「ニートでも、転職エージェントを利用できるのか」と思う方もいるでしょう。転職エージェントという言葉は、マーケティング上、人材派遣会社が使用している言葉になります。
転職エージェントとは、仕事をしている人が転職活動のために利用するサービスだけではなく、就職したいと思っている方へ、求人の紹介や就活サポートをしてくれる場所です。
そのため、第二新卒や新卒でないニートの人が就職活動をするのであれば、就職エージェントではなく、転職エージェントがおすすめとなります。
この記事では、ニートの就活におすすめの転職エージェントやエージェントの選び方、ニートの人が就活するとき疑問に思うことのQ&Aなどを紹介しています。読めばニートの人の就活を成功に導いてくれる転職エージェントに出会えるでしょう。

ニートの人でも転職エージェントを利用できる?
ニートの人でも、転職エージェントを利用できます。

就職エージェントの仕事4つ

ニートの人の就職活動には、ニートの人に向けた転職エージェントの利用がおすすめです。

1:就職カウンセリング
転職エージェントの仕事の1つに、就職カウンセリングというものがあります。

2:求人紹介
求人の紹介も、転職エージェントの仕事です。

3:書類チェックや面接練習
書類のチェックや面接の練習も、転職エージェントの仕事です。

4:企業との交渉
企業との交渉も、転職エージェントの仕事です。

ニートの人向け就職エージェントの6つのメリット

ニートの人は、ニートの人に向けた転職エージェントを利用しましょう。

1:未経験求人数が多い
ニートの人に向けた転職エージェントには、未経験者が応募できる多くの求人を保有しています。
正社員採用をしている企業の求人では、応募者のスキルや経験といったものが優先にされることが多いでしょう。

2:企業側との仲介役になってくれる
企業との仲介役になってくれることも、転職エージェントを利用するメリットです。内定が決まると、給与条件や入社時期などの細かい条件交渉が行われます。せっかくの機会でも、条件というのは企業側へなかなか言い出しづらいものです。

3:就職サポートを受けられる
転職エージェントを利用すると、さまざまな就職のサポートが受けられることもメリットといえるでしょう。

4:自分の市場価値がわかりやすい
転職エージェントを利用すれば、自分の市場価値がわかります。

5:企業の内情がわかりやすい
通常の求人情報ではわからない、企業内部の情報までわかることも、転職エージェントを利用するメリットです。

6:採用率が高い
採用率の高さも、転職エージェントを利用するメリットになります。
また、キャリアアドバイサーが過去の実績から応募企業に信頼されている人であれば、「この人の紹介なら」と、積極的に採用してくれるといった理由もあります。

ニートの人向け就職エージェントの4つの選び方

ニートの人が転職エージェントを利用して就職活動を成功させるには、以下のような転職エージェントを選ぶ必要があります。

1:未経験から正社員登用をしているところを選ぶ
ニートの人が就職活動で転職エージェントを利用する場合、未経験から正社員登用を前提としている求人を扱っている転職エージェントを選びましょう。

2:大手エージェントを選ぶ
初めて就職エージェントを利用する人は、大手の転職エージェントを利用してみてください。
また、大手転職エージェントは、就職支援の実績が豊富です。

3:相性のいい担当者を選ぶ
転職エージェントを利用した就職活動では、担当してくれるキャリアアドバイサーとの相性が大切です。

4:評判のいいエージェントを選ぶ
就職活動が成功するかどうかは、転職エージェントの質にかかっているため、評判の良い転職エージェントを選ぶようにしましょう。

ニートの人向けおすすめ就職エージェント8社

ニートの人が就職活動を成功させるには、複数ある転職エージェントの中から、ニートの人向けの転職エージェントを見つけることが重要です。

サービス名 | 総求人数 | エリア | 特徴 | 得意分野 |
---|---|---|---|---|
ハタラクティブ | ー | 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・愛知・福岡 | 20代向けの求人が多い | 未経験者向けの求人 |
JAIC | ー | 東京・神奈川・宮城・大阪・愛知・広島・福岡・熊本 | 書類選考がない | メーカー・商社・サービスなど |
DYM就職 | ー | 日本全国 | 幅広い業界や職種を扱っている | 営業職・エンジニア・販売 |
就職Shop | 10,000社以上 | 関東・関西 | 就職の分野で有名な株式会社リクルートが運営している若年層向けのエージェント | 未経験者向けの求人 |
リクらく | ー | 東京・神奈川・千葉・埼玉 | 企業取材した求人を紹介している | サービス・不動産・IT |
Re就活エージェント | ー | 全国・海外 | 大手企業の優良求人も扱っている | IT・商社など |
キャリアスタート | ー | 北海道・東京・神奈川・千葉・埼玉・福岡・愛知・大阪など | マンツーマンで就活をサポートしてくれる | 営業・販売・接客 |
UZUZ | 2,000件以上 | 首都圏・大阪 | ITの求人が多い | IT・Web業界 |
1:ハタラクティブ

ハタラクティブは、20代の未経験者向けのエージェントです。
さらに、多くの業種や幅広い業界を紹介してくれるといった、特徴もあります。

2:JAIC

JAICは、フリーターや未経験者の就職に強みがあるエージェントです。
さらに、独自の就職サポート講座が開催されているという特徴もあります。

3:DYM就職

DYM就職は、正社員求人を扱っている若年層向けのエージェントです。
さらに、書類選考なく面接まで進める企業も扱っている、といった特徴もあります。

4:就職Shop

就職Shopは、若年層向けのエージェントです。
さらに、書類選考がないといった特徴もあります。

5:リクらく

リクらくは、20代向けのエージェントです。
さらに、企業に取材してから求人を紹介しているため、求人票からは見えない企業の内情も求職者が把握しやすいといった特徴もあります。

6:Re就活エージェント

Re就活エージェントは、若年層向けのエージェントです。
さらに、キャリアアドバイザーのサポート力が高いといった特徴もあります。

7:キャリアスタート

キャリアスタートは、フリーターや経歴が浅い20代向けのエージェントです。
さらに、未経験求人の扱いが多いといった特徴もあります。

8:UZUZ

UZUZは、IT業界の求人に強みがあるエージェントです。
さらに、ビジネスマナーやITエンジニアになるためのスキルが学べるといった特徴もあります。

30代でも使いやすいニートの人向け就職エージェント

30代でニートの人は、就職エージェントだけでなく転職エージェントでも、望むようなサポートを受けられないことがあります。

ニートの人が就職エージェントを上手に活用する8つのポイント
ニートの人が転職エージェントを上手に活用するために押さえておきたいポイントがいくつかあります。

- 自分と相性のいい就職エージェントを選ぶ
- 労働意欲をみせる
- 意思の固さをアピールする
- 希望条件はしっかり伝える
- 経歴は正確に伝える
- エージェントとの連絡は密にとる
- エージェントが企業に提出する書類もチェックする
- 求人には積極的に応募する
1:自分と相性のいい就職エージェントを選ぶ
利用する転職エージェントは、自分と相性の良い転職エージェントを選びましょう。

2:労働意欲をみせる
転職エージェントとの面接では、直ぐにでも働きたいと思っている姿勢を見せるようにしましょう。

3:意思の固さをアピールする
就職しても直ぐには辞めない、といった意思の固さをアピールする必要があります。

4:希望条件はしっかり伝える
転職エージェントには、遠慮せず希望する条件についてしっかり伝えるようにしましょう。

5:経歴は正確に伝える
転職エージェント側に伝える経歴は、嘘のない正確なものを伝えることが必要です。
転職エージェントからの信頼をなくしてしまうと、求人を紹介してもらえないこともあります。また、経歴を正確に伝えることで、就職した企業からスキルに合っていない仕事を任されないようにするといった意味もあります。

6:エージェントとの連絡は密にとる
転職エージェントとの連絡は、密にとるようにしましょう。

7:エージェントが企業に提出する書類もチェックする
転職エージェントが企業に提出する書類は、自分でもチェックするようにしましょう。転職エージェントが企業に求職者を紹介する際は、履歴書や職務経歴書だけでなく、推薦文も提出しています。
推薦文とは、転職エージェントから求職者を紹介している書類のことです。
自分でチェックする理由は、キャリアアドバイサーによっては推薦文を職務経歴書の丸写しで提出することがあるためです。

8:求人には積極的に応募する
熱意を伝えるために、求人は積極的に応募しましょう。

ニートの人は就職エージェント登録を断られてしまう事がある

ニートの人は、転職エージェントを利用できないことがあります。

30代以上の利用は難しい
30代以上のニートの人は、ニート向けの転職エージェントでも利用は難しいでしょう。

地方での就職には使えない
就職エージェントや転職エージェントは、大きな都市にしか拠点がないところもあるため、地方での就職活動には活用できない場合があります。

就職エージェントを頼れないときに使える就職支援サービス4つ

転職エージェントを頼れないときは、就職支援サービスの利用も視野に入れましょう。
転職エージェントと就職支援サービスの違いは、公的機関が運営しているサービスであることや、自分で仕事を探すため自分のペースで就職活動を進めていけることになります。
また、公的機関の就職支援サービスを利用するメリットには、求人数が多いことや、地方でも求人を探せることです。さらに、職業訓練をしてくれるといったメリットもあります。
公的機関の就職支援サービスは、窓口が混んでいてスムーズに就職活動ができないことや、応募に手間がかかり、応募効率が悪いといったことがデメリットとして挙げられます。

1:ハローワーク
ハローワークとは、日本全国にある公共職業安定所のことです。職安と呼ばれることもあります。

2:若年者のためのワンストップサービスセンター(ジョブカフェ)
若年者のためのワンストップサービスセンター(ジョブカフェ)とは、若年者向けの就職支援サービスのことです。能力の向上と、職業紹介などの就職についてのサービスを提供しています。
中には、ハローワークと併設されている場所もあります。

3:地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーションは全国の都道府県にある就職支援機関です。厚生労働省から委託されている機関が運営しています。若者とありますが、サポートしている年齢は、15歳から49歳までです。

4:就職サイト
転職エージェントを頼れないと思った場合、就職サイトを利用して自分で就職活動するのも1つの方法です。
大手就職サイトは求人数が多いことが魅力ですが、その求人数の多さを利用して、興味がない求人にも応募していっても成果を得ることはほぼなく、疲弊するだけで終わるでしょう。
就職サイトを利用する際は、やみくもに応募するのではなく、「良い案件があったらすぐに応募する」「検索キーワードはちりばめる」「毎週10社以上は応募する」といったことに注意しながら利用してみてください。

ニートの人にもおすすめの就職サイト

転職エージェントの登録ができないなど、自分で就職活動する必要がある場合や、自分のペースで就職活動したい人には就職サイトがおすすめです。
就職サイトと一口にいっても、多くのサイトがあります。そのため、転職エージェントと同様にどのサイトを利用すれば良いか迷ってしまう方もいるでしょう。

サービス名 | 総求人数 | エリア | 特徴 | 得意分野 |
---|---|---|---|---|
リクナビNEXT | 5.3万件 | 全国 | 大手の就職サイト | 営業・事務・ITなど |
Re就活 | 1.1万件 | 全国 | 未経験者歓迎の求人を多く扱っている | 未経験者求人 |
リクナビNEXT

リクナビNEXTは、求人数が多い就職サイトです。
さらに、スカウト機能や履歴書・職務経歴書の作成ツールなど、さまざまな機能があることも特徴になります。

Re就活

Re就活は、若年層に向けた就職サイトです。
さらに、企業からスカウトメールが届くといった特徴もあります。

ニートの人の就職がうまくいく4つのポイント

ニートの人が、就職活動を成功させるポイントがいくつかあります。

- 複数のサービスを併用することでチャンスが増える
- ニートになった理由は答えられるようにしておく
- 就職活動の前に自己分析をする
- 求人の企業情報はしっかり確認する
1:複数のサービスを併用することでチャンスが増える
複数のサービスを併用すると、就職できるチャンスが増えるでしょう。

2:ニートになった理由は答えられるようにしておく
企業面接でニートになった理由は聞かれることが多いため、その理由を答えられるようにしておきましょう。企業がニートになった理由を聞くのは、「本当に働く意欲があるのか」「採用しても直ぐに辞めてしまうのではないか」と疑問に思うためです。

3:就職活動の前に自己分析をする
就職活動前には、自己分析しておきましょう。

4:求人の企業情報はしっかり確認する
求人に記載されている募集期間や給与などの企業情報は、しっかり確かめましょう。
他にも、社風を調べておくと就職後のミスマッチを防げます。

ニートの人が就職したいときの7つのQ&A

ニートの人が就職活動しようと思った場合、疑問に思う点がいくつかあるでしょう。

1:ニートでも就職できますか?
ニートの人でも、就職することはできます。ニートであると就職できるかどうかを不安に思う方がいますが、就職できるかどうかは、就職活動しているすべての人が考えているでしょう。

2:ニートに向いている業種や職種はありますか?
ニートの人に向いている業種や職種は、あります。

1:営業
営業職は、ニートの人に向いている職種といえます。

2:IT業種
万年人手不足であるIT業種は、ニートの人の就職に向いている業種といえるでしょう。IT業種の主な職種は、Webデザイナーやプログラマー、システムエンジニアなどです。

3:介護職
介護職は、全くの未経験者でも応募できる求人が多いため、ニートの人でもおすすめの業種です。

4:接客業
人と接することが苦手でなければ、接客業もおすすめです。
また、接客業というとスーパーや百貨店などの店員として働く姿を想像する方も多いですが、レジャー施設やホテルなどで働く従業員も接客業であるため、一口に接客業といっても働く場所はさまざまです。

5:事務職
事務職もニートの人に向いている職種といえます。

3:ニートでも職務経歴書は必要ですか?
職歴のないニートの人でも職務経歴書の提出は、必要です。
そのため、正社員として勤めたことが無くても、学生時代のアルバイト経験やフリーター経験を職務経歴書に記載することが可能です。
少しでも企業にアピールするために、アルバイト経験がある場合は職務経歴書に記載するようにしましょう。

4:面接時の服装はスーツですか?
面接時の服装は、スーツになります。
また、面接時には服装以外にも、髪型や持ち物にも注意が必要です。

5:ニート期間について聞かれますか?
空白期間がある場合、面接では必ず聞かれます。なぜなら、企業側が「この人は長い間働いていないようだが、働けるのだろうか」と不安に思うためです。
病気の療養中で空白期間ができてしまった場合、通院していたことや療養していたことを説明します。特に何もしていなかった場合も、今後の展望ややる気についてのアピールが必要です。
たとえば「親に甘えて学生気分のまま社会に出ることをずるずると延ばしてしまいましたが、このままではいけないと思い、一念発起しました。これからは、自立した大人として、また社会の一員として頑張っていこうと思っています。」といったようにアピールします。

6:転職エージェントは有料ですか?
求職者の転職エージェントの利用は、無料です。

7:エージェントから紹介された仕事には必ず応募しなくてはいけませんか?
転職エージェントから紹介された仕事は、必ずしも応募しなくても問題はないでしょう。なぜなら、求職者が希望している条件の求人以外にも、さまざまな理由により転職エージェント側が求人を紹介していることも考えられるためです。

8:ブラック企業の見分け方はありますか?
ブラック企業であるかどうかという企業の内情について知りたい場合、キャリアアドバイサーに尋ねれば、企業の内情を教えてくれるでしょう。
他にも、求人票から企業の内情をうかがうこともできます。たとえば、求人の募集期間が長いところや給料の幅が大きいところは、ブラックな求人の可能性があるなどです。

ニートの人でも転職エージェントを活用して就活を成功させよう

ニートの人の就職活動には、転職エージェントを利用しましょう。
面接対策や応募書類の添削といった就職サポート以外に、企業の応募や条件交渉も転職エージェントが行ってくれます。
就職経験がなく就職活動が不安な方や、コミュニケーション能力に不安がある方でも、就職活動がスムーズに進むでしょう。
