転職エージェントを利用していくうえで、転職エージェントの裏事情が気になる方もいるでしょう。裏事情を知ることで、騙されることや上手い話に乗ってしまうなどを減らせるうえに、より良い転職活動ができるでしょう。
このページでは、さまざまな注意点なども紹介していきます。

Contents
- 1 転職エージェントの裏事情を知るメリット
- 2 転職エージェントに登録するための書類確認の6つの裏事情
- 3 エージェントが無料で使える裏事情
- 4 経験外の案件を紹介する裏事情
- 5 求人案件紹介ができないと判断するときの5つの裏事情
- 6 アドバイザーだけが知っている求人票の裏事情
- 7 書類選考での裏事情
- 8 面接前の対策での裏事情
- 9 面接前後のフォローの裏事情
- 10 転職エージェントから内定承諾を急かされる3つの裏事情
- 11 内定後の年収交渉に関する裏事情
- 12 入社後のフォローに関する裏事情
- 13 企業が転職エージェントを利用したがる3つの裏事情
- 14 おすすめの転職エージェント・転職サイト9選
- 15 転職エージェントの裏事情を知ろう
転職エージェントの裏事情を知るメリット

しかし、費用が掛からないことにはそれなりの裏事情があり、それを知っているのと知らないのでは、転職エージェントとの関わり方が変わってきます。
転職エージェントの裏事情に振り回された、転職エージェントに騙されたということにならないためにも、しっかりと裏事情について確認していきましょう。
転職エージェントに登録するための書類確認の6つの裏事情

登録内容に関しての裏事情について紹介します。
- 通っていた中学や高校はどこか
- 大学受験先はどこか
- 留学の経験はあるか
- 新卒で入った企業はどこか
- どのような変遷や成功体験があるか
- 直近の経験値やスキルは何か
1:通っていた中学や高校はどこか
転職エージェントに登録する際の学歴は、通っていた中学や高校はどこかという詳細な学歴まで記入させられる場合も多いです。最終学歴とともに、出身中学や高校の情報を確認することで、登録者の基礎学力の高さを見ています。

2:大学受験先はどこか
通っていた大学は学歴で分かりますが、それ以外にどこの大学を受験したのか聞かれることもあります。

3:留学の経験はあるか
留学経験があると、留学していた国の言語が話せる、その国と取引のある会社で重宝されるなどのスキルを持っている場合があります。
転職エージェントは実は外国語が話せるなどの個人の隠された売れるスキルを発掘して、内定をもらい、会社との契約、報酬獲得に繋げたいという裏事情があるため、学生時代などの留学経験も聞いてくることもあります。
4:新卒で入った企業はどこか
転職エージェントにはどこの会社でどのくらい働き、どのような仕事をしていたのかは順を追って質問され、新卒時にどのような会社に入ったのかよく見る傾向があります。
新卒で就職した企業や、就職活動をどのくらい頑張ったのか、あるいは大学時代に得たものやアピールできる点を質問されます。

5:どのような変遷や成功体験があるか
転職エージェントは一人でも多くの人材を、抱えている案件に結び付けて内定を取りたいため、今までの成功体験を聞き出して、企業への売りやアピールポイントにしようとします。

6:直近の経験値やスキルは何か
直近の仕事でのスキルや経験したことは、転職先でもすぐに使えるため、企業側に売っていきたいというのがエージェント側の本音です。

エージェントが無料で使える裏事情
転職活動をするにあたり力になってくれる転職エージェントを無料で使えることは、転職希望者にとって有難いことです。
便利なエージェントが無料で利用できることには、エージェント側の裏事情があります。エージェントが無料で使える裏事情についてきちんと確認しておきましょう。
成果報酬型であるため
転職エージェントが無料で使えるのは、転職者を紹介して契約が成立すると、転職エージェント側に転職者の年収の3割程度のお金が入るという成功報酬型をとっているためです。

転職エージェント側が強く進めてくる場合は、そういった裏事情が絡んでいることも理解しましょう。
辞退してもペナルティがないため
求職者が転職エージェントを無料で使えるのには、内定後や内定前に辞退しても、ペナルティーがないという裏事情があります。
その代わりにエージェントは内定を承諾して契約をしない限り報酬を得られないため、内定を取りやすい能力の高い人にはしつこくなるという特徴があります。
経験外の案件を紹介する裏事情
転職する時は、前職の経験を活かしてより良い条件で働きたいという人も多いですが、転職エージェントは経験外の案件を紹介してくることもあります。転職エージェントが経験外の案件を紹介してくる裏事情についても考えてみます。
同業界の人を採用する必要はないと考えている企業が増えているため
エージェントが経験外の案件を紹介してくるのには、企業側が同業種の人を採用する必要はないと考えるケースが増えていることによります。

新しい道のりを提案するのがアドバイザーとしての力量であるため
エージェントのアドバイザーは、経験外でも求職者にピッタリの案件を探して新しい道のりを提案することで、自分の力量や経験値が上がると考えている人もいます。

求人案件紹介ができないと判断するときの5つの裏事情
転職エージェントでは、登録してくれた人には求人案件を紹介するのが基本ですが、表向きにはそのように伝えなくても、求人案件を紹介できないと判断することもあります。
転職エージェントが求人案件を紹介できないと判断する時の5つの裏事情について順番に見ていきます。
- ターゲットにしているスキルや経験に合わない
- 短期間で前職を辞めている
- ブランクが長い
- 限定的な希望エリアである
- 転職理由を人間関係や職場環境のせいにしている
1:ターゲットにしているスキルや経験に合わない

そのため、エージェントが持つ企業案件のスキルや経験に合うか、合わないかを早めに判断して、合う人にはすぐに面談をするものの、合わない人は電話連絡など、差をつけるという裏話が存在します。
2:短期間で前職を辞めている
転職を希望している登録者が短期間で前職を辞めているときは、紹介してもまた短期間で辞めてしまうのではないかと警戒されて、案件が紹介されないケースがあります。

3:ブランクが長い
前の仕事を辞めてからのブランクが長い人は、働く意欲が高くないのではという疑いをかけられてしまい、求人案件を紹介したくないと判断されることがあります。
ブランクが長いことには、失業保険をもらっていた、介護などがあったなどやむを得ない事情や、そうでなくてもそれぞれの事情でブランクが開いてしまうこともあります。
4:限定的な希望エリアである
転職エージェントに登録する時は、勤務可能なエリアも登録しますが、希望が限定的だと紹介できる仕事の案件数が減るため、後回しにされてなかなか紹介されないことがあります。
5:転職理由を人間関係や職場環境のせいにしている
転職理由が人間関係や職場環境のような、なかなか完璧な物はない、次に紹介した職場でも起こりそうな理由にしている人は、また同じ理由で辞めてしまうのではないかと疑いをかけられ仕事を紹介してもらいにくくなります。
アドバイザーだけが知っている求人票の裏事情
求人をする時は、年齢や性別での差別がないように年齢制限などは書かれませんが、暗に書かれていないだけで、エージェントのみ知っている欲しい年齢層や性別がきちんとあるという裏事情があります。

書類選考での裏事情
書類選考においては、転職エージェントが書き方をアドバイスするのはもちろんのこと、履歴書や職務経歴書提出時に担当アドバイザーが書いた“推薦文”も添えることが多いです。
求職者を紹介する理由、自分の感じる印象、企業と合いそうな要素など、プラスアルファーになりそうな魅力を伝えて、書類通過率を上げてその後の面接に繋げる助けをしています。
面接前の対策での裏事情

面接で採用されなければ、転職エージェントに成功報酬が発生しないという裏事情から、面接の対策に対してもエージェントの裏事情があります。どんなことがあるのか見ていきましょう。
企業の採用担当者の人柄を調べている
転職エージェントは、紹介した人を採用してもらえるように、各企業の採用担当者の人柄を調べて、人柄に合わせた対応を心がけたり、人柄に合うような性格の人を紹介するようにしています。
聞かれる可能性が高い質問を用意している
転職エージェントは面接の成功率を上げるために、以前に紹介した人が居れば面接で聞かれたことを調査する、居ない場合は担当者との間柄をつめて予想するなどして、聞かれる可能性が高い質問を事前に教えることも多々あります。
面接前後のフォローの裏事情

面接後は、企業側の意向を求職者に伝えるとともに、求職者側に面接全体の印象や入社する意思があるかどうかを確かめます。求職者側が入社を強く希望する際は、希望が強いことを企業に伝え、選考が通過するように後押しするという裏事情もあります。
転職エージェントから内定承諾を急かされる3つの裏事情

転職先を決定するのは、その後の人生に大きくかかわる重大な決断であるため、じっくり考えたい求職者にとって、急かされるのは嬉しいことではありません。
転職エージェントが内定の承諾に関して急かすことが多い裏事情についても見ていきます。
- ノルマがあるため
- 大きな機会損失のリスク防止のため
- 意思決定する踏ん切りを付けさせるため
1:ノルマがあるため

厳しいノルマ達成のために、もう少しで決まりそうな案件は、早く決めてしまいたいというエージェント側の都合で内定承諾を急かされる事があります。
2:大きな機会損失のリスク防止のため
エージェントの社員にとって、新たな会社から内定をもらう事は、次回も人材紹介を依頼されたり、非公開案件を貰えたりする大きな機会となります。
会社側から内定を頂けたなら、早く転職者から承諾をもらい、大きな機会を損失するリスクを避けたいと考えるため、内定承諾を急かせることに繋がります。
3:意思決定する踏ん切りを付けさせるため
転職する人には前の会社を辞める前に活動しているために、なかなか踏ん切りがつかないという人も多いため、本音では契約をとってノルマを果たしたいと考えるエージェントは、踏ん切りが付かないという理由で断られないように必死になります。

内定後の年収交渉に関する裏事情

求職者と企業のどちらかを優先するわけではない
転職者からすると、エージェントが自分に代わって年収交渉をしてくれる時には、自分側に立ってくれているような気がしますが、エージェントは間を取り持つという立場であるため、どちらかを優先するという事はありません。

企業側の既存社員とのギャップをつくりたくない考えを考慮している
エージェントにはさらに年収交渉の代理はするものの、企業側の既存社員の年収とギャップを作りたくないという考えを考慮する傾向にあります。
企業は交渉されたからと言って、今いる社員に比べて高い年収を払ってしまうと、他の社員への影響もあるため、ギャップは少なくしたいと考えることが多いです。

入社後のフォローに関する裏事情

契約が成立すると成功報酬が入りますが、就業したものの一定期間以内に辞めてしまうと、成功報酬のうちの何%かを返金しなくてはならないというペナルティーが3ヶ月先まで続くため、辞めないようにフォローしているという裏事情があります。
企業が転職エージェントを利用したがる3つの裏事情
転職エージェントの需要は、転職希望者だけでなく、企業側でも高まってきています。企業が転職エージェントを利用したいと思う裏事情についても順番に3つ考えていきます。
- 求人サイトの掲載費用が高いため
- 優秀な人材を採用したいため
- 人事の仕事が膨大であるため
1:求人サイトの掲載費用が高いため
企業が人材を確保するためには、求人サイトに掲載をするのも一般的です。しかし、求人サイトの掲載費用は金額が高いうえに、なかなか決まらない場合は掲載期間が長くなり、かかる費用が読めないという難点もあります。
2:優秀な人材を採用したいため

一般的な求人の場合は、実際に応募者に会わなければ、どのような人が応募しているか分かりづらいのですが、エージェントに依頼する場合は、必要な資格やスキル、求める人材像を伝えておけば、それをクリアした優秀な人材を紹介してもらえます。
エージェントを使うことで、自分の会社に合う優秀な人材を採用できる可能性が高くなります。
3:人事の仕事が膨大であるため
企業が転職エージェントに依頼したがるのには、人事の仕事の量が膨大であるという裏事情があります。
人を採用するには、募集をかける方法を考え、手配して、応募者の履歴書や職務経歴書をチェックした上で面接するかどうかを判断し、連絡をして、面接、合否の連絡、最初の出社日までのフォローという長くて膨大な仕事が発生します。
おすすめの転職エージェント・転職サイト9選
転職エージェントには裏事情があるため、良い転職エージェントを選ばなければ、エージェント側の都合に振り回されかねないことが分かりました。
ここからは、求職者側に立っていい転職に結び付ける手伝いをしてくれるおすすめの転職エージェント9社を順番に見ていきます。
サービス名 | 総求人数 | エリア | 特徴 | 得意分野 |
---|---|---|---|---|
doda | 公開65,930件 計約100,000件 | 全国+海外 | 求人紹介量の多さ | 幅広い業界・業種をカバー |
リクルートエージェント | 公開 124,122件 非公開 187,372件 約300,000件 | 全国+海外 | 好条件転職、 幅広い層に対応 | IT/メーカー・営業/事務 |
マイナビエージェント | 約50,000件 | 全国 | 20代に信頼されている転職エージェント | 求人の約60%がIT・メーカー 営業やIT・Web、⾦融など、幅広い業界に強い |
ハタラクティブ | 2,300件以上(常時) | 首都圏+愛知+大阪+兵庫+福岡 | 盛り上がっている業界求人から、長年安定の中小企業など、様々な業界業種の人柄重視の企業で決定 就活アドバイザーが1人1人対応 | 初めての就職、未経験業界への転職 |
ビズリーチ | 127,000件 | 全国+海外 | 高年収求人を多数掲載 | 管理職や専門職 |
レバテックキャリア | 14,185件 | 全国 | プロによる抜かりない企業別対策 | IT・Web業界のエンジニアやデザイナーの転職情報多数 |
UZUZ | 400件(公開求人数) | 東京+横浜+大阪 | 1人に対して他社の10倍の時間をかけてじっくり支援 | 第二新卒・既卒・フリーターなど、就業することに不慣れな20代向けの案件が豊富 |
パソナキャリア | 36,858件(非公開含まず) 50,000件以上(非公開含む) | 全国+海外 | 他社にはないマッチング力、サポート体制 | ソフトウェア、通信系を始めとした幅広い業界 |
マイナビIT AGENT | 公開28,636件 非公開30,218件 | 全国+海外 | 人材紹介会社ならではの確かな転職コンサルティングで転職をサポート | IT・Webエンジニア向け |
1:doda

dodaは、全国まで網羅する優良かつプレミアムな非公開求人が豊富な転職エージェントです。

2:リクルートエージェント

リクルートエージェントは、大手リクルートグループの転職エージェントで、求人数が業界の中でも多く、転職成功者の多さも際立つ転職エージェントです。
さらに、リクルートエージェント独自のレポートで、応募企業の実態を調べることができるといった特徴もあります。

3:マイナビエージェント

マイナビエージェントは、東証一部上場の、株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。

4:ハタラクティブ

ハタラクティブは、特別な学歴がなく、学校を中退していても、前職がフリーターでも、無職でも適性のある仕事を紹介してくれるエージェントです。

5:ビズリーチ

ビズリーチは、ビジョナル株式会社が運営する、一流企業や凄腕のヘッドハンターからスカウトが来る可能性があることが特徴のエージェントです。
さらに、ビズリーチでは研修などのプログラムは有料ですが、思わぬ一流企業から声がかかったり、レベルの高いヘッドハンターとつながれるといった特徴もあります。

6:レバテックキャリア

レバテックキャリアは、SEなどのエンジニアやクリエイターなどに特化した専門的な転職を後押しする転職エージェントです。

7:UZUZ

UZUZは、ウズウズする毎日を送れるように、新卒、第二新卒、フリーターなど就職活動のステータスを問わず求職者に合った仕事を紹介するエージェントです。

8:パソナキャリア

パソナキャリアは、人材派遣大手の株式会社パソナが運営する転職エージェントです。
さらに、パソナキャリアの年収700万円以上の求人は、8割程度が一般には公開されていない非公開求人で、条件が良いのに競争率が低い案件が豊富といった特徴もあります。

9:マイナビITエージェント

マイナビITエージェントは、株式会社マイナビが運営するIT、WEBエンジニアに特化した転職エージェントです。

転職エージェントの裏事情を知ろう
エージェントは会社を存続させるための報酬が、契約を決めて何か月か働いてもらう事で発生する成功報酬型であるため、裏事情が常に存在することが分かりました。
エージェントは求職者にとってもメリットの大きいものであるため、エージェントやアドバイザー側の裏事情による言動も理解しつつ、流されずに自分のメリットを重視して関われるとより上手くエージェントを活用出来ます。
