就職希望者の力強い味方をしてくれる転職エージェントですが、メリットとともにデメリット、注意点などもあります。また、転職エージェント以外の転職方法も紹介しているため、自分に合う転職方法を見つけてみましょう。

Contents
転職エージェントの役割とは

転職エージェントの役割は、就職希望者が転職を成功させるまでの道のりをサポートをすることです。
本コラムでは転職エージェント利用のメリットやデメリットを紹介します。
転職サイトとの違い
転職サイトとは、誰もが閲覧できるサイトです。また、勤務地・職種・従業員人数などの希望の条件を入れて検索をかけます。自分が知りたいときに、好きなだけ求人閲覧することが可能です。
一見同じような求人サイトのように見えますが、求人数・手軽さ・サポート力・確実性などで特徴が全く異なるものです。
転職エージェントを利用する12のメリット

まず、転職エージェントを利用する12のメリットを紹介します。

- 豊富な非公開求人に応募できる
- 企業の内部情報や雰囲気などが事前に分かる
- 企業との連絡調整や手続きを代行してくれる
- アドバイザーにいろいろと相談できる
- 履歴書や職務経歴書などの書き方を指導してくれる
- 面接の指導をしてくれる
- 待遇など条件面の交渉を行ってくれる
- 自分強みを活かしたキャリアプランを提案してくれる
- アドバイザーの信用を借りることができる
- 退職トラブルが起こらないよう配慮してくれる
- スピーディな転職が可能
- 利用費用がかからない
1:豊富な非公開求人に応募できる
転職エージェントには、一般には公開していない非公開求人や、その転職エージェントでしか取り扱っていない独占求人があります。

非公開にする理由としては、「募集要綱に合致する人のみ採用したい」「企業の事業戦略上、公にできない」などがあげられます。
2:企業の内部情報や雰囲気などが事前に分かる
転職支援を行ってくれるキャリアアドバイザーは、人事担当者はもちろんのこと、現場の担当者とも関わりを持っていることが多く、私たちが知り得たい情報を教えてくれます。

3:企業との連絡調整や手続きを代行してくれる
キャリアアドバイザーは、企業と転職希望者のパイプ役として、転職に必要な連絡調整や手続きを代行してくれます。

特に在職中に転職活動を行う方は、日中に企業との連絡が取れないことも多いのではないでしょうか。
4:アドバイザーにいろいろと相談できる
転職活動にあたり、いろいろな悩みが出てくるでしょう。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、転職活動にかんすることであれば、何でも相談することができます。

5:履歴書や職務経歴書などの書き方を指導してくれる
以前作成した履歴書や職務経歴書の使いまわしは印象が悪いと言われています。その都度、志望する企業に向けてアピールができるものに新しく作り直したほうが良いでしょう。

6:面接の指導をしてくれる
転職エージェントは、面接前に面接対策を行ってくれます。
担当キャリアアドバイザーは、企業がどんな人材を求めているのか熟知しています。

7:待遇など条件面の交渉を行ってくれる
内定が決まれば、転職エージェントが待遇など条件面の交渉を求職者に代わって行ってくれます。

8:自分強みを活かしたキャリアプランを提案してくれる
キャリアアドバイザーとの関わりを通して自分自身のキャリアやスキルや市場価値が認識できるようになります。それによってよりよいキャリアプランを描きやすくなるでしょう。

9:アドバイザーの信用を借りることができる
企業側からの信頼が厚いキャリアアドバイザーなら、「この人が推薦してくれるのであれば」と最初から良いイメージを持ってもらえることもあります。
その良い印象を会う前から植え付けておける可能性があるため、転職エージェントは利用する価値があります。

10:退職トラブルが起こらないよう配慮してくれる
在職中に転職活動をする方は、現在勤めている企業に適切なタイミングで退職を申し出る必要があります。

11:スピーディな転職が可能
キャリアアドバイザーは、自分の要望等を理解した上で非公開を含む求人の中からマッチする求人を紹介してくれます。

12:利用費用がかからない
転職エージェントは上記で紹介したメリット全てを無料で利用することができます。

転職エージェントを利用しない場合のデメリット8つ

次に転職エージェントを利用しないデメリットを8つ紹介します。
転職サイトなどで独力でする場合、情報集め・書類作成・面接対策などをサポートしてくれる人がいません。

- 書類の作成が大変
- 一人での面接対策は困難
- フォローしてくれる人がいない
- 企業について得られる情報が限られる
- 非公開求人には応募できない
- 条件面の交渉をするときの立場が弱い
- 転職が決まるまでに時間がかかる
- 退職時のトラブルなどのアドバイスがもらえない
1:書類の作成が大変
履歴書・職務経歴書は、自身のキャリアの棚卸しを土台に作成を行います。

2:一人での面接対策は困難
転職エージェントを利用すれば、面接の基本や回答に対するアドバイス、申し出れば模擬面接などの面接対策を行ってくれます。

3:フォローしてくれる人がいない

転職エージェントは、面接の後にキャリアアドバイザーが企業へ連絡を取りフォローしてくれることがあります。
独力の転職ではそういったフォローは望むことは不可能です。
4:企業について得られる情報が限られる
また、企業が良く見えるような上面の情報しかなく、信憑性についても不明です。
転職エージェントを利用すれば、担当のキャリアアドバイザーのパイプ力によって、Webサイトには掲載されていないような実際の温度感をより知ることができます。
5:非公開求人には応募できない
転職エージェントを利用しない場合、非公開求人には応募することができません。

6:条件面の交渉をするときの立場が弱い
内定が出たら、年収、入社日、各種手当等の条件面について確認しなければなりません。
また、条件の伝え方によっては、悪印象を与えかねません。独力でやるならば、立場をわきまえた交渉力が必要となります。
7:転職が決まるまでに時間がかかる
平均的な転職活動にかける時間は3ヵ月から半年程度と言われています。

8:退職時のトラブルなどのアドバイスがもらえない
「終わりよければすべてよし」のように円満な退職をすることがベストです。

独力の場合、このような退職時トラブルに対しても一人で解決しなければいけません。
転職エージェント利用時に気を付けたい15のデメリット

上記でメリットをたくさん紹介しましたが、転職エージェントは、利用すれば必ず就職が保証されるものではありません。

- 転職エージェントのスキルはまちまち
- 転職エージェントを使っても内定が保証されるわけではない
- 転職エージェントでの事前の面談などの手間がかかる
- これまでの経歴で応募できる企業が決まってしまう
- あまり挑戦させてもらえないケースも多い
- 前職と似た年収や役職の仕事を紹介される可能性がある
- 転職エージェントの都合を押し付けられる可能性がある
- 転職エージェントの強みが自分と合わない可能性がある
- 希望に沿った求人がなく紹介してもらえないこともある
- 気軽に色々な種類の求人を閲覧することはできない
- 転職時期が未定だと優先度を下げられる可能性がある
- 自分のペースで検討することができない場合もある
- サポートしてくれる期限が決まっているところもある
- 地域によっては使える転職エージェントがない
- 複数社から内定をもらって迷ってしまうこともある
1:転職エージェントのスキルはまちまち
現在、転職エージェントの数は2万を超えると言われています。

出典:転職エージェントのデメリットとは?上手な活用方法もご紹介!|マイナビエージェント
参照:https://techstars.jp/y-career/mynavi-agent-lpservice/about_employment_agency/faq/15.html
2:転職エージェントを使っても内定が保証されるわけではない
転職エージェントを利用したからといって、必ず内定が保証されるわけではありません。
中には数十社応募しても決まらないという人もいます。内定がもらえなかったら、きちんと理由を考え、転職活動を進める必要があります。
3:転職エージェントでの事前の面談などの手間がかかる
転職エージェントを利用するには、まず好みの転職エージェントを探し、登録をします。

転職エージェントというサービスは、転職希望者のニーズをしっかりと汲み取る必要があるため、その場ですぐ応募は不可能です。
4:これまでの経歴で応募できる企業が決まってしまう

たとえ自分の希望を伝えたとしても、スキルや経歴が条件に満たないと判断された場合は、社内選考で落とされる可能性もあります。
5:あまり挑戦させてもらえないケースも多い
上記と合わせて、内定の望みが薄いと判断された求人にはそもそも、応募もさせてもらえません。

6:前職と似た年収や役職の仕事を紹介される可能性がある
転職エージェントは、転職を成功させるために、内定がもらえそうな前職と似た年収や役職を紹介される可能性があります。
7:転職エージェントの都合を押し付けられる可能性がある
また、就職希望者の要望もしっかりと汲み取らないといけません。
稀に不人気企業を片付けたい等の理由により、希望していない求人を優先的に紹介されてしまうというケースもあります。

8:転職エージェントの強みが自分と合わない可能性がある
自分の希望する業界や職種に強みを持つエージェントでなければ、紹介される求人もイマイチかもと感じてしまうかもしれません。

9:希望に沿った求人がなく紹介してもらえないこともある
転職エージェントに期待して登録をしたのにもかかわらず、希望した求人がなく紹介してもらえないこともあります。

10:気軽に色々な種類の求人を閲覧することはできない
独力で転職活動をする場合、膨大な求人サイトから自分が納得するまで、求人情報を閲覧することができます。

11:転職時期が未定だと優先度を下げられる可能性がある
当然ですが、転職時期が未定だと優先度を下げられてしまう可能性があります。

登録前に確認しておくことをおすすめします。
12:自分のペースで検討することができない場合もある
転職エージェントでは、自分のペースで検討することができない可能性もあります。

13:サポートしてくれる期限が決まっているところもある
多くの転職エージェントは、サポート期間は無期限ですが、中には利用登録から何ヵ月までと期間が決められているサービスもあります。

14:地域によっては使える転職エージェントがない
リクルートエージェントなどの大手転職エージェントであれば、近くにエージェントの拠点がない地方在住でもサポートを受けることができます。

15:複数社から内定をもらって迷ってしまうこともある
転職エージェントは、転職希望者が転職成功するまで、求人の紹介・書類作成・面接対策など行ってくれており、独力より内定をもらえる可能性が高くなります。

転職エージェントを使った方がいい人の特徴6つ


もし、下記特徴に全て当てはまったのなら、ぜひ転職エージェントを利用してみましょう。
- 自分の強みが分からない
- 転職の方針が決まらず悩んでいる
- 書類選考で何度も落とされている
- 面接であがってしまう
- 未経験の業界などに挑戦してみたい
- 評判の悪い企業はなるべく避けたい
1:自分の強みが分からない

強みに気づけていない原因は、自己肯定感が低く自分の長所を認められなかったり、強みの定義をずば抜けた才能と捉えているケースなど、さまざまです。
2:転職の方針が決まらず悩んでいる
登録時の面談にて、キャリアアドバイザーがあなたの思いを汲み取り、客観的且つ専門的視点でアドバイスをしてくれます。

3:書類選考で何度も落とされている
新卒のときとは違い転職活動の際は、履歴書とは別に、職務経歴書が必要となります。
故に「どうやって書けばいいの」と悩むことも多いのではないでしょうか。

4:面接であがってしまう
面接に慣れていないと場に飲まれてしまい、「実力が発揮できなかった」と悔しい思いをする方も多いです。

5:未経験の業界などに挑戦してみたい
未経験の業界への挑戦など、キャリアチェンジをしたい方も転職エージェントを利用しましょう。
異業種への応募をする際は、アピール方法を工夫する必要があります。

6:評判の悪い企業はなるべく避けたい
転職エージェントは企業の人事担当者や現場担当者ともパイプをもっていることがあり、内部の情報をよく分かっています。

転職エージェントの利用に向いていない人の特徴3つ

次に残念ながら転職エージェントの利用には向いていない人を紹介します。
- 他人の意見に流されやすい
- 自分のペースを崩されるのが嫌
- 大事なことは自分で交渉したい
1:他人の意見に流されやすい
転職エージェントには自身の要望を伝える必要がありますが、軸が定まっていないと「エージェントが進めてくれる企業なら」と意見に流されてしまうことがあります。
最終決定は必ず自分自身で下さないといけません。

2:自分のペースを崩されるのが嫌
転職エージェントでは、基本的にはエージェントと一緒に転職活動を行います。
逆に他人に急かされると自分らしさが出ないなど、エージェント利用に向いていないタイプもいます。

3:大事なことは自分で交渉したい
転職エージェントでは、内定がでたら年収相談・入社日など言いづらいようなことを転職者に代わって条件交渉をしてくれます。

転職エージェントを使わない6つの転職方法
転職サイトやハローワークは一般的な方法ですが、現代ならではのSNSを利用したものや、リファラル採用といったあまり知られていない方法もあります。

- 直接企業の求人に応募する
- 転職サイトを利用する
- ハローワークを利用する
- 知り合いから推薦を受ける
- ヘッドハンティングでスカウト
- SNSでのダイレクトリクルーティング
1:直接企業の求人に応募する
転職したい企業が転職サイトに掲載されていないとき、直接企業の求人に応募する方法があります。
募集していれば、募集要項に沿って応募書類を提出します。もし応募していなくても、代表連絡先に電話かメールをして問い合わせてみるのも手です。

2:転職サイトを利用する
転職サイトは一度に何万件にもなる求人を閲覧できたり、スカウト機能など条件に合った求人が自動で出てきたりします。
誰もが閲覧できるサイトのため、人気企業には応募する者も多く、競合が激しいのがデメリットでもあります。

3: ハローワークを利用する
ハローワークは国が雇用の安定を図るために設置された機関です。
求人が無料である点も影響し、中小企業など規模が小さい会社の求人がメインです。またハローワークは各地域に設置されているため、地域に根差した企業も多いでしょう。
相談員も転職を強く勧めてくることもなく、転職希望者の意思を尊重してくれます。

4:知り合いから推薦を受ける
入りたい企業に勤めている知人・友人から推薦してもらうリファラル採用という手法があります。
また、エージェント経由に比べ、書類選考や面接に受かりやすいとも言われています。

5:ヘッドハンティングでスカウト
企業で活躍している優秀な人材を外部から引き抜くヘッドハンティングという方法があります。

6:SNSでのダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングとは、間に何も介すことなく企業が直接転職希望者に向けてアプローチをする方法です。
企業側は転職サイトへ掲載してもらうときとは異なり、仲介店へ利用料や手数料を支払う必要がなく、コストが安く抑えられます。

転職エージェントのメリットを把握して自分に合った転職方法を見つけよう!

キャリアアドバイザーが全面的にサポートしてくれる分、メリットが多いです。デメリットもありますが、就職希望者への利用リスクは低いでしょう。
