ベンチャーに転職して「よりやりがいのある仕事がしたい」「もっと裁量のある仕事がしたい」「将来起業したい」といった人も多いのではないでしょうか。
ベンチャーは比較的新しい企業が多く、大手企業よりも情報が少ないのが現実です。そのため、いざベンチャーに転職するとなると、労働環境や仕事内容、転職の方法に不安を感じる人も少なくありません。
ベンチャーへの転職を成功させるには、転職エージェントの活用が有効です。転職エージェントに登録すれば転職先だけでなく、労働環境や仕事内容などを紹介してくれるでしょう。
この記事では、ベンチャーへの転職を検討している人に向け、転職エージェントを活用するコツや登録方法、おすすめの情報サイトを紹介しています。この記事を読めば、ベンチャー企業への転職に関する転職エージェントの活用方法が明確になります。

Contents
ベンチャーへ転職するには何をすればいいの?

ベンチャーへの転職を成功させるには、転職エージェントに登録しておきましょう。転職エージェントの役割は転職先を紹介するだけではありません。

ベンチャーへ転職するのにエージェントを活用する理由3つ

ベンチャーに転職する場合、転職エージェントを活用すると良いといわれています。しかし、その理由を的確に回答できる人は多くありません。
ここでは事前に把握しておくと良い、ベンチャーで転職エージェントを活用する理由を紹介します。
1:企業が条件に合った人材を求めている
多くのベンチャーでは個々の要員事情等により、求める条件に合った人材を探しています。しかし、ベンチャーが自前で条件に合った人材を探し出すのは至難の業です。
そこで、企業は転職エージェントに自社が求める条件の人材を見つけ出すことを要請し、手数料を支払っています。
また、求職者側としても表に出ていない多数の「非公開求人」を閲覧できるメリットがあるため、ウィンウィンなシステムとなっています。
2:転職するためのサポートをしてもらえる
転職エージェントではベンチャーへの転職を求める人に向け、様々なサポートを行っています。ベンチャーへの転職活動では志望企業の絞り込みに加え、提出書類の作成や面接対策を行わなければなりません。

面談で希望条件などを伝える
転職エージェントでは事前に担当者と面談して希望する労働条件や処遇などを伝えることで、希望に合った転職先を紹介してくれます。
自分1人でベンチャーへの転職活動を行う場合、希望する条件にマッチした求人を探すだけでも一苦労だといえます。そのため、自己PRや志望動機などの書類作成や面談対策のための時間が削られることも少なくありません。

非公開の求人情報を紹介してもらえる
転職エージェントの担当者は、当該ベンチャーが求める人材にマッチした求職者に非公開求人を紹介するため、採用率が高くなります。

書類選考や面接対策をする
ベンチャーへの転職においてポイントとなるのが「職務経歴書」や「履歴書」における志望動機・自己PRをいかに書くかという点です。

特にベンチャーは企業によって傾向が大きく異なることから、志望企業ごとの対策は不可欠です。ポイントを押さえた対策を行うことで採用率は高くなります。
内定した後の支援もある
ベンチャーへの内定が決まれば賃金や入社の時期など労働条件・処遇に関する条件交渉が可能です。しかし、就職が決まった企業に対してどこまで要望を伝えれば良いのかわからない人も少なくありません。
特にベンチャーは労働条件や処遇に対して柔軟性があり、交渉の余地があるのが現状です。

3:大半は費用をかけずに申し込める
転職エージェントの大半は無料で利用することができ、求職者は費用をかけずに申し込むことが可能です。
転職エージェントは、採用が決まると当該企業から成功報酬を受け取る仕組みであるため、求職者からの費用を必要としません。

ベンチャーで転職エージェントを有用にするコツ7つ

転職エージェントに1社登録しただけで安心する人もいますが、それだけでは転職エージェントのメリットを十分に感じることはできません。
タイプの異なる複数の転職エージェントに登録し、自ら積極的にアプローチすることが不可欠です。ここでは、ベンチャーで転職エージェントを有用にするコツを紹介します。
- 転職できる日程はなるべく早い日付を伝える
- 担当者は厳しく確認しておく
- スカウト利用の場合には連絡をこまめにとる
- 紹介された企業は自分でも調べて確認する
- 同一の案件に複数のサービスから申し込みを行わない
- 自分のスキルや経歴を盛らずに書く
- 担当者の書いた推薦文には目を通す
1:転職できる日程はなるべく早い日付を伝える
転職エージェントの担当者と面談した際、転職できる日程を聞かれます。
ベンチャーへの人気は日増しに高まっているため、優良な求人案件はすぐに決まってしまうでしょう。

2:担当者は厳しく確認しておく
転職エージェントの担当者は豊富な経験値や高いスキルを持った人が多くいますが、必ずしも優秀な人材ばかりではありません。経験値が少ない担当者もいれば、自分とは合わない担当者もいるでしょう。
交代を依頼することに躊躇する人もいますが、遠慮する必要はありません。

3:スカウト利用の場合には連絡をこまめにとる
転職エージェントへの担当者にはこまめに連絡をとるよう心掛けましょう。
また、こまめに連絡をとることで、担当者との信頼関係を築きやすくなります。

4:紹介された企業は自分でも調べて確認する
転職エージェントから紹介された企業の情報については、鵜呑みすることなく自ら調べて精査することを心掛けましょう。転職エージェントではベンチャー企業における様々な情報を有しています。
また、人によって知りたい情報が異なる場合もあります。

5:同一の案件に複数のサービスから申し込みを行わない
転職エージェントにはタイプの異なる複数のエージェントに登録するのが鉄則です。
複数のサービスから申し込むと、採用担当者を困惑させることになりかねません。

6:自分のスキルや経歴を盛らずに書く
転職エージェントでは必ず転職希望者の経歴を確認します。このとき、自分のスキルや経験は盛らずに正直に答えましょう。
例えば、休職期間があるなどネガティブな要素は隠しておきたいものです。
また、前職の退職理由については「悪口」と取られるような理由は控えておいた方が無難です。

7:担当者の書いた推薦文には目を通す
転職エージェントを利用して求人に応募する際、担当者が推薦文を作成して当該企業に提出します。

推薦文を確認しておくことで、自身の客観的な評価がわかるほか、アピールしたいポイントの補強をお願いすることも可能です。
転職エージェントを利用するまでの手順9つ

転職エージェントは「登録すれば安心」ではなく、いかに効率良く利用するかがポイントです。登録後はベンチャーへの転職に向け、次々と対応することがあります。
ここでは、転職エージェントを利用するまでの手順を紹介します。
- 公式ホームページから手続きする
- 担当者からの連絡が数日内にある
- 担当者との面談を行う
- 希望に合いそうな求人の紹介をしてもらう
- 記入した選考書類の添削などをしてもらう
- 記入が終わった書類と推薦文と共に応募する
- 面接の際の対策などをしてもらえる
- 対策を元に企業との面接を行う
- 内定後には退職のサポートも受けられる
1:公式ホームページから手続きする
転職エージェントを利用するには、公式ホームページから手続きします。
申し込みフォームは転職エージェントによって異なります。

2:担当者からの連絡が数日内にある
公式ホームページから手続きをすると、数日以内に転職エージェントの担当者からメールもしくは電話で連絡があります。

3:担当者との面談を行う
担当者との面談は対面もしくは電話・オンラインで行われます。担当者からは職歴や転職先に希望する条件などがヒアリングされます。

4:希望に合いそうな求人の紹介をしてもらう
担当者との面談において希望するベンチャーの職種や労働条件が絞り込まれたら、担当者から希望に合いそうな求人が紹介されます。このとき、疑問があればそのままにせず、必ず担当者に確認しておくことが得策でしょう。

5:記入した選考書類の添削などをしてもらう
転職を希望する企業に提出する職務経歴書や履歴書などの選考書類が完成したら、転職エージェントの担当者に添削を依頼します。

6:記入が終わった書類と推薦文と共に応募する
選考書類の添削・修正が完了したら「推薦文」と共に応募しましょう。

7:面接の際の対策などをしてもらえる
転職エージェントでは面接の際の対策についても依頼することができます。特にベンチャー企業の面接では、一般企業とは異なる視点での回答が求められることも少なくありません。

8:対策を元に企業との面接を行う
転職エージェントの担当者と共に作り上げた面接対策を元に、希望するベンチャー企業との面接を行います。面接では緊張してしまって思ったことの半分も答えられなかったという人も少なくありません。

9:内定後には退職のサポートも受けられる
希望するベンチャーから内定が決まれば、退職の手続きを行わなければなりません。

ベンチャーにおすすめの転職エージェント8つ

ベンチャーへの転職でエージェントを活用する際には、タイプの異なる複数に登録することをおすすめします。複数の転職エージェントに登録しておくことで、より多くの求人情報を収集することが可能です。ここでは、ベンチャーにおすすめの転職エージェントを紹介します。
サービス名 | 総求人数 | エリア | 特徴 | 得意分野 |
---|---|---|---|---|
リクルートエージェント | 約300,000件 (うち非公開:約100,000件) | 全国・海外 | 非公開求人多数 | 全業種・全年齢層 |
マイナビエージェント | 約60,000件 (うち非公開:約30,000件) | 全国・海外 | サポートに定評 | 全業種・若年層 |
JAC Recruitment | 約15,000件 | 全国・海外 | 企業と求職者に同一担当者 | ハイクラス |
キャリアカーバー | 約75,000件 | 全国 | ヘッドハンティング制を挿入 | ハイクラス |
ProCommit | 非公開 | 全国 | ベンチャーの内部事情にも精通 | ベンチャーに特化 |
doda | 約100,000件 | 全国 | 担当者の質が高く地方案件多数 | 全業種・全年齢層 |
Geekly | 約11,000件 | 全国 | 担当者がIT業界に精通 | IT・Web・ゲーム |
Spring転職エージェント | 約52,000件 (うち非公開:約34,000件) | 全国 | 各職種のプロがコンサルティングを担当 | 全業種・全年齢層 |
1:リクルートエージェント

リクルートエージェントは、案件数が多いことで知られている転職エージェントです。
さらに、ベンチャーでは約5,500件の求人案件を取り扱っており、非公開求人数が多いといった特徴もあります。

2:マイナビエージェント

マイナビエージェントは、若年層の求人に強い転職エージェントです。
さらに、ベンチャー求人数は約400と少ないものの、サポートが充実しているといった特徴もあります。

3:JAC Recruitment

JAC Recruitmentは、ハイクラスな転職に強いエージェントです。
さらに、選考の傾向や職場実態に詳しいといった特徴もあります。

4:キャリアカーバー

キャリアカーバーは、ハイクラス・エグゼクティブ向けの転職エージェントです。
さらに、ベンチャーの案件は約4,800あり、ヘッドハンティング型のコンサルティングサービスを展開しているといった特徴もあります。

5:ProCommit

ProCommitは、ベンチャーに特化した転職エージェントです。
さらに、キャリアアドバイザーのレベルが高いといった特徴もあります。

6:doda

dodaは、求人の質・量共に充実している転職エージェントです。
さらに、約5,500件のベンチャーの求人を紹介している点に加え、担当者の質が非常に高いといった特徴もあります。

7:Geekly

Geeklyは、IT・Web・ゲーム関連のベンチャーが探せる転職エージェントです。
さらに、約1,700件のベンチャー案件を取り扱っており、上場間近の企業など他では紹介していない案件も多いといった特徴もあります。

8:Spring転職エージェント

Spring転職エージェントは、サポートの質が高いことで知られる転職エージェントです。
さらに、同じコンサルタントがベンチャーと求職者を担当しているといった特徴もあります。

ベンチャーへ転職の際にチェックしておきたい情報サイト5つ

ベンチャー企業に転職する際には、転職エージェントからの情報に加え、自ら情報収集することが大切だといえます。ベンチャーには規模の小さい企業や知名度の低い新しい企業も多く、比較的情報が少ないのが現状です。
転職した後に後悔しないためにも、公式サイト以外の情報源を複数持っておくことが不可欠だといえるでしょう。ここでは、ベンチャーへ転職の際にチェックしておきたい情報サイトを紹介します。
1:転職会議
転職会議は多くの企業の口コミ情報が掲載されているサイトです。口コミの投稿数は300万件、会員数は700万人を超えており、ベンチャー企業も数多く掲載されています。

2:The Startup
The Starupはベンチャー・スタートアップの業界に精通する梅木雄平氏が運営するサイトです。

3:openwork
openworkは現場で働く人の声がダイレクトに掲載された口コミサイトです。

4:TECHABLE
TECHABLEは国内外のベンチャー企業に関するニュースサイトです。

5:TechCrunch
Tech Crunchはスタートアップに関するニュースサイトの日本版です。
特に海外のテクノロジー系の情報は少ないので、とても重宝するサイトです。

転職エージェントに複数登録して条件に合うベンチャーを見つけよう!

ベンチャーへの転職を成功させるには、転職エージェントへの登録が必須です。転職エージェントでは条件に合った転職先を紹介するだけでなく、提出書類の添削や面接対策などのサポートを行っています。
また、ベンチャー企業の場合だと情報が少ないため、職場風土などを把握することは困難です。

ただし、転職エージェントの担当者にも経験の差などによりスキルに濃淡があります。