年収アップのために、年収の交渉をしたいけどどうすれば分からないという人もいるのではないでしょうか。転職エージェントに年収交渉を任せるというのも一つの手段です。
転職エージェントは、客観的な視点で企業に売り込んでくれるため安心して任せられます。また、転職エージェントに任せるのではなく自分で交渉するときのコツも紹介しているため、自分で交渉してみたいという人も参考にしてください。
転職を検討中の方は、転職サイトおすすめ記事にて紹介してるのでこちらもチェックしてみてくださいね。転職サイトは、あなたの希望に合った転職先が見つけやすく転職エージェント含めまとめています。
転職するときの給与はどんな流れで決まるのか?
厚生労働省が発表した「平成27年転職者実態調査の概況」によると、賃金など転職者の処遇を決定する要素の1位は「これまでの経験・能力・知識」で事業所割合が71.4%でした。次いで2位は「年齢」で全体の 46.3%、3位が「免許・資格」で 35.9%となっています。
この結果から転職するときの給与は、これまでの経験・能力・知識や年齢、免許・資格などを考慮しながら決定されていると言えるでしょう。
出典:平成27年転職者実態調査の概況|厚生労働省
参照:「平成 27 年転職者実態調査の概況」)
転職するときの給与は交渉できるのか
より良い条件を求めて転職をする人が2013年以降増加傾向にあり、給与を前職よりもアップさせたいと考える人は多いです。
基本的に転職するときに年収交渉をすることは可能ですが、交渉が必ず成功するわけではありません。
転職者が出した希望給与額と企業が考える適正給与額が同じであれば年収交渉は成功しますが、希望額と適正額が違えば希望は通らないということを覚えておきましょう。
年収交渉を転職エージェントに任せるべき理由5つ
年収交渉は企業の人事担当者と行うことになるため、1人でうまく交渉できるか不安に感じてしまうものです。
自分1人で年収交渉を行うことに不安を感じる場合は、転職エージェントに任せることをおすすめします。
なぜ年収交渉を転職エージェントに任せるべきなのか、その理由を以下で紹介していきます。
- 客観的視点で見た市場価値で売り込んでくれるから
- 企業側の事情も分かっているので無理な交渉をしないから
- 年収交渉は転職エージェントにもメリットがあるから
- 転職エージェントは企業と対等な立場で交渉できるから
- 年収だけでなく転職エージェントなら企業側とのミスマッチを防いでくれるから
1:客観的視点で見た市場価値で売り込んでくれるから
年収交渉を行うためには自分のこれまでの経験や能力が、市場においてどれぐらいの位置にあるのかを把握する必要があります。
自分で市場価値を客観的に把握することは非常に難しいですが、転職エージェントに依頼すれば、客観的な視点から市場価値をはかり企業に売り込んでくれます。
2:企業側の事情も分かっているので無理な交渉をしないから
業界ごとに役割やポジションによって適正給与額がある程度決まっており、それぞれの企業でも細かく給与額が決められています。
適正給与額とかけ離れた金額を提示すると交渉が失敗するだけでなく、悪い印象を与えてしまうでしょう。
転職エージェントは適正給与額を把握しており、無理な交渉をしないため悪い印象を与えずに交渉を進めることができます。
3:年収交渉は転職エージェントにもメリットがあるから
転職エージェントは紹介した人が採用された場合、報酬を受け取ることができます。
転職者の年収に応じた報酬額を受け取ることができ、年収が高ければ受け取る報酬額も高くなるため、年収交渉は転職エージェント側にもメリットがあるのです。
また今後、転職者の年収交渉を行う場合に、今回の事例を参考にしながら交渉を進められるというメリットも転職エージェントにはあります。
4:転職エージェントは企業と対等な立場で交渉できるから
転職者が企業と直接、年収交渉を行うとどうしても企業側が上で転職者が下という関係になり対等な立場で交渉できません。年収交渉をしたいと伝えること自体も難しいです。
転職エージェントに依頼すれば対等な立場で交渉を進めることができ、転職者の希望をしっかり伝えてもらえます。
年収交渉の経験がなくうまく伝えられるか不安なら転職エージェントに任せた方がいいでしょう。
5:年収だけでなく転職エージェントなら企業側とのミスマッチを防いでくれるから
自分1人で転職活動をする場合は、年収や待遇など希望する条件すべてを満たす企業を探すことは難しいでしょう。
希望条件に合う企業を見つけられず、何かを妥協して転職しなければならないことも考えられます。
転職エージェントを利用すれば、プロのアドバイザーが条件面を事前にヒアリングしてから希望に合う企業を選別し紹介してくれるため、ミスマッチを防ぐことができるでしょう。
年収交渉を依頼する前にしておくべきこと6つ
年収交渉を転職エージェントに依頼するからと言って、何も準備することなくお願いすればいいというわけではありません。転職エージェントに任せるとしても準備が必要です。
ここからは、年収交渉を依頼する前にしておくべきことを6つ紹介していきます。
- 自分の市場価値を知っておく
- 応募する企業の給与設定額を調べておく
- 希望する業界の平均給与を調べておく
- 給与で妥協できる部分をアドバイザーと共有しておく
- アドバイザーにどれくらいの年収まで狙えるのか聞いておく
- 今よりもどれくらい年収をアップさせたいのか決めておく
1:自分の市場価値を知っておく
年収交渉で希望年収を提示する場合、企業を納得させられるような根拠を示さなくてはなりません。
企業を納得させるために示す材料に市場価値があります。
市場価値はこれまでのキャリアを見直すことで算出できますが、自分で客観的な市場価値を出すことは難しいです。
診断サイトや転職エージェントのキャリアカウンセリングを受け市場価値をはかりましょう。
2:応募する企業の給与設定額を調べておく
年収交渉を依頼する前に応募する企業の給与設定額を調べておくようにしましょう。
給与設定額を把握しておくことで、無理な金額を提示して交渉が失敗してしまうことや自分に対する印象を悪くしてしまうことを防げます。
複数の役職の募集が行われている場合、自分が目指す役職の給与設定額はもちろん、他の役職の給与設定額も分かれば目を通しておくとよいでしょう。
3:希望する業界の平均給与を調べておく
年収交渉を行うためには転職を目指す業界についても調べておく必要があります。
同じようなキャリアとを積んできた人でも業界が変われば給与額に違いが出ます。
転職を希望する業界の平均給与を調べておくようにしましょう。
現在、勤めている業界とは異なる業界に転職した方が今後の年収アップが望めるという場合もあるため、興味のある業界は一通り目を通した方が良いと言えます。
4:給与で妥協できる部分をアドバイザーと共有しておく
年収交渉を行う場合、自分の求める希望の金額とは別に、最低限はこのくらいと妥協できるラインの金額を決めておくようにしましょう。
転職エージェントに依頼したからと言って、必ず希望の年収を獲得できるわけではありません。
ラインを決めておけば、希望額で折り合いがつかないときに妥協点を探りながら交渉を進められるでしょう。
5:アドバイザーにどれくらいの年収まで狙えるのか聞いておく
年収交渉で企業が出すことができる年収を超える金額を提示すると悪い印象を与え、最悪の場合、内定をもらえなくなってしまうこともあるでしょう。
企業がどれぐらいの年収を出せるか把握するためにも、事前にアドバイザーにどれぐらいの年収まで狙えるのか聞いておき、交渉で提示する適正額を決めると良いでしょう。
希望がかなわない場合には、他の企業の選定もお願いしてみましょう。
6:今よりもどれくらい年収をアップさせたいのか決めておく
できるだけ高くという曖昧なものではなく、具体的な数字で今の年収よりもどれくらいアップさせたいのか決めておくことも大切です。
企業の設定した額を大幅に超えるようなアップはできないため、各企業の想定年収の範囲内で転職前の年収と同等か少し高めに設定しましょう。
転職前の年収の20%を上限として、企業が提示した月収プラス1~2万円で交渉するケースもありますが、アドバイザーと相談しながら決めてみると良いでしょう。
転職エージェントに年収交渉を頼むときの注意点3つ
転職エージェントのアドバイザーは多くの転職者のサポートをしてきたプロですが、どんな希望も通るわけではありません。
転職エージェントに年収交渉を頼むときには注意点があることを理解しておきましょう。
転職エージェントに年収交渉を依頼するときの注意点を3つ紹介します。
- 希望年収だけでなく最低年収も伝えておく
- 年収交渉を依頼しても必ず成功するわけではないことを覚えておく
- 最初の面談時に希望年収を伝えておく
1:希望年収だけでなく最低年収も伝えておく
年収は今よりもできるだけ高くしたい人も多く、高めの希望年収を伝えておけばいいと考える人もいるでしょう。
ただ一方的に高い希望年収を伝えるだけでは、交渉をうまく進めることはできません。
希望年収だけでなく最低年収も伝えておくと良いでしょう。
最低年収を伝えておけば、希望年収をかなえられなくても最低年収と希望年収との間で折り合いをつけられることが期待できます。
2:年収交渉を依頼しても必ず成功するわけではないことを覚えておく
転職エージェントには交渉のノウハウがあるため、転職エージェントに依頼すれば必ず年収アップを期待できると考える人もいるでしょうがそれは間違いです。
年収テーブルを明確にしている企業もあり、いくらプロが交渉しても企業が決めた年収を超えることは認められない場合もあります。
転職エージェントに年収交渉を依頼しても必ず成功するわけではないということを覚えておきましょう。
3:最初の面談時に希望年収を伝えておく
年収の交渉はいつでもできるわけではありません。
選考がある程度進んでから年収の話をすると企業からの印象もアドバイザーからの印象も悪くなります。
希望年収をかなえられないどころか、内定取り消しのリスクも考えられるでしょう。
最初の面談の段階で希望年収をしっかり伝えておけば、初めからアドバイザーも年収交渉を念頭に置いた進め方をしてくれるため安心です。
転職エージェントではなく自分で年収交渉するときのコツ3つ
年収交渉を転職エージェントに依頼すれば選考に集中できますが、どうしても自分で年収交渉をしたいという人もいるでしょう。
ここからは、転職エージェントではなく自分で交渉を行うときのコツを3つ紹介します。
- 給与交渉が難しい場合は入社後の昇給を提案してみる
- 企業に貢献できることを前提に交渉する
- 給与交渉は内定後オファー面談が行われる前にする
1:年収交渉が難しい場合は入社後の昇給を提案してみる
実績をうまく評価してもらえなかったり、年収が細かく決められたりしており、交渉しても入社時に年収アップは期待できない場合もあります。その場合には入社後の昇給を提案してみるといいでしょう。
入社後に目標を達成することができたら、年収をあげてもらうことはできますか?」などとお願いしてみると、仕事に対して前向きな印象を与えることができます。
2:企業に貢献できることを前提に交渉する
「いくら欲しいです」ということを伝えるだけでは企業を納得させることは難しいでしょう。入社したらどれくらい貢献できるかということをアピールする必要があります。
年収交渉を始める前に、交渉材料となるこれまでの経験や能力などをしっかり提示できるようにしておくと良いでしょう。
3:年収交渉は内定後オファー面談が行われる前にする
交渉を成功させるためにはタイミングも大切です。一般的に内定後に行われるオファー面談の前にするのがベストタイミングと言われています。
オファー面談とは、仕事内容や労働条件などを調整するために行われる面談で、オファー面談が始まってから交渉すると条件が異なるとして内定を取り消されてしまう場合もあるでしょう。
オファー面談前に交渉をしておけば、面談で希望額を掲示してもらえる可能性も高いでしょう
年収交渉も転職エージェントに依頼しよう
転職の際に年収交渉を行うためには、企業・業界の情報収集や自身のキャリアの棚卸などを行わなければならないでしょう。そして、交渉にはテクニックが必要だと言えるため、自分1人で行うのは難しくリスクが伴うでしょう。
転職エージェントを利用すれば、年収交渉をスムーズに進められるだけでなく、転職者は選考に集中できるためおすすめと言えます。
少しでも不安がある方は転職エージェントへの依頼を検討してみても良いでしょう。