
- 職業訓練のCADオペレーターって何?
- CADオペレーターの訓練内容は?
- CADオペレーターを学んだ後の就職先は?
こんな疑問に答えます。

この記事を読むことで、あなたの次の行動を明確にすることができますよ。

Contents
CADオペレーターとは

CADオペレーターとは、CADと呼ばれるコンピューター支援ツールを用いて、設計者が作った図面を正確に修正して作図していく仕事になります。

CADオペレーターの仕事内容
CADオペレーターの仕事内容は3つあります。
- 設計図を作る
- 製図のデータを修正する
- 製図のデータの管理
設計図の作成は、設計者が作った図面に対して、専門のソフトを使って正確な図面にしていく仕事です。図面にミスがあると製品も不良になることから、重要度の高い仕事になります。
次に完成したデータに対して何度も修正をかけていきます。細かい部分の修正から、設計変更した部分の修正まで、対応は様々です。
最後に完成した製図のデータの管理も行います。今後同じようなデータを作成する場合、複製して使うことが多いので、オペレーターがしっかり管理することが大切です。

CADオペレーターの平均年収
CADオペレーターの平均年収は300~400万円と言われています。

職業訓練のCADオペレーターの訓練内容
職業訓練のCADオペレーターの訓練内容について解説していきます。

建築CADの訓練内容
東京都の赤羽校の職業訓練を一例に紹介すると、建築CADの訓練内容は下記の通りです。
項目 | 時間 | 訓練内容 |
---|---|---|
社会人基礎 | 24 | 接遇・マナー、プレゼンテーション技法、文書作成 |
パソコン基礎 | 24 | ワープロ、表計算 |
原価管理 | 12 | 工程、原価管理 |
安全衛生 | 16 | 安全衛生、環境マネジメント、安全衛生作業 |
基礎製図 | 108 | 製図基本 |
建築CAD基本実習 | 280 | CAD操作、建築図面、建築計画、建築構造、関係法規、建築構造力学 |
建築CAD応用実習 | 276 | 建築製図、仕様・積算、建築設計 |
(参考:「東京都赤羽校「建築CAD科」」)
建築関連の業界ではPCでCADを多く利用するので、建築に関する知識とCADのできる人を常に求めています。

機械系CADの訓練内容
同じく東京の職業訓練の機械系CADを一例に挙げると、下記の通りです。
項目 | 時間 | 訓練内容 |
---|---|---|
機会基礎 | 96 | 機械分野の基礎的な知識 |
工業数理 | 24 | 工業単位系、応力、ひずみ、モーメント |
機械工学概論 | 24 | ねじ、ボルト、軸、ばね、歯車などの標準機械要素 |
製図 | 48 | JIS製図規則、投影法、寸法、公差、表面性状 |
安全衛生作業 | 8 | 安全衛生作業、環境マネジメントシステム |
社会人基礎 | 12 | プレゼンテーション技法、ビジネスマナー、文書作成 |
パソコン基礎 | 12 | 文書作成、表計算、プレゼンテーション資料 |
三次元CAD基本作業 | 204 | CADの基本理念・概念 |
パートモデリング | 84 | 単一部品の形状作成と修正 |
アセンブリ | 72 | 部品の組み立てと設計変更 |
ドラフティング | 48 | 2次元図面への変換、各種寸法記入 |
三次元CAD応用作業 | 276 | CADの基本性能を拡張した各種の応用作業 |
サーフェス | 72 | 各種表面形状の作成・修正 |
CAM作業 | 84 | カッターパスの作成・NCデータへの変換 |
解析作業 | 60 | 干渉・機構・強度などの各種基本解析 |
デザイン作業 | 36 | バラシ作業によるモデリングから図面化への一連作業 |
データ変換作業 | 24 | 各種データへの変換と特性の理解 |
総合作業 | 128 | 各種操作を総合活用したモデリングから図面化への一連作業 |
(参考:「東京都板橋校「三次元CAD科」」)
機械系の場合は三次元なので、機械に関する概念から、三次元CADの基礎・応用について学んでいきます。

職業訓練のCADオペレーターで取得を目指せる資格

次にCADオペレーターで取得を目指せる資格についてそれぞれ解説していきます。
建築CADで取得を目指せる資格
建築CADの訓練を受けることで取得を目指せる資格は下記の通りです。
- CAD利用技術者試験 (一般社団法人コンピュータ教育振興協会)
- 建築CAD検定試験(一般社団法人全国建築CAD連盟)

機械系CADで取得を目指せる資格
機械系CADの訓練を受けることで取得を目指せる資格は「3次元CAD利用技術者試験(準1級・2級)」です。

職業訓練のCADオペレーターを受けた後の就職先

次に職業訓練のCADオペレーターを受けた後の就職先について解説していきます。
建築CADを使った就職先
建築CADの訓練を受講した後の就職先は、建築設計事務所・建設会社・不動産業・インテリア産業界・建築設備会社になることが多いです。

こちらの記事では、職業訓練の面接対策についてコツを解説しています。
また、職業訓練の履歴書の書き方も解説しています。
機械系CADを使った就職先
機械系CADの訓練を受講したのちの就職先は、機械・医療・工業分野で、設計補助・現場での業務をすることが多いです。
転職はハローワークを用いると「採用意欲の低い企業」が多いので、採用にコストをかけている転職エージェントを経由して転職活動を行うのがおすすめです。

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CADオペレーター以外のおすすめの職業訓練コース
最後にCADオペレーター以外のおすすめの職業訓練コースを2つ紹介します。
プログラミングの職業訓練
1つ目は「プログラミングの職業訓練」です。
加えてフリーランスのプログラマーを目指すこともできるので、働き方の幅を広げることが可能です。

職業訓練のプログラミングの訓練内容や選び方などを解説しています。
Webデザインの職業訓練
2つ目は「Webデザインの職業訓練」です。
プログラマーと同様に、フリーランスのデザイナーを目指すことも可能です。

こちらの記事では、職業訓練のwebデザインの内容や選び方について解説しています。
まとめ
職業訓練のCADオペレーターに関する記事は以上です。
こちらの記事ではハローワークの資格でおすすめの資格取得と職種をまとめてあります。
