最近は非公開求人という言葉を転職サイトなどで目にすることが多くなりました。「非公開求人」について知りたい方や、転職を考えている方は、こちらの記事を読んで参考にしてみてください。

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転職エージェントが保有する非公開求人ってなに?
非公開求人とは、主に転職サイトなどに求人内容を掲載していない求人のことです。

非公開求人の意図
企業が求人内容を公にしたくない事情はいくつかあります。ここでは、新規事業の立ち上げに極秘で行う求人・採用が難しい特定のスキル経験者を求める求人など3つに分けて紹介します。

1:新規事業の立ち上げに極秘で行う求人

2:採用が難しい特定のスキル経験者を求める求人
一般的に、公開されている求人よりも非公開求人の方が、キャリアやスキルの高い人材を求める傾向があり、即戦力となる人材を採用したいときに非公開求人を利用することがあります。
特に専門職のような特定のスキルを持った人材を求めている場合、直接転職エージェントに依頼すれば求人を公開する必要もありません。
3:若干名の募集である求人
例えば複数名の募集の時には公開求人を利用し、若干名の募集の時には、希望のスキルやキャリアを持った人材を絞り込んで求人するなどです。

企業が転職エージェントに非公開求人を求める5つの理由
企業は必要に応じて求人を公開したり非公開にしたりしているわけですが、もちろんそれにはきちんとした理由があります。
大まかな理由として挙げられるのが、極秘に採用を進めたいということと、効率よく採用を決めたいということです。

- 新規開発の動向を競合他社に知られたくない
- 応募の殺到を回避して採用効率を図るため
- 採用ルートを競合他社に知られたくない
- 上層部クラスの人材採用を行う
- 自社内でも極秘に人材採用を行う
1:新規開発の動向を競合他社に知られたくない
企業が新しく商品を開発する場合、競合他社に知られないように極秘でプロジェクトが進められます。

そのためにも、新規プロジェクトに関わる求人情報を一般に公開することは、プロジェクトの内容を他社に知られるリスクが大きいのです。
2:応募の殺到を回避して採用効率を図るため
有名企業や人気のある企業である場合、応募してみたいと考える人は多いことでしょう。

3:採用ルートを競合他社に知られたくない

このように、優秀な人材を欠かさないためには色々な採用ルートを駆使することが必要で、そしてその採用に至るまでの経緯は競合他社には秘密にしておきたいものなのです。
4:上層部クラスの人材採用を行う
極秘プロジェクトや新規事業を始める場合は、マネジメント力や統率力のある人材を確保したいと考える企業もあります。
このような上層部クラスの採用は非公開求人になることが多いです。
5:自社内でも極秘に人材採用を行う
企業が求人するときに、社員に知られないように極秘で採用を進めるケースがあります。
例えば、自社の上層部クラスの求人を見かけた社員が、今現在そのポストに就いている人が退職するのでは?といった憶測が生まれる可能性があります。
転職エージェントが保有する非公開求人と公開求人の比較4選
転職エージェントが保有している非公開求人と一般に公開されている求人とには、それぞれメリット・デメリットがあり、人によって向き不向きがあります。
ここからは、非公開求人と一般公開求人のそれぞれの特徴について比較しながら解説していきます。
- 非公開求人
- 公開求人
非公開求人
非公開求人は、公開求人よりも求める人材がより明確であり、即戦力を希望していることが多い傾向があります。
そのため、企業が求めている人材だと判断された場合のみ、転職エージェントから情報を公開され、紹介してもらえるのです。

1:メリット
非公開求人では、大手企業や有名企業などの案件も保有しているため、希望している企業の求人を見つけられる可能性があります。

2:デメリット
前述したとおり、非公開求人はより高いスキルやキャリアを求められる傾向があります。

それに非公開求人を利用して転職する場合、転職エージェントを介してやり取りが行われることになるので、直接企業とコンタクトを取りたいと考えている人にも不向きです。
3:採用倍率・応募方法
非公開求人の場合、情報が公開されていないため応募者が少なく結果的に採用倍率も低くなる傾向があります。
非公開求人に応募するにはまずは転職サイトなどに登録し、転職エージェントから紹介してもらう方法が一般的です。

4:採用要件
非公開求人は条件の良い案件が多いのですが、それはつまり、より高いスキルやキャリアを求められるということです。

公開求人
公開求人は求人内容が公開されているため、誰でもすぐに情報を得られます。

1:メリット
求人内容を自分でしっかりと確認することになるため、より転職活動がしやすくなるというメリットが挙げられます。
また、非公開求人の場合は転職エージェントを介さなければ情報が得られないのに対し、公開求人はすぐに情報を調べられるというメリットがあります。

2:デメリット
公開求人は誰でも気軽に情報を得られるため、応募者が増えて競争率が高くなってしまう可能性があります。
こういった理由から、非公開求人より転職に時間がかかってしまうというデメリットがあります。
3:採用倍率・応募方法
公開求人の場合、人気のある企業や職種だと応募が殺到してしまうため、競争率が高くなり採用倍率も高くなる傾向があります。
非公開求人と違って、転職エージェントを介さずに自分で求人内容を調べてから直接応募するため、誰でも応募することが可能になります。
4:採用要件
業務内容にもよりますが、非公開求人のようにあらかじめ高いスキルやキャリアを求めるような求人ばかりではないため、採用要件のレベルはそれほど高くないと言えます。

非公開求人を保有するおすすめの転職エージェント6選
非公開求人を紹介してもらうには、転職エージェントへの申し込みが必要になりますが、どの転職エージェントを選べばいいのか迷ってしまうことでしょう。
ここでは、非公開求人を多数保有しているお勧めの転職エージェントを紹介していきます。
サービス名 | 総求人数 | エリア | 特徴 | 得意分野 |
---|---|---|---|---|
マイナビエージェント | 約50,000件 | 全国 | 20代に信頼されている転職エージェント | 求人の約60%がIT・メーカー 営業やIT・Web、⾦融など、幅広い業界に強い |
マイナビIT AGENT | 公開28,636件 非公開30,218件 | 全国+海外 | 人材紹介会社ならではの確かな転職コンサルティングで転職をサポート | IT・Webエンジニア向け |
レバテックキャリア | 14,185件 | 全国 | プロによる抜かりない企業別対策 | IT・Web業界のエンジニアやデザイナーの転職情報多数 |
dodaエージェント | 公開65,930件 100,000件 | 全国+海外 | 求人紹介量の多さ | 幅広い業界をカバーしている |
ビズリーチ | 127,000件 | 全国+海外 | 高年収求人を多数掲載 | 管理職や専門職 |
リクルートエージェント | 公開 124,122件 非公開 187,372件 約300,000件 | 全国+海外 | 好条件転職、 幅広い層に対応 | IT/メーカー・営業/事務 |
1:マイナビエージェント

マイナビエージェントは、国内大手の転職支援実績を持つ株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。
さらに、マイナビエージェントだけが取り扱っている求人もあるといった特徴もあります。

2:マイナビIT AGENT

マイナビIT AGENTは、IT系の技術職に特化したエージェントです。

3:レバテックキャリア

レバテックキャリアは、ITエンジニア・デザイナーの求人に特化した転職エージェントです。
さらに、キャリアアドバイザーがマンツーマンで指導してくれる上に、いつでもLINEで相談できるといった特徴もあります。

4:dodaエージェント

dodaエージェントは、インターネット上の人材紹介会社に関する口コミで、転職者から高い満足度を得ているエージェントです。

5:ビズリーチ(転職サイト)

ビズリーチは、即戦力になる人材を求める優良企業や一流のヘッドハンターからスカウトが届く転職サイトですす。

6:リクルートエージェント

リクルートエージェントは、国内でも高い就職支援の実績を誇っている大手の転職サイトです。
さらに、その他にも面接対策や提出書類の添削など、転職活動をしっかりとサポートしてもらえるといった特徴もあります。

転職エージェントで非公開求人に応募するポイント3選
非公開求人に応募するためには、まず転職エージェントを選ぶ必要がありますが、エージェントによって提供しているサービスが異なります。
1:転職エージェントの得意分野を調べる
転職エージェントには「大手・総合型」と「中小・特化型」の2種類があり、大手・総合型は様々なジャンルの職種に対応しています。違った業界への転職を希望されている方にはお勧めです。

2:自分が希望する求人案件数が多い転職エージェントに登録する
転職エージェントに登録する前に、自分が希望している職種の求人案件数が多いところを事前に調べておくことが大切です。

3:複数の転職エージェントに登録する
複数の転職エージェントを利用することで、求人の紹介が増えたり、条件の幅が広がったりなど、複数のアドバイザーからサポートを受けられます。

非公開求人に応募して転職の可能性を広げよう
転職を成功させるためには、より多くの情報が必要になってきます。
