転職エージェントを利用しての転職活動でトラブルが起こる可能性は捨てきれません。どのようなトラブルが起こるか事前に知識があると良いでしょう。この記事では、トラブルの対処法やおすすめの転職エージェントをご紹介します。

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転職エージェントとのトラブルとは何か?

転職活動をする場合、様々なサポートを受けるために転職エージェントを利用する人は多くいるでしょう。しかし、転職エージェントを利用することでトラブルが起きてしまうことは良くあります。
転職者・転職エージェント・求人企業など、転職活動は人と人が関わることが多いため、誰かが誤った行動をしてしまうと、大小問わずトラブルに発展してしまいます。

転職者が原因のトラブルの事例7つ
まずは、転職者が原因で発生するトラブルの事例を7つ紹介します。
原因や種類は様々ですが、少しのコミュニケーション不足や確認不足などでトラブルに発展してしまいます。
事例を知ることで、自分(転職者)が原因でのトラブル発生を防ぐようにしましょう。
- 転職先が決まる前に現職を辞めた
- 何度も同じ企業に応募する
- 連絡せずに面談や面接をキャンセルする
- 連絡せずに企業との面接に遅刻やキャンセルする
- 入社直前で内定を取りやめる
- 内定後に気持ちが揺らいで取りやめる
- 友人がいる企業に入社後に友人が辞めた
1:転職先が決まる前に現職を辞めた
転職エージェントに登録したからといって、転職先が決まる前に現職を辞めてしまうことはトラブルのもとです。
現職を辞めると、時間をかけて転職活動を行うことが難しくなり、焦って条件が悪い企業に入社してしまうというケースが見られます。転職エージェントに登録したからといって、すぐに内定が出るとは限らないため注意しましょう。
2:何度も同じ企業に応募する
複数の転職エージェントに登録している場合、何度も同じ企業に重複して応募してしまうことはトラブルにつながります。
同じ求人に複数の転職エージェントから応募してしまうと、企業側と転職エージェントの双方に悪い印象を与えることになります。
3:連絡せずに面談や面接をキャンセルする
転職エージェントとの面談や面接を連絡せずにキャンセルすると、転職エージェントに迷惑がかかります。
転職エージェントは大勢の転職者のサポートをしており、複数の転職者とのスケジュールを調整しながら、面談の予定を立てています。

4:連絡せずに企業との面接に遅刻やキャンセルをする
先ほどは転職エージェントとの面談やについてでしたが、企業との面談についても同じことがいえます。
面接に連絡なしで遅刻したり、キャンセルしたりすると、企業と転職エージェントの双方に迷惑がかかります。
また、信用を失うことになり、内定をもらうことは難しくなるでしょう。面接の日程は転職エージェントが調整しているため、遅刻やキャンセルとなった場合には、転職エージェント自体も企業からの信頼を失う可能性があります。
5:入社直前で内定を取りやめる
入社直前で内定を取りやめることも、トラブルのもととなります。
内定を辞退することは、企業側と転職エージェントの双方に迷惑がかかりますが、特に入社直前の辞退はトラブルに発展する可能性が高いです。転職エージェントが企業に直接訪問して謝罪することになるなど、多大な迷惑がかかります。
6:内定後に気持ちが揺らいで取りやめる
内定後に気持ちが揺らいで取りやめることは、企業側と転職エージェントの双方に迷惑がかかります。
内定を出した企業は、業務に必要な備品を準備したり、組織体制の整備などを行いますが、内定後に辞退された場合、それらの準備が無駄になってしまうからです。
転職エージェント側も、企業側からの信頼を失うなどの被害が生じます。このような行為をすることで、転職エージェント側からも以後サポートを受けられなくなる可能性があるので注意が必要です。
7:友人がいる企業に入社後に友人が辞めた
友人がいるからという理由だけで、入社を決めるということは避けたほうが良いでしょう。
仕事自体に興味があるわけではなく、友人がいるということだけで入社を決めたのであれば、入社した後にその友人が辞めてしまった場合、仕事内容に全く興味がない、人間関係がうまくいかないなど、会社に居づらくなる可能性があります。

転職エージェントが原因のトラブルの事例6つ

次に、転職エージェントが原因で転職活動においてトラブルが発生する事例を6つ紹介します。
転職エージェントは転職に関するプロフェッショナルですが、担当者によって力量の違いは生じるため、トラブルが発生することもあります。利用する転職者側も、トラブルを回避できるよう注意を払う必要があります。
- 求人の数が少ない
- 希望する企業に応募させてもらえない
- 担当者のマナーが悪い
- 担当者の業界知識が少ない
- 企業とのやり取りが出来ていない
- 恋愛的なアプローチを受ける
- 独占契約を進められる
1:求人の数が少ない
登録した転職エージェントに、求人の数が少ないというトラブルが発生することがあります。
求人数が少ない転職エージェントに登録してしまうと、自分の希望の求人に巡り会えず、転職活動がうまくいかない可能性があります。単なる求人数だけではなく、自分の希望する業種の求人数が十分にあるかどうかも確認する必要があります。
2:希望する企業に応募させてもらえない
転職エージェントに登録した場合、必ずしも希望する企業に応募させてもらえるとは限りません。
転職エージェントは希望の条件や業界をヒアリングしますが、答えた通りの求人を確実に紹介してくれる保証はありません。求人があっても応募させてもらえないというトラブルが発生することもあります。
条件と合致する求人に人気が集中している場合、転職エージェントの中で選考を行うため、選考に漏れてしまうと希望する企業に応募させてもらえないことがあります。

3:担当者のマナーが悪い
転職エージェントの担当者のマナーが悪いことは、トラブルに発生する要因になります。転職エージェントの担当者のマナーが悪いことによって、転職者自身が不快な気分になるだけではなく、企業側にも悪い印象を与える可能性があります。
担当者のマナーに目に余る部分があった場合には、エージェント側に報告して担当者を変更してもらうなどを検討しましょう。仲介する転職エージェントの印象によって、自分自身の企業に与える印象が悪くならないよう、早めの対処が必要です。
4:担当者の業界知識が少ない
転職エージェント担当者の業界知識が少ないと、転職活動がうまく進まないというトラブルが発生する可能性があります。
転職エージェントは転職のプロですが、担当者各々のスキルに個人差があることは致し方ありません。特に、希望している業界に対する知識が少ない人が担当になった場合、転職活動がスムーズに進まない可能性があります。
自分が希望する業界に強いエージェントを選んで登録するなど、転職者側でも工夫をすることが必要です。
5:企業とのやり取りができていない
転職エージェント側と企業とのやり取りがうまくいっていないと、トラブルに発生する可能性があります。
転職エージェントは、転職者と企業の間に立って仲介を行います。そのため、転職エージェントと企業のやり取りがしっかりできていなければ、思わぬトラブルが発生してしまい、転職活動自体がうまくいかないでしょう。
おかしいと思う点や不安な点があった場合にはすぐに確認を入れるなど、転職エージェントに任せきりにせず、自分自身でも注意を払うことが必要です。
6:恋愛的なアプローチを受ける
まれに、転職エージェントの担当者から恋愛的なアプローチを受けるというトラブルも発生しています。
本来、転職エージェントが公私混同することはあってはなりませんが、恋愛感情を持った担当者から食事に誘われるなどというトラブルが発生する可能性があります。
誘われた際にはきっぱりと断る、担当者変更を申し出るなど、毅然とした態度を取ることが大切です。
企業が原因のトラブルの事例3つ

求人を出している企業が原因で、トラブルが発生する場合もあり、その事例を3つ紹介します。
いずれのトラブルも、条件などを書面で確実に提示してもらうようにし、転職者や転職エージェントがきちんと確認しておくことで防げる可能性があります。
- 急に採用をキャンセルされる
- 職務の内容が募集時と異なる
- 給料が募集時と異なる
1:急に採用をキャンセルされる
内定が決まった後、企業側から急に採用をキャンセルされるというトラブルが発生することもあります。
内定取り消しが認められるためにはいくつかの条件がありますが、それらの条件に当てはまらない場合であっても、企業側から採用をキャンセルされるというトラブルです。

2:職務の内容が募集時と異なる
いざ入社してみると、職務の内容が募集時と異なるというトラブルも発生します。
内定が出たら、必ず書面で「雇用契約書」や「労働条件通知書」をもらい、職務の内容を確認することが大切です。

3:給料が募集時と異なる
給料の額が募集時と異なるというトラブルも発生しています。募集時に求人票で提示されている給料はあくまで見込みの金額であるため、実際に内定が出た際には異なる金額での採用となる可能性があります。
入社前に「雇用契約書」や「労働条件通知書」で条件を必ず確認するようにしましょう。不明点がある場合は企業に確認し、納得ができない場合は入社を取りやめるのも一案です。
トラブルが起きやすい転職エージェントの特徴4つ

トラブルが起きやすい転職エージェントの特徴を4つご紹介します。転職においてトラブルを避けるためには、トラブルが起きやすい転職エージェントの特徴を知り、事前に避けることが必要です。
- 面談をしない
- 大量の募集を紹介する
- 返事が遅すぎる
- 利益の事しか考えていない
1:面談をしない
面談をしない転職エージェントには注意が必要です。スペックが高い転職者や、転職が成功する可能性が高いと思われる転職者以外には、面談をしないという転職エージェントもいます。また、電話面談のみで直接会ってくれないという場合もあります。
そのような場合には、その転職エージェントにこだわらず、エージェント自体の変更を検討する必要があるでしょう。
2:大量の募集を紹介する
あまりにも大量の求人を紹介してくる転職エージェントは、注意が必要です。
担当者が営業ノルマに追われていると、大量の求人を紹介してくる場合があります。そのような場合、求人の内容をあまり精査することなく、転職者のニーズに合わない求人や、採用される見込みの低い求人などを紹介している場合もあるため注意が必要です。
あまりにも大量の求人を紹介されると、目を通すだけでも時間がかかり、採用される見込みの少ない求人に応募しなければならないなど、無駄な時間を使ってしまう可能性があります。
3:返事が遅すぎる
返事が遅すぎる転職エージェントは、トラブルが起きやすい可能性があります。
担当者がキャパシティを超えた転職希望者を抱えていると、対応が行き届かなくなり、返事が遅くなります。結果として、効果的なサポートが受けられなかったり、スピーディーな転職活動ができなくなります。
求人の動向は日々変化しているため、連絡待ちに時間を取られるのは致命的です。
その他にも、担当者がキャパシティオーバーしている転職エージェントは、伝達ミスなどのトラブルを起こす可能性があります。
4:利益のことしか考えていない
自分たちの利益のことしか考えていない転職エージェントにも、注意が必要です。
自分たちのノルマ達成など目先の利益のことしか考えていない転職エージェントは、カウンセリングがおざなりであったり、希望に合わない求人に応募させようとするなど、転職者のことを考えずに転職活動を進めようとします。
そのような転職エージェントは、利益を得るために強引な手法を取るなど、様々なトラブルを起こす可能性があるため注意が必要です。
転職活動でのトラブルの対処法5つ

転職活動でのトラブルについて、その対処法を5つ紹介します。
トラブルは可能な限り未然に避けることが大切ですが、トラブルが発生してしまった場合にどのように対処するかを知っておくことで、慌てずに対処できます。
- 転職エージェントの評判に左右されない
- 2つ以上の転職エージェントに登録する
- 内定は書面で確認する
- 現職には転職先の内定確定後に報告する
- 現職に引き止められたら入社日を報告する
1:転職エージェントの評判に左右されない
転職エージェントを選ぶ際は、評判に左右されないようにすることが大切です。

2:2つ以上の転職エージェントに登録する
万が一トラブルが起こった時のために、2つ以上の転職エージェントに登録することがおすすめです。
あらかじめ2つ以上の転職エージェントに登録し、並行して転職活動を進めることによって、何かトラブルが起こった際にもダメージが少なく済みます。
また、複数の転職エージェントを比較することで、トラブルが起こりそうな場合も事前に気づきやすくなり、トラブルを未然に防止できます。
3:内定は書面で確認する
内定が出たら、必ず諸条件を書面で確認するようにしましょう。
求人の際の条件は目安である場合もあり、仕事の内容や給与の額など、諸条件が最終的にどうなっているかは書面で確認することが大切です。その上で、不明点があれば企業に確認し、入社後に「条件と違った」ということがないようにしましょう。

4:現職には転職先の内定確定後に報告する
仕事をしながら転職活動をしている場合、現職には内定確定後に転職について報告するほうが無難です。転職活動をしていると事前に報告することで、転職活動を妨害されるリスクやしつこく引き止めに合うリスク、すぐに退職に追い込まれるリスクなどがあります。
現職には、内定を獲得して転職先が決まってから正式に報告するようにしましょう。
5:現職に引き止められたら入社日を報告する
現職に引き止められた場合には、転職先会社への入社日を報告し、転職の意思が固いことを理解してもらいましょう。
曖昧な態度をとっていると、引き止めが激しくなる可能性があります。具体的な入社日を報告し、転職の意思が固いことやすでに転職は決定事項であることを理解してもらいましょう。
転職エージェントのおすすめ7選

ここからは、おすすめの転職エージェントを7つご紹介します。
転職エージェントによって、サポート体制や得意な業界などそれぞれの強みがあります。自分に合った転職エージェントを見つけることが、転職の成功への近道となります。
サービス名 | 総求人数 | エリア | 特徴 | 得意分野 |
---|---|---|---|---|
マイナビエージェント | 約50,000件 | 全国 | 20代に信頼されている転職エージェント | 求人の約60%がIT・メーカー |
パソナキャリア | 36,858件(非公開含まず) 50,000件以上(非公開含む) | 全国+海外 | 他社にはないマッチング力、サポート体制 | ソフトウェア、通信系を始めとした幅広い業界 |
リクルートエージェント | 公開 124,122件 非公開 187,372件 約300,000件 | 全国+海外 | 好条件転職、 幅広い層に対応 | IT/メーカー・営業/事務 |
DYM就職 | 非公開 | 全国 | 第二新卒・既卒・フリーター・ニートからの就職実績多数 | 職歴のない人や第二新卒のように職務経験3年以内の人に向けた求人がメイン |
JACリクルートメント | 25,000件 | 全国+海外 | キャリアコンサルタントの質が高い | ミドル・ハイクラス |
doda | 公開65,930件 | 全国+海外 | 求人紹介量の多さ | 幅広い業界をカバーしている |
randstad | 8,000件 | 全国+海外 | 全世界でビジネスを展開 | 外資系企業全般 |
1:マイナビエージェント

マイナビエージェントは、各業界・企業情報に精通したプロフェッショナルによって、転職活動をトータルサポートしてくれる転職エージェントです。
転職がはじめてという人にもおすすめの転職エージェントです。

2:パソナキャリア

パソナキャリアは、マッチング力とサポート体制が強みの転職エージェントです。
求人企業のニーズ把握と、転職者のニーズ把握の両方を行なっていることが特徴です。

3:リクルートエージェント

リクルートエージェントは、1977年の創業以来、独自の転職支援サービスを展開している転職エージェントです。
面接力向上セミナーや転職支援専用システム「Personal Desktop」など、独自のサービスで転職活動をサポートしています。

4:DYM就職

良質な求人が多いでしょう。

5:JACリクルートメント

JACリクルートメントは、管理職・エグゼクティブ・専門職の転職・採用支援に特化した転職エージェントです。
その強力なネットワークを生かすことで、海外進出により事業の拡大を図る日系企業や、海外の求人にも対応しています。

6:doda

dodaは、転職サイトとのセットによるサポートが特徴の転職エージェントです。
そのため、求人を自分で探しながら、担当のアドバイザーからサポートを受けるというような利用が可能となっています。

7:randstad

randstadは、オランダに本社がある外資系の転職エージェントです。
外資系企業のクライアントを多く抱えているのが特徴です。

転職エージェントとのトラブルは未然に防ごう!

スムーズな転職活動を進めるために、転職エージェントとのトラブルは可能な限り未然に防ぐようにしましょう。
転職者が原因のトラブルについては、自分の心がけや注意によって防ぐことができます。また、転職エージェントや企業が原因となるトラブルについても、対処法を知っておくことで、できる限り大きなトラブルにならずに防ぐことが可能です。