「体調が悪いから休みたいけど、どうやって伝えたらいい?」
「家族の都合で休みたいけど、どうしたらいい?」
誰でも仕事を休む必要がある状況になってしまうことがあります。休まなければならない状況になって、このように理由をどう伝えたらいいか悩んでしまった経験がある人も多いでしょう。
本記事では仕事を休む際の理由の例文や注意点に加え、仕事を休みたくなったときに気持ちを前向きにする方法を紹介しています。
この記事を読むことで、仕事を休むことを伝えるときに役立つ知識について把握できます。その知識をもとに急に休むことになってもスムーズに状況を伝えることができるでしょう。
働いている以上、いつ休まなければならない状況になるか分からないため、ぜひ仕事をしている人は参考にしてください。
仕事を休みたいと思う主な理由は?
休みたい理由は人によってそれぞれ違います。
どのようなときに、人は仕事を休みたいと思うのでしょう。はじめに、仕事を休みたいと思う主な理由を4つ紹介していきます。
1:仕事で失敗をしてしまった
仕事で失敗してしまうと、怒られてしまうのでは、責められてしまうのではと思い、休みたくなることがあります。特に、責任感の強い人や怒られるのが苦手な人は自信をなくし、仕事に行くことが怖くなり、休みたいという思いが強くなってしまうでしょう。
仕事での失敗は誰にでも起こり得ることです。
行きづらいから休むのではなく、仕事の失敗を受け止め、真摯に向き合うようにした方がいいでしょう。
2:仕事が退屈だと感じている
仕事が退屈だと感じている場合も仕事を休みたいと思う理由の一つです。
仕事が退屈だと感じている場合、業務量を調整してもらったり、目標を決めて仕事に取り組んだりすることでモチベーションが上がるでしょう。
3:職場内の人間関係が複雑
職場内の人間関係が複雑であることも、仕事を休みたいと思う理由の一つです。
上司からのパワハラがつらい、同僚に性格が合わない人がいるなど人間関係に何か問題を抱えている人は多いでしょう。
人間関係が複雑なことに悩んでいる場合、仕事を休んでも解決しません。
仕事として割り切り、関わりは必要最低限に留めることでストレスが軽減するでしょう。
4:体調が優れない
そもそも体調が優れない場合には仕事を休みたいと思ってしまうものです。
また、症状が悪化してしまうリスク、他の人に移してしまうリスクも考えられるため、体調が優れない場合には、無理せず休むことが大切でしょう。
仕事を休む際の理由を伝えるポイント4つ
ここでは、仕事を休む際の理由を伝えるポイントを4つ紹介していきます。
仕事を休む際、伝え方次第では失礼になりますし、話している内容が本当のことかどうか疑念を抱かせてしまうことにもなるでしょう。
- 休むときは明確に伝える
- 長々話さず短く伝える
- 基本的に電話で伝える
- 業務の進歩や対応状況の報告も行う
1:休むときは明確に伝える
風邪などどうしようもない理由で休む場合であっても、明確な理由が示されないと「ズル休みではないのか」という疑念を抱かせてしまう可能性があるでしょう。
これまで積み上げた信頼を失わないように、休むときは明確な理由を伝え、謝罪をし、誠実な対応をすることが大切です。
2:長々話さず短く伝える
仕事を休む際の理由を伝えるときには、長々話さず短く伝えるようにしてください。
長々、理由を話してしまうと、言い訳がましいというようなネガティブな印象を与えてしまうことになるでしょう。
また、話す中で矛盾が生まれ、嘘をついているのではと疑われるリスクも出てきてしまうため、簡潔に話すことを心掛けてください。
いきなり電話すると焦って理由を簡潔に伝えられないという人は、あらかじめ頭の中で整理してから話すといいでしょう。
3:基本的に電話で伝える
当日や前日に急に休まなければならなくなった場合、連絡は基本的に電話で伝えるのがマナーです。
電話の方が、休む理由を確実に伝えられるため、業務の引き継ぎもスムーズに行えます。
喉の調子が悪く声が出せないなど特別な事情がない限り電話で連絡しましょう。
また、会社によっては電話でなく、チャットやメールなどの方法を推奨している場合もあります。その場合は、会社の指示に従った方法で連絡しましょう。
4:業務の進捗や対応状況の報告も行う
仕事を休む連絡をする際は、理由を伝えるだけでは不十分です。業務の進捗や対応状況を報告することを忘れてはいけません。
自分が抱えている業務やその日のスケジュールを伝え、誰に代わってもらうか相談して決めてください。
誰もが急な事情で休んでしまう可能性があるため、普段から仕事を整理し、分かりやすくしておくといいでしょう。
【前日】仕事を休む際の理由の例文7つ
前日までに休まなければいけないことが確定していても、上司にどう伝えればいいか迷うという人もいるでしょう。
ここでは、前日までに仕事を休むことが分かっている場合の理由の例文を紹介していきます。以下のようなものが理解してもらいやすいですから、参考にしてください。
- 法事で休む場合
- 冠婚葬祭や結婚式で休む場合
- 旅行で休む場合
- 家族行事や学校行事で休む場合
- 病院への定期検診で休む場合
- 私用で休む場合
- 修理や点検の手続き関連で休む場合
1:法事で休む場合
一周忌、三回忌などの法事は、休む理由として使われることが多いものです。
「○月○日に、祖母の三回忌に参列を予定しているため、お休みをいただけないでしょうか。」とストレートに伝えるといいでしょう。
日程が決まり次第、早めに休みの申請をしておいた方がいいでしょう。
2:冠婚葬祭や結婚式で休む場合
周囲の理解が得やすい理由として、家族や親戚、知人などの冠婚葬祭や結婚式へ出席があります。
葬儀に参列する場合には、「昨晩、祖母が急逝いたしました。つきましては、○月○日から○日までの間、お休みをいただきたいのですがよろしいでしょうか。」と伝えます。
もし急に出席を依頼された場合には、「明日、母が出席予定だった結婚式に急遽出席を依頼されました。申し訳ございませんが、お休みをいただけないでしょうか。」というように伝えてください。
冠婚葬祭の場合、慶弔休暇がもらえるケースがありますから、事前に就業規則を確認しておくといいでしょう。
3:旅行で休む場合
旅行で休む場合、予定が分かった段階で早めに有給休暇の申請を行いましょう。
下手に嘘をつく方が悪い印象を与えてしまう可能性があるため、「○月○日から○日まで旅行に行く予定を立てているのですが、お休みをいただけないでしょうか。」ストレートに伝えるようにしましょう。
そのとき、不在の間の業務を誰に引き継ぐのか、問題が起きた場合の連絡方法などを事前に伝えることも忘れないようにしましょう。
4:家族行事や学校行事で休む場合
「○月○日に子供の運動会があるので、お休みをいただけないでしょうか。」などと伝えます。
家族行事や学校行事も予定が決まった時点で早めに休みをもらいたいことを伝えておくといいでしょう。
5:病院への定期検診で休む場合
定期健診は自分の健康管理のために大切なものですから、比較的、理解を得られやすい理由でしょう。
「○月○日●時から定期健診の予約を取ってあるので、お休みをいただきたいのですがよろしいでしょうか。」と伝えます。
定期健診以外でも気なる症状があり病院へ通院の予定がある場合、同じように伝えるといいでしょう。
6:私用で休む場合
事前に休みが決まっている場合、「○月○日に私用でお休みをいただきたいのですがよろしいでしょうか。」と伝えるだけで有給休暇を取得できます。
ただ有給休暇は繁忙期などの事情があれば会社側から時期の変更を提案されてしまうこともあるため、申請時期には注意しましょう。
7:修理や点検の手続き関連で休む場合
「自宅の給湯器が壊れてしまい、業者に連絡したところ最短で明日の昼頃、修理に訪問できるとのことでした。大変申し訳ないのですが、あす一日お休みをいただけないでしょうか。」というように伝えるといいでしょう。
修理や点検などで休む場合には、立ち合いが終わり次第、出社してほしいと言われることがあります。
その際は、「訪問時間が不確定」「終了時間がいつになるか分からない」と伝えるといいでしょう。
【当日】仕事を休む際の理由の例文5つ
当日になり、急に自分が体調不良になった場合や家族の事情で休みを取らなければいけなくなった場合にはどのように伝えたらいいのでしょう。
ここからは、当日になり仕事を休まなければいけない状況になった場合の理由の例文を5つ紹介します。
- 家族の介護による事情で休む場合
- 家族の体調不良による看病で休む場合
- 体調不良で休む
- 症状を具体的に伝えて休む場合
- 交通手段での予期しないトラブルで休む場合
1:家族の介護による事情で休む場合
当日になり、いつも介護を頼んでいる人が来れなくなったという理由が良いでしょう。
「普段、母の介護を頼んでいるヘルパーさんが急に、来られなくなったと連絡がありました。大変申し訳ございませんが、本日お休みをいただいてもよろしいでしょうか。」と伝えて休みを取ってください。
家族に介護が必要な人がいる場合には、普段からこまめに様子を報告しておくと休みを取りやすいでしょう。
2:家族の体調不良による看病で休む場合
家族の看病は、病気以外にも怪我にも使えます。
「大変申し訳ございませんが、子供(父、母など家族)の体調が悪いため、お休みをいただいてもよろしいでしょうか。」と伝えればお休みをもらえるでしょう。
家族が体調不良で休む場合、感染性の病気ではないか、本人の体調に影響が出ていないかということを心配する上司もいます。
休み明けには、家族の体調が回復したこと、自分の体調には問題ないことを報告するといいでしょう。
3:体調不良で休む
誰にでも、当日の朝になり急に体調が悪くなったという経験があるでしょう。
ただ、体調不良とざっくり伝えるだけでは、ズル休みを疑われることもあるため注意しましょう。
4:症状を具体的に伝えて休む場合
症状を具体的に伝えた方が疑われにくく、休みを取ることへの理解も得られやすいです。
しかしながら、会社によっては診断書の提出を求められることもあります。診断書が必要かどうか事前に確認しておく必要があるでしょう。
以下では症状別の伝え方を紹介していますから、参考にしてください。
嘔吐や吐き気のケース
嘔吐や吐き気があると、会社に行くこと自体が難しい場合もあるため、休んでも問題ないでしょう。
また、感染性の胃腸炎などから嘔吐が起こっている場合もあるため、無理に出社しない方がいいと言われています。
「今朝、嘔吐してしまい、今もまだ吐き気が治まっていません。大変申し訳ありませんが、お休みをいただいてもよろしいでしょうか。」と連絡しましょう。
頭痛のケース
頭痛は、病気だけが原因で起こるものではなく、疲れが原因で起こることもあります。誰にでも起こり得ることですから、以下で紹介する例文を覚えておくといいでしょう。
「昨晩から頭痛があり、薬を飲んで安静にしていたのですが、治まらないのでお休みをいただいてもよろしいでしょうか。」と伝えてください。
そのため、「薬を飲んだ」「安静にしたけど治まらない」と付け加えてましょう。
風邪や熱のケース
また冬の時期になるとインフルエンザの疑いも出てくるため、周りに移さないためには大事を取って休む方が賢明です。
風邪や熱で休む場合には、「今朝、起きたら咳が出ており、熱を測ったら38.0度ありました。念のためお休みを取ってもよろしいでしょうか。」などというように状況を伝えます。
それに付け加えて、「明日出社できるかは病院に行って判断して連絡します。」などと明日以降の出社についても言及しておきましょう。
5:交通手段での予期しないトラブルで休む場合
ただ、公共交通機関には迂回ルートがあり、復旧する可能性があるため、交通手段のトラブルを理由に休みを取るのは難しいでしょう。
公共交通機関のトラブルは調べればすぐに本当かどうか分かります。嘘の理由に、公共交通機関のトラブルを利用してしまうとバレて信頼を失くすリスクがあるため、注意しましょう。
仕事を休む際の注意点4つ
周りの人が迷惑に思う行動を取れば、信頼を失うことにつながります。
休みを取るからこそ配慮を忘れないようにしましょう。
ここでは、仕事を休む際の注意点を4つ紹介していきます。
- 週明けばかりに休みを取らない
- 無断欠勤は避ける
- 始業直前に連絡をしないようにする
- 対応予定があれば取引際にも連絡する
1:週明けばかりに休みを取らない
週明けの月曜日は、誰もが仕事に行きたくないと感じてしまうものです。
仕事に行きたくないからと週明けばかりに休みを取ると、「またズル休みか」「迷惑だな」と思われてしまいます。
失望され、信頼を失い、仕事をしづらい環境になってしまうため、週明けばかり休みを取るのはやめましょう。
2:無断欠勤は避ける
無断欠勤は社会人として非常識な行動です。
仕事を休む際は必ず連絡しましょう。
3:始業直前に連絡をしないようにする
どの会社でも始業直前は、業務の準備などで忙しい場合が多いです。
休まなければいけないことが分かった時点で早めに連絡するのがマナーです。
遅くとも始業の10分前までには連絡を入れましょう。
4:対応予定があれば取引先にも連絡する
仕事を休む際、対応予定があれば取引先に連絡することも忘れてはいけません。
連絡しておけば問題が起きてもすぐに対処できますし、事前に休むことが分かっていれば相手にかける迷惑を最小限にできるでしょう。
仕事を休みたい気持ちを前向きにする方法5つ
体調不良で一時的に仕事を休みたいと思うこともあれば、精神的に疲れてしまい毎朝、仕事を休みたいと思ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、仕事を休みたい気持ちを前向きにする5つの方法を紹介していきます。
- 向き合うことで対処を考える
- 同僚や上司に改善してもらう
- 行きたくない原因を考える
- 無理せずに休む
- 転職を視野に入れる
1:向き合うことで対処を考える
仕事を休みたい気持ちになっている原因の取り除くことが出来なければ、前向きにはなれません。
どうして仕事を休みたいと思っているのか原因が分かっている場合には、自分と向き合い、対処を考えましょう。
2:同僚や上司に改善してもらう
問題が自分一人では改善できない場合には、同僚や上司に協力してもらうことも必要です。
自分ではどうしようもない問題はまず同僚や上司に相談し、改善できないか考えてみましょう。
3:行きたくない原因を考える
仕事に行きたくない原因が分かっていない場合には、まず原因を考えることから始めなくてはいけません。
また、原因が分かるだけで簡単に気持ちが前向きになることもあるため、行きたくない原因を考えることは重要でしょう。
4:無理せずに休む
知らず知らずのうちに精神的に負担がかかり、休みたいと思っている場合があります。
無理をし続ければ仕事を続けていくことが難しい状態になることも考えられるでしょう。
仕事を長く続けていくためには、適度に自分を甘やかす時間を作ることが大切です。
5:転職を視野に入れる
何をしても仕事に対して前向きな気持ちを持つことができないのであれば、転職を視野に入れましょう。
まずは、自分の健康を最優先に考えましょう。
会社を休む際の理由を参考にして伝えよう
仕事を休みたい場合、電話で理由を明確に伝えることが大切です。
基本的に本当の理由を伝えることで休みをもらいましょう。
しかし、理由が分からず仕事をどうしても休みたい場合には、ここで紹介した例文を参考にしてみましょう。