです。このとき、スケジュール管理がずさんだとダブルブッキングなどのリスクが高まります。
ダブルブッキングが発覚すると、それだけで不採用になるなど不本意な結果になりかねません。
5:どの求人に応募したかしっかり把握する
複数の転職エージェントに登録するとスケジュール管理に加えて案件管理が不可欠です。ここまで紹介してきたとおり、複数の転職エージェントから重複応募すると企業側に不信感を与えてしまうでしょう。
また、各転職エージェントに複数登録していることを伝えることも重複応募の抑止につながります。
6:自分の考えや気持ちを明確にしブレないようにする
複数登録すれば、その数だけのキャリアアドバイザーから様々なアドバイスを受けます。
どのアドバイスも経験に基づいた有益なものですが、その全てを聞き入れようとすると迷いが生じるのは致し方ありません。しかし、迷ってばかりでは前には進まないことから、自分の考えや気持ちをブレさせないことが大切といえます。
7:総合型と特化型の転職エージェントを利用する
複数登録するメリットは、様々な求人案件を紹介してもらえることです。
しかし、同じタイプの転職エージェントに登録すると十分にメリットを享受することができません。総合型及び特化型の特徴・メリットを把握して登録しましょう。
:総合型転職エージェント
また、大手企業の案件も数多く取り扱っているでしょう。
したがって、志望業界や職種を絞り切れていない人におすすめだといえます。ただし、特定のエリアや業種に特化するとやや弱さがあることがデメリットです。
:特化型転職エージェント
大手だけでなく中小企業の案件も幅広く扱っています。
また、一般にはあまり紹介されていないコアな案件もあり、業界・業種を絞り込んでいる人におすすめです。ただし、絶対的な案件数が少なく経験者をターゲットにしている案件が多いことから、第二新採や既卒にはやや不利だといえるでしょう。
複数登録におすすめの転職エージェント7選
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効率的に複数登録するには事前に各転職エージェントの特徴を把握しておくことが大切です。ここでは複数登録におすすめの転職エージェントを紹介します。
サービス名 | 総求人数 | エリア | 特徴 | 得意分野 |
---|---|---|---|---|
マイナビエージェント | 43,000 | 全国 | 20代の若年層に人気 | 未経験/第二新卒/既卒 |
リクルートエージェント | 265,000 | 全国 | 求人案件の量・質ともに豊富 | 全ての業種・職種 |
doda | 113,000 | 全国 | サポートの質の高さに定評あり | 全ての業種・職種 |
ワークポート | 38,000 | 全国 | 20代~30代向けの求人案件に強み | 未経験/第二新卒/IT業界/営業職 |
CAREERCARVER | 62,000 | 全国 | 30代~50代向けのヘッドハンティング制度を導入 | 専門職/管理職 |
ハタラクティブ | - | 全国 | 20代の正社員への転職・就職を支援 | 第二新卒/フリーター/既卒 |
パソナキャリア | 32,000 | 全国 | 各業界の専任転職コンサルタントがサポート | 全ての業種・職種 |
1:マイナビエージェント

マイナビエージェントは、マイナビグループが運営する20代に人気の特化型転職エージェントです。
さらに、未経験でもチャレンジできる案件が多いといった特徴もあります。

2:リクルートエージェント

リクルートエージェントは、リクルートが運営する特化型転職エージェントです。
さらに、サポートの手厚さにおいても高評価を得ているといった特徴もあります。

3:doda

dodaは、パーソルキャリアが運営するオールマイティな総合型転職エージェントです。
さらに、首都圏だけではなく地方の転職にも強いといった特徴もあります。

4:ワークポート

ワークポートは、特に20代〜30代の就職・転職に強いエージェントです。
さらに、未経験や第二新卒に関する求人案件も数多く取り扱っているなどの特徴もあります。

5:CAREERCARVER

CAREERCARVERは、リクルートが運営するハイクラス転職を支援するエージェントです。
さらに、取り扱っている求人案件はいずれも高収入という特徴もあります。

6:ハタラクティブ

ハタラクティブは、レバレジーズ株式会社が運営する20代向けの転職エージェントです。
さらに、正社員への再就職を支援しているといった特徴もあります。

7:パソナキャリア

パソナキャリアは、株式会社パソナが運営する転職・就職エージェントです。
さらに、年収の高い求人案件を多く取り扱っているといった特徴もあります。

転職エージェントを複数利用して転職を成功させよう
また、相性の良いキャリアアドバイザーに出会う確率も高くなり、適切なサポートを受けることも期待できます。
ただし、多くの転職エージェントに登録するとスケジュール・案件管理が煩雑になるなどのデメリットもあります。徐々に絞り込んでいき1~2社に絞り込むことが大切でしょう。また複数登録したことに安心せず、自分の考えや気持ちを明確にしておくことも重要だといえます。
