転職する際に、転職エージェントを利用したいけど、どのように選べばいいか分からないという方もいるでしょう。こちらでは、転職エージェントを利用するメリットや選び方について紹介していきます。
選び方のポイントを抑えて、自分に合った転職エージェントを選びましょう。
Contents
そもそも転職エージェントとは何?
転職エージェントは、採用を考えている企業と転職を検討している人の間を取り持つ人材紹介会社です。企業に対しては企業が求めている人材を、転職を希望する人には、希望に沿った企業を紹介することを事業としています。
転職エージェントを利用するメリット6つ
転職エージェントを利用するメリットとして、自分に合う求人を紹介してもらえたり、今後のキャリアアップについて相談できたりするといったことが挙げられます。

- 自分に合う求人を紹介してくれる
- 今後のキャリアアップについて相談できる
- 落ちた企業からフィードバックが貰える
- 企業とやり取りをしてくれる
- 書類の確認や修正をしてくれる
- 内定をもらえやすい
1:自分に合う求人を紹介してくれる
転職エージェントは、これまでの経歴や持っているスキル、面談した時の人柄を見て求人を紹介してくれます。
2:今後のキャリアアップについて相談できる
キャリアプランに対して、実際現実に落とし込んでいくにはどうしたらいいか悩んでしまうこともありますが、転職エージェントは今後のキャリアアップについても相談が可能です。

3:落ちた企業からフィードバックが貰える
転職エージェントを利用することで、落ちた企業からフィードバックが貰えます。
落ちてしまえばその企業には就職できませんが、「なぜ落ちたのか」がわかることで、自分の足りない点がはっきりします。その後の転職活動に活かせるでしょう。

4:企業とやり取りをしてくれる
すべて1人で転職活動していくことは大変です。特に仕事を辞めずに転職活動する場合は、仕事をしながら、いつ来るかわからない企業からの連絡を気にしているというのもストレスになります。
しかし、転職エージェントを利用すれば、企業とやり取りしてもらえるため、こういった負担は軽減されます。
5:書類の確認や修正をしてくれる
転職エージェントは履歴書や職務経歴書など、書類の確認や修正をしてくれます。

6:内定をもらいやすい
あらかじめ内定が出やすい人材を転職エージェントが絞り込んで推薦する形になるため、内定をもらいやすい状況ができます。

転職エージェントの選び方6つ
転職エージェントの選び方には総合型か専門特化型なのか、担当者との相性はどうかなど、いくつかのポイントがあります。
転職エージェントもさまざまな会社があるため、自分に合った転職エージェントを利用するためにも、選び方について理解を深めておきましょう。
- 総合型か専門特化型なのか
- 担当者との相性
- 求人募集数が多いか
- 担当者に営業力があるか
- プライバシーマークがあるか
- サポート体制が整っているか
1:総合型か専門特化型なのか
総合型は、全国区で大量の求人数を持つ転職エージェントです。多くの求人を紹介してもらえる利点があります。専門特化型は業界や職種、地域など対象を絞って専門的な案件を扱う転職エージェントで、専門的なサポートを受けたい方におすすめです。
希望業界・職種は決めているものの、求人情報を見ていると好条件であれば異業種にも挑戦してみたい、ということも出てくるため、総合型と専門特化型、両方の転職エージェントを利用すると良いでしょう。
2:担当者との相性
担当者との相性も転職エージェントの選び方では重要なポイントです。
「このキャリアアドバイザーで大丈夫なのだろうか」「自分の意向を理解してくれているのか」など、不安とストレスを抱えた状態で自分の将来を決める転職活動するのは、避けたいところです。

丁寧な対応をして貰えるか
転職エージェントの中には転職を急かしてきたり、相談しても親身になってくれなかったり、中には説教をしてくるような人もいます。雑に扱われれば、転職のモチベーションも下がってしまうでしょう。
転職エージェントと気持ちの良いやり取りをするためには、丁寧な対応をして貰えるかは重要な指標です。
自分に合うコンサルティングをしてくれるか
どうコンサルティングをしてくれるかも、担当者との相性を見極める重要なポイントです。求職者の声に耳を傾けず、意見を押しつけてくるようなキャリアアドバイザーに当たってしまう可能性もあります。
返信が早いか
キャリアアドバイザーからの返信が早いかで、自分の優先度がわかってしまいます。キャリアアドバイザーは、複数の求職者を担当していることが一般的です。毎回返信が遅い場合は、優先度は低いということです。
3:求人募集数が多いか
自分が転職希望先の企業を決める時、選択肢の量に直結してくるのが求人募集数です。特に、非公開求人といって一般的には見せていない求人をどれだけ保有しているかも大切なポイントになるでしょう。
非公開求人は大企業や有名企業の案件など、応募者が殺到しすぎるのを避けたい案件が多く、外部に公開したくない特別な求人です。
4:担当者に営業力があるか
転職エージェントは企業に対して求職者を売り込んでいくことが仕事でもあるため、担当者に営業力があるかどうかも選ぶ上で重要なポイントになります。

5:プライバシーマークを取得しているか
プライバシーマークは、個人情報を正しく取り扱っていると判断した事業者に認定される証明マークです。
転職エージェントを利用する時は、プライバシーマークを取得しているか必ず確認しましょう。
出典:プライバシーマーク制度について|一般財団法人日本情報経済社会推進協会 (JIPDEC)
参照:https://privacymark.jp/system/about/index.html
6:サポート体制が整っているか
担当者との相性が悪かったという可能性もありますが、中にはサポート体制があまり整っていない転職エージェントも存在します。
また、求人案件の紹介や書類・面接対策、企業との条件交渉など、転職エージェントによってサポート体制で重きを置いている部分が違ってくることもあるでしょう。
どのようなサポートを受けたいかによって自分に合った転職エージェントが変わってくるため、まずは、自分が受けたいサポート内容は明確にしておきましょう。

おすすめできない転職エージェントの特徴
おすすめできない転職エージェントは、面談できちんとしたヒアリングをせず、希望の求人を紹介してくれない傾向が強いところです。
転職エージェントは転職成功によって企業から報酬を受けるため、1人当たりの転職活動を長引かせたくないと考えていることがあります。

転職エージェントは複数の求職者を担当していることが多いため、求職者の中でも優先的にバックアップする人とそうでない人が出てくることがあります。
転職エージェントを使う時の選び方のポイント10個
転職エージェントを使う時の選び方のポイントには、2つ以上の転職エージェントに登録することや担当者に自分が求めることを正確に伝えること、嘘をつかないことなどがあります。

- 2つ以上の転職エージェントに登録する
- 自分が求めることを正確に伝える
- 連絡を忘れない
- 担当者に嘘をつかない
- 良い企業を紹介されたら受けてみる
- 担当者が自分に合わない時は変更してもらう
- 複数の転職エージェントから同じ企業に応募しない
- 推薦文は自分でも確認する
- マナーを守って行動する
- 内定後に別の転職エージェントに内容の確認をお願いする
1:2つ以上の転職エージェントに登録する
転職エージェントは1つだけ利用するのではなく、2つ以上の転職エージェントに登録しましょう。1つだけの利用では、自分に合ったエージェントなのか、使いやすいのかなど比較できません。
このように、用途や目的に合わせて転職エージェントを使い分けることも、複数利用していなければできないことです。
2:自分が求めることを正確に伝える
自分の希望をしっかり伝えられないまま、転職エージェントから提案される企業を受けていると内定をもらいやすい企業を受けるだけになってしまいます。
たとえスムーズに転職できたとしても「特に行きたい企業ではなかった気がする」と後悔する結果になりがちです。自分の求めることはしっかりと伝え、希望しない内容はきっぱり断るようにしましょう。

3:連絡を忘れない
転職エージェントから連絡が来ている時は、忙しくても無視はせず応答しましょう。電話が取れなかった時は、折り返しの連絡を入れることが大切です。

4:担当者に嘘をつかない
前職を退職した理由がネガティブなものであったり、スキルや経歴に自信がなかったりした場合、嘘をつく必要はありません。担当者は企業に対してあなたを売り込むため、弱みとなる部分があればどうカバーするか提案してくれる存在です。

5:良い企業を紹介されたら受けてみる
具体的に自分が想定した転職活動のスタート時期と違っても、良い企業を紹介されたら受けてみると良いでしょう。

6:担当者が自分に合わない時は変更してもらう
担当者が自分に合わない時は変更してもらいましょう。合わない性格の相手にサポートしてもらっても、自分の希望とは違う方向性の提案ばかりされてしまうことがあります。

7:複数の転職エージェントから同じ企業に応募しない
複数の転職エージェントから同じ企業に応募してしまうと、応募先企業に「なぜ同じ人が応募しているのか?」、「この人は企業名を覚えないまま応募しているのでは?」とマイナスな印象を持たれてしまいます。

8:推薦文は自分でも確認する
推薦文は、担当のキャリアアドバイザーから見せてもらいましょう。
9:マナーを守って行動する
マナーを守って行動しないと、印象が悪くなってしまい優良な案件を紹介してもらえなくなります。転職エージェントとしても、企業に対して経験やスキル面だけではなく、人柄が良い人物を紹介したい部分があります。

10:内定後に別の転職エージェントに内容の確認をお願いする
内定後「本当にこの企業でいいのかな?」という迷いが出てしまう時は、別の転職エージェントに内容の確認をお願いしてみましょう。
そのまま内定を蹴らずに転職活動を終えてもらう方が短期に片付づくため、担当者としては、少々目をつぶる部分があっても「あなたにとって良い会社だと思います」と勧めてくる可能性があります。
別の転職エージェントでないと、客観的な意見を言ってくれません。

転職エージェントの選び方を知ろう!
一言に転職エージェントといっても、さまざまな規模や種類が存在しています。サポート内容も違ってくるため、自分の求めている内容によってどの転職エージェントが良いかも変わります。
