転職エージェントの正しい断り方とは?断る8つのタイミングと例文

一般転職

転職活動中にさまざまな理由により、中断せざるを得ないことがあるでしょう。そのような時の対処法や中断する時に気になる質問など、パターン別で紹介しています。

ぜひ参考にしてみてください。

転職エージェントの利用を途中で断ることはできる?

転職エージェントの利用を途中で断ることは可能です。

「身内から紹介された転職先を選ぶ」「転職エージェントから紹介された企業と比較して、やはり今の職場が良いから転職しない」と判断することもあります。

また、転職エージェントを利用したからといって、必ず転職できるというわけでもありません。こちら側が望むような求人先を紹介されない、担当者と相性が合わないということもあります。

これ以上転職エージェントを利用しないというのであれば、できるだけ早く転職エージェントに連絡しましょう。
ただし、すでに紹介された企業面接を勝手にキャンセルしたり、エージェントや企業と音信不通になったりすることがないよう注意が必要です。

転職エージェントの断り方とは?

転職エージェントに対しての断り方は、電話とメールの2通りがあります。

直接会える場合は直接でも良いのですが、原則電話かメールのどちらかで問題ありません。

ただし、再度転職エージェントを利用する可能性を考えたら、エージェント側との関係性を円満にしておくことは必要です。電話であれば誠意が伝わりやすいため、場合によっては電話を選択したほうが良いこともあります。

お断りを入れるタイミングによって、電話で伝えるかメールで伝えるかを選択して、転職エージェントに失礼のないようにしましょう。

転職エージェントを断りたくなる9つのタイミングと例文

「転職エージェントのサービス利用を断ろうかな」と思った時、どのタイミングで断りを入れるかを考えてみましょう。

ここからは、転職エージェントを断りたくなるタイミング9つと、上手な断り方の例文を紹介します。その時の理由に合わせて、文面はアレンジしましょう。

1:面談設定後の断り方

担当者と面談設定した後、面談をキャンセルする場合の断り方です。

ここでは、諸般の事情から転職活動を一旦休止する理由で断る場合の例を挙げます。

お世話になっております。〇〇と申します。先日は、お時間を取っていただきありがとうございました。

誠に恐縮ですが、諸般の事情により、転職活動を一旦休止することを決めましたので、面談をキャンセルさせていただきたくご連絡差し上げました。せっかく面談日程をご調整いただいたにもかかわらず、こちら側の都合で大変申し訳ありません。

また転職活動を再開する機会がございましたら、何卒宜しくお願いいたします。

大切なのは、面談をキャンセルすることに対するお詫びの気持ちを伝えることです。

2:面談後にサービス利用を断る方法

転職エージェントとの面談後に、サービス利用を断る場合の断り方です。

ここでは、他の転職エージェントを選択することを理由に断りを入れる場合の例文を挙げます。

お世話になっております。先日面談をさせていただきました、〇〇と申します。●●様には、貴重なアドバイスをいただきまして、大変感謝しております。

現在、複数の転職エージェント様と面談させていただいております。十分に検討した結果、誠に恐縮ですが、今回は他のエージェント様にご協力いただくことに決めました。面談後でありながらも、このような結果となり大変申し訳ありません。宜しくお願いいたします。

大切なのは、お詫び、面談時間を作ってもらったことへの感謝、サービスを断る理由を伝えることです。

3:転職エージェントから紹介された求人の断り方

「せっかくの求人案件を断るなんて、失礼なことになるのではないか」と不安になるところでしょう。
しかし、その求人を受ける気がない、また、興味が持てずに応募しても転職エージェントだけでなく求人先企業にとってもプラスにはなりません。

ここでは、現職を続けることを理由に断る場合の例文を挙げます。

お世話になっております、〇〇です。先日は求人を紹介してくださり、ありがとうございます。いただいた求人と現職を比較した結果、今の社内で別の働き方を模索してもいいのではないかと考えるようになりました。

お手数をおかけして大変申し訳ないのですが、サービスの利用を中止したいと思います。何卒宜しくお願いいたします。

断る理由が明らかならば、はっきりと自分の意思を担当者に伝えることが大切です。

4:選考途中の断り方

選考途中で自分自身の考えが変わることや、担当者の半ば強引な応募によって、断らざるを得ないということがあります。この場合は、無理に選考を進めず、求人に対して向かう意思がないことを担当者に素直に伝えます。

ただし、タイミングとして、担当者がすでに応募先企業に連絡している可能性もあります。

この場合は、誠意を持って対応する必要があります。タイミングによっては電話のほうが望ましい場合があります。

ここでは、自分の考えが変わったことを理由に断る場合の例文を挙げます。

お世話になっております、〇〇です。誠に恐縮なのですが、現在、面接調整をしていただいているA社様の応募を辞退したく、ご連絡いたしました。

A社様については、●●の観点で私の希望する方向性とは少し違うと感じたため、今回は、大変恐縮ながら辞退させていただきたいと思います。応募後ということもあり、企業様にも多大なるご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません。

大切なことは、選考の途中で辞退することへの謝罪・選考を辞退する理由をしっかりと伝えることです。

5:求人紹介をストップさせるための断り方

転職エージェントはこちら側の希望に沿った案件を常に探してくれています。それに対して、求人紹介そのものを止めてもらう断り方です。

ここでは、転職活動休止を理由に断る場合の例文を挙げます。

お世話になっております。◯◯です。親身になってサポートしていただいている中大変申し訳ありませんが、求人紹介を一時止めていただきたいです。私事で恐縮ですが、このまま転職活動を進めていいのか迷いがあることから、一度活動そのものを休止しようと決めたためです。

転職活動を再開する際には改めてご連絡差し上げますので、その時はまたご支援くださいますよう何卒宜しくお願いいたします。

大切なことは、今までのサポートへの感謝・求人紹介を止めたい理由を伝えることです。

6:設定済みの面接の断り方

予定の決まっている面接の断り方です。面接を断る理由としては、「他企業へ入社することにした」「希望する企業ではなかった」「転職活動を休止する」などが挙げられます。

大切なことは、面接日程が決まった後に辞退することへの謝罪・面接を辞退する理由を伝えることです。

ここでは、自分の希望する企業ではなかったことを理由に断る場合の例文を挙げます。

お世話になっております。〇〇です。◯月◯日が面接日予定のA社様についてですが、誠に恐縮ながら面接を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。

今後の転職やA社様についてよく考えた結果、A社様では、転職において自分が期待することを叶えることができないと判断したためです。働き方や勤務条件等なども含め、A社様に転職することは自分の希望ではないと考えまして、辞退させていただくことに至りました。

日程調整をしてもらったにもかかわらず大変失礼なこととは思いますが、どうしてもA社様に入社するという前向きな気持ちが持てませんので、面接をご辞退させていただけますでしょうか。

電話やメールで断ることが可能ですが、今後の転職エージェントとの関わりを考えて、誠意を持って電話で対応することが望ましいでしょう。

7:内定を獲得後の断り方

内定を断る場合というのは、「他社で内定が出てそちらを選ぶ」「内定は得られたが入社する気になれなかった」などが挙げられます。

この場合は一社会人として、誠実な態度をとることを念頭に置きましょう。

ここでは、他社からの内定を受けるために断る場合のメール文例を挙げます。

お世話になっております。◯◯です。評価していただいている中で大変恐縮ではございますが、先日A社様からいただきました内定を辞退させていただきたく、ご連絡差し上げました。

他の転職エージェント様経由で応募していたB社様から内定をいただきまして、様々な観点から考え、B社様に入社を決めたためでございます。

A社の皆様には今回の件について、お詫びと感謝の旨をお伝えいただけると幸いです。また、●●様にはここまで転職のサポートをしていただき、深く感謝しております。大変恐縮ですが、今回は内定を辞退させていただきたいと思います。宜しくお願いいたします。

大切なことは、内定後に自体することへの謝罪・辞退する理由を伝えることです。

8:サービスの利用をやめる時の断り方

転職エージェントサービスを退会する場合の断り方です。ここでは、転職活動を休止することから退会する場合のメール文面例を挙げます。

お世話になっております。〇〇です。いつも親身にサポートしてくださって、ありがとうございます。諸事情から転職活動を休止することとなりまして、大変恐縮ですが、退会させていただきたく、ご連絡を差し上げました。

転職活動を再開することがありましたら、その際はまたご支援の程宜しくお願いいたします。ここまでサポートしていただき、本当にありがとうございました。

サービスの退会方法としては、ほとんどがマイページからの問い合わせフォーム記入、もしくは、関係性のできている担当者との直接メールで完了できます。

9:担当者を変更したい時の断り方

「どうしても担当者と合わない」と感じて、担当者を変更したい時の断り方です。

紹介される求人内容が合わない、お互いの時間が合わないなど、活動のしにくさを感じるならば、遠慮せず担当者の交代を申し出ましょう。

エージェントによって異なりますが、電話やメール、Webの場合は、マイページに「担当変更申請する」というようなボタンがある場合もあります。ここでは、担当者と相性が合わない場合の断り方のメール文面例を挙げます。

いつもお世話になっております。転職支援をお願いしております〇〇と申します。

担当者の●●様は、とても親身に相談に乗ってくださるので感謝しております。ですが、初めての転職活動ということで不安も大きく、もう少し情報量が欲しいというのが正直な気持ちです。

もし可能であれば、△△業界についての情報に詳しいアドバイザーの方と、お話させていただくことはできますでしょうか。お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご対応のほど宜しくお願いいたします。

大切なのは、明確な理由を伝えて担当者変更することです。

簡単にできることではありますが、転職エージェント側がクレームと判断してしまったり、新しい担当者が委縮してしまい、サポート内容に響いたりする場合もあります。

転職エージェントの利用を断る際にある5つの質問

転職エージェントの利用を断る場合に、気になることがいくつかで出てくるでしょう。断って良いタイミングや個人情報のことなど、さらに知っておきたいことを5つにわけて紹介します。

1:退会後の個人情報はどうなるのか

転職エージェントに登録した情報は、退会しても個別に削除依頼を行わなければ、転職エージェント側に個人情報として残ります。そのため、退会後も、転職エージェントや転職関連サービスからの案内が大量に届くことがあるでしょう。

退会しても案内が欲しい場合、個人情報は法令に基づいて約2年間は保管され、期間が過ぎると削除されますので、その間は受け取ることができます。

これを避けたい場合は、退会時に個人情報の削除を依頼する必要があります。

退会時に個人情報を削除する方法としては、転職エージェントの担当者にメールで直接依頼するか、公式ホームページのマイページなどからお問い合わせフォームを使いましょう。
退会依頼と合わせて行うとスムーズです。

2:選考中でも断ることはできるのか

選考中でも、選考を断ることは可能です。その先に進む気がないまま選考を希望し続けることのほうが、先方にとっては迷惑を被ります。

ただし、転職エージェントや応募企業に対して誠意を持って断りを入れることが大切です。

3:転職エージェントの担当変更はできるものなのか

転職エージェントの担当者とどうしても相性が合わないという場合、担当変更を申し出ることは可能です。メールや電話、Webサイトを利用して、担当変更が依頼できます。

ただし、意味もなく変更したいと申し出ると、転職エージェント側に不信感を抱かせてしまうでしょう。
転職エージェントの担当者との相性は、合うところもあれば合わないところもあるため、どうしてもという理由があれば変更を申し出てかまいません。

4:他の転職エージェントを利用しても良いのか

転職エージェントが自分に合わないと判断して退会した後、別の転職エージェントを利用することは可能です。また、転職エージェントを複数掛け持ちすることも可能です。

掛け持ちすることは多くの求人に関われる、相性の良い担当者に巡り合える可能性が高いなどメリットはありますが、スケージュール管理が難しい、迷いが増えるなどデメリットもあります。

5:転職エージェントの利用を一時的に休止したい場合どうするべきか

転職エージェントを退会するわけでなく、一時的に転職活動を休止する場合は、メールやWebサイトにてその旨を伝えます。

転職エージェントの担当者は、こちらと相性の良い企業を常に探してくれていますので、転職活動を休止するのであれば、連絡する必要があります。

再開する場合も、同じような手順を踏みます。

おすすめの転職エージェント6選

価値観やライフスタイルが多様化したことで、企業と求職者双方のニーズも様々になりました。

「転職活動を一人で進めていくのは難しい」「自分に合う企業が何か分からない」「自分の強みが見えない」など、悩みは尽きないでしょう。

そのような声をしっかりと聴いてくれるおすすめ転職エージェントを6つご紹介します。

サービス名総求人数エリア特徴得意分野
マイナビエージェント約50,000件全国20代に信頼されている転職エージェント幅広い業界に強い
リクルートエージェント約300,000件全国+海外好条件転職、 幅広い層に対応IT/メーカー・営業/事務
doda100,000件全国+海外求人紹介量の多さ幅広い業界をカバーしている
ビズリーチ127,000件全国+海外高年収求人を多数掲載管理職や専門職
パソナキャリア50,000件以上全国+海外他社にはないマッチング力、サポート体制ソフトウェア、通信系を始めとした幅広い業界
キャリアカバー73,800件全国+海外ヘッドハンティング型の転職サイトハイクラス

1:マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、20代から30代の転職に強い無料の転職エージェントです。

マイナビグループならではの情報量の多さ、キャリアアドバイザーは業界ごとの専任制、キャリアアドバイザーとは別の企業担当アドバイザーが在籍するなど、転職に不安を持つ若い求職者の支援が充実している点が大きな特徴といえるでしょう。

20代から30代で転職を考えている人におすすめの転職エージェントです。

2:リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、新卒採用情報サイト「リクナビ」や転職サイト「リクナビNEXT」などを運営する株式会社リクルートの人材紹介サービスです。

10万件以上の非公開求人(インターネット上に掲載していない求人)を持ち、実績豊富なキャリアアドバイザーが、求職者に合わせて求人を紹介してくれる点が大きな特徴といえるでしょう。

自分に合った求人を知りたい人におすすめの転職エージェントです。

3:doda

doda

dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営する、転職エージェントです。

転職が決まるまで、一切のサービスが完全無料で、約10万件の求人情報からキャリアアドバイザーが求職者に合った求人を紹介してくれる点が大きな特徴といえるでしょう。

さらに、dodaサイトの読み物コンテンツ(転職応援コンテンツ)は、キャリアアドバイザーが監修しているため、転職に関する豊富な情報やノウハウが得られるといった特徴もあります。

転職活動しつつ、転職に関する情報も合わせて知りたい人におすすめの転職エージェントです。

4:ビズリーチ

ビズリーチ

ビズリーチは、株式会社Visionalが運営する、30代や40代から支持されるハイクラス転職サイトです。

管理職や専門職、次世代リーダーなどの即戦力を求める優良企業や一流ヘッドハンターから、直接スカウトが届く点が大きな特徴といえるでしょう。

高収入を得たいと考えていて、スカウトを受け取ることで自分の市場価値を把握したい人におすすめの転職エージェントです。

5:パソナキャリア

パソナキャリア
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パソナキャリアは、株式会社パソナが運営する人材紹介サービスです。

他社にはないマッチング力とサポート体制が大きな特徴といえるでしょう。

さらに、女性の転職に特化したサービスを提供する専門チームも発足され、女性に合わせたキャリア支援もしてるといった特徴もあります。

充実したサポートをしてもらいたい人におすすめの転職エージェントです。

6:キャリアカーバー

キャリアカーバー

キャリアカーバーは、、株式会社リクルートが運営する、ハイクラス転職を支援するエグゼクティブ向けヘッドハンティングサービスの会員制転職サイトです。

サービスは完全無料で、約300社、2500名以上のヘッドハンターが求職者の代わりに仕事を探して提案する点が大きな特徴といえるでしょう。

さらに、プロフィールから、相談したいヘッドハンターを検索でき、かかりつけヘッドハンターを選ぶことも可能といった特徴もあります。

なかなか自分に合った求人を見つけられない人におすすめの転職エージェントです。

転職エージェントの断り方を理解しよう

転職エージェントは企業と契約して採用活動を代行しています。

サービス中止を申し出ることは可能ですが、タイミングが悪ければ、転職エージェントと企業側の信用問題に発展する可能性も考えられます。

転職エージェントの利用中止を決めたら、どのような理由でも、できるだけ早く転職エージェントに連絡します。

>断り方としては、メールだけでなく、場合によっては電話でも説明し、社会人として誠意を持って謝罪と感謝の意を伝えましょう。