薬剤師の方の中には、転職エージェントを使って転職したいと考えている方もいるでしょう。この記事では、薬剤師が転職エージェントを利用する際のメリットや、おすすめの転職エージェントについてご紹介します。
転職したい薬剤師の方は、各転職エージェントの特徴を掴んで、転職を成功させましょう。

薬剤師が転職エージェントを利用すべき必要性
薬剤師が転職を考える場合、転職エージェントを使う方と使わない方がいます。

転職エージェントを利用しないと、サポートが受けられず、転職に関する情報収集にも時間がかかるでしょう。
そのため、薬剤師の転職についても、転職エージェントを活用する方が良いでしょう。
薬剤師が転職エージェントを利用するメリット4つ
薬剤師が転職エージェントを使わないことにはいくつかのデメリットがありますが、利用すれば大きなメリットが得られます。ここでは4つのメリットをご紹介しますので、ぜひ転職活動に役立ててみてください。
1:面接の設定をしなくてもいい
薬剤師が転職活動する際には、複数企業に応募することもあります。
転職エージェントを利用すると、複数企業に応募しても面接の日程調整を代行してくれます。

2:様々な条件交渉が可能
転職先が決まると、次は条件交渉に入ります。

転職エージェントを利用すれば、難しい条件交渉も代行してくれます。
3:非公開求人に出会える
薬剤師が1人で転職活動をする場合、非公開求人の情報は得られません。しかし転職エージェントには非公開求人が豊富にあります。企業によっては特定の転職エージェントにだけ情報を載せるところもあります。

4:履歴書や職務経歴書の添削を行える
薬剤師に限りませんが、転職活動では、まず履歴書や職務経歴書などの書類選考に通る必要があります。

転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書の添削を行っています。
薬剤師におすすめの転職エージェント・サイト16選

ここからは、薬剤師におすすめの転職エージェント・サイトを16種類ご紹介します。転職エージェント・サイトのそれぞれの特徴を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
サービス名 | 総求人数 | エリア | 特徴 | 得意分野 |
---|---|---|---|---|
リクナビ薬剤師 | 約35,000件以上 | 全国 | 求人数が多い | 薬局、ドラッグストア、病院、製薬会社 |
病院薬剤師ドットコム | - | 全国 | 薬局や病院との接点が多い | 病院、企業、薬局 |
すべらないキャリアエージェント | - | 東京・大阪・福岡が多い | 20~30代を中心とした求人情報が多い | IT、Web系 |
マイナビ薬剤師 | 約58,000件以上 | 東京、さいたま、千葉、横浜、札幌、仙台、名古屋、石川、大阪、京都、神戸、岡山、広島、福岡、鹿児島 | コンサルタントと直接会って相談できる | 調剤薬局、ドラッグストア、病院など |
ヤクジョブ.COM | 約60,000件以上 | 全国 | キャリアプランに基づいて求人情報を案内 | 調剤薬局、クリニック、病院 |
ワークポート | 約43,000件 | 全国+海外(ソウル) | 職種・エリアに特化した総合転職エージェント | ITやWeb系の求人に強い |
コーディアルエージェント | 約60,000件 | 全国 | Uターン、Iターンに強い | 地域密着の薬局やチェーン店、病院 |
アポプラスキャリア | - | 全国 | カスタマイズ求人の案件がある | 調剤薬局、病院、ドラッグストア、企業 |
日研メディカルケア | - | 全国 | 専任アドバイザーの少数担当制 | 看護師、薬剤師、介護士 |
ウイングメディカル九州 | - | 九州・沖縄・中国 | その地域の気候や住まい、生活のしやすさ等の情報提供がある | 調剤薬局、病院、ドラッグストア、管理薬剤師 |
ファーネットキャリア | 約20,000件以上 | 全国 | 専属コーディネーターが求職者の居住地の最寄り駅周辺まで訪問 | 調剤薬局、病院、企業、OTC販売 |
薬キャリAGENT | 約40,000件以上 | 全国 | 薬剤師の登録者数が多い | 調剤薬局、病院、企業、OTC販売 |
ツナガリキャリア 薬剤師 | - | 関西 | 地域とのつながりが強い | 調剤薬局、治験関連企業、病院、クリニック、一般企業 |
Job Buddy | - | 関東が中心 | アドバイザーも企業面接に同行してくれる | 調剤薬局、ドラックストア、病院 |
ファルマスタッフ | 約48,000件以上(公開求人) | 全国 | 日本調剤株式会社の教育ノウハウを活かしている | 調剤薬局、DgS、病院など |
1:リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師では、総求人数が約35,000件以上と豊富なエージェントです。
また、リクルートグループの強みを活かし、非公開求人情報の総数も多いでしょう。
さらに、高額給与の求人、土日休みの求人、残業なしの求人、駅チカの求人など、求職者の希望に応じて紹介できるようになっているといった特徴もあります。

2:病院薬剤師ドットコム

病院薬剤師ドットコムは、株式会社メディウェルの薬剤師支援サービスです。
さらに、薬局や病院の内部事情などについても調査しており、実際に現地を訪問しているからこそ得られる情報があるため、求職者に合った職場を提示できるという特徴もあります。

3:すべらないキャリアエージェント

すべらないキャリアエージェントは、転職希望者に役立つ価値ある求人情報を提供するエージェントです。
さらに、薬剤師専門の転職エージェントではありませんが、20~30代を中心とした求人情報を多く扱っているといった特徴もあります。

4:マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師は、コンサルタントと直接会って相談できるエージェントです。
原則は直接面談ですが、事情によっては電話やメールでも相談可能です。その際、能力やキャリアの悩み、年収などについて相談できます。
また、不慣れな土地に引っ越したばかりの方でも、丁寧に対応してくれます。
さらに、マイナビ薬剤師の専任アドバイザーが薬局や病院・クリニックなどを直接訪問し、現場で入手した情報を提供しているといった特徴もあります。

※マイナビのプロモーションを含みます。
5:ヤクジョブ.COM

ヤクジョブ.COMは、約7,000社・約60,000件以上の薬剤師求人を保有しているエージェントです。
特に調剤薬局・薬剤師派遣の求人数が多い傾向にあります。
さらに、ベテランの専任コーディネーターが、転職者の生活スタイルやキャリアプランに基づいて、求人情報の案内をしているといった特徴もあります。

6:ワークポート

ワークポートでは、経験豊富な転職コンシェルジュが自社のマッチングシステムを活用しながら、求職者にぴったりの求人情報を提案するエージェントです。

7:コーディアルエージェント

「元気が出るしょほうせん」は、株式会社コーディアルエージェントが運営する薬剤師の求人情報の提供から希望条件のすり合わせ、各種日程調整などを行っているエージェントです。
さらに、元気が出るしょうほうせんでは、公開求人情報の扱いが多くいといった特徴もあります。

8:アポプラスキャリア

アポプラスキャリアは医療従事者のためのエージェントです。
さらに、Webに出ていないような求人を優先的に示してくれるところも特徴です。

9:日研メディカルケア

日研メディカルケアは、医療や介護職向けですが、薬剤師の転職情報も掲載されている転職エージェントです。
さらに、専任アドバイザーが担当するのは40名程度で、少数担当制できめ細やかに丁寧な対応をしてくれるといった特徴もあります。

10:ウイングメディカル九州

ウイングメディカル九州は、九州と沖縄、中国地方に特化した薬剤師専門の転職エージェントです。
さらに、薬剤師専門のコンサルタントのため、市場や業界の動向、今後のキャリアプランの構築に至るまで、的確にアドバイスしてくれるといった特徴もあります。

11:ファーネットキャリア

ファーネットキャリアは、薬剤師のための就職・転職エージェントです。
さらに、面談カウンセリングにおいては、仕事への考え方や家庭状況についてもヒアリングし、きめ細やかにアドバイスしてくれるため、最適なキャリアプラン、業界動向を踏まえた転職の方向性を提案するといった特徴もあります。

12:日本メディカルキャリア

日本メディカルキャリアは、医師や薬剤師の転職支援を行うエージェントです。
さらに、開業についてのサポートも行っているといった特徴があります。

13:薬キャリAGENT

薬キャリAGENTは、医療関連ビジネスに携わっている「エムスリー株式会社」の子会社「エムスリーキャリア株式会社」が運営しているエージェントです。
さらに、登録から連絡までが早いのも薬キャリAGENTの特徴です。
登録から最短即日で10件近い求人情報を紹介してくれます。紹介された求人が希望に合わなくても、コンサルタントが次の求人を探してくれるため、自分で探す手間が省けるでしょう。

14:ツナガリキャリア 薬剤師

ツナガリキャリア薬剤師は、大阪、京都、神戸をはじめ関西地方に特化した薬剤師の転職エージェントです。
さらに、キャリアアドバイザーと求職者の面談では、薬剤師としての経験やスキルだけでなく、人柄についても確認し、最適な企業とマッチングするように努めているといった特徴もあります。

15:Job Buddy

Job Buudyは、求人を募集している企業に訪問して情報を集めてくれるエージェントです。

16:ファルマスタッフ

ファルマスタッフでは、遠方の方や都合がつかない方を除いて、できる限り個別面談してくれるエージェントです。
さらに、全国の拠点が12か所あり、エリアごとにコンサルタントが職場に直接足を運び情報収集しているため、求人票には載っていないような職場の雰囲気や忙しさなどの情報を伝えることも可能といった特徴もあります。

転職エージェントの基本的な利用ステップ5つ

ここからは、転職エージェントを利用する手順、ステップを解説します。転職エージェントの利用ステップはそれほど難しくないため、エージェントを利用しようと考えている方は、ぜひご参考にしてみてください。
1:登録を行う
まずは転職エージェントに登録します。

2:コンサルタントとの面談
担当のコンサルタントから連絡があったら、面談の日程を調整します。

3:求人の紹介を確認する
コンサルタントとの面談では求人情報を紹介されます。

4:面接の設定
企業に応募したら、次は面接の設定です。面接についてもコンサルタントが、どのようにアピールすればいいのかを教えてくれます。
面接の日程についてはコンサルタントが調整します。

5:内定待ち
面接が済んだら、企業側からの内定を待ちます。
転職エージェントを選ぶ際のポイント6つ

様々な転職エージェントがあり、どれを選んだら良いのか迷うこともあるでしょう。そこで、転職エージェントの選び方について6つのポイントで説明します。ぜひ参考にして、自分に合ったエージェントを見つけましょう。
- 得意分野を見極める
- 自分に合ったコンサルタントを見つける
- 複数社に登録する
- 全体の求人数を見る
- 好条件の求人数はどのくらいか
- 相談方法を確認する
1:得意分野を見極める
転職エージェントには、総合型と専門特化型の2種類があります。
キャリアの幅を広げたい方にはこちらのタイプが良いでしょう。
専門特化型は、特定の業界、職種、地域、年代に絞った求人情報を提示するタイプです。案件数は総合型に比べるとやや少なくなりますが、業界特有の事情に詳しく、適切な対応策を教えてもらえるでしょう。

2:自分に合ったコンサルタントを見つける
転職エージェントの利用で大切になるものとして、コンサルタントとの相性が挙げられます。

3:複数社に登録する
転職エージェントのコンサルタントの中から自分に合う人を探すのが難しい場合もあります。そこでおすすめするのが、複数社に登録することです。

4:全体の求人数を見る
転職エージェントが用意している全体の求人数にも目を向けてみましょう。求人数が多ければ、それだけ選択の幅が広がるということであり、希望の転職先も見つけやすくなります。
5:好条件の求人数はどのくらいか
求人数が多い転職エージェントはそれだけ各方面とのつながりがあるということですが、数が多いだけでも、良い求人は見つけにくいでしょう。好条件の求人数がどれくらいあるのかも重要です。その一つの指標として、非公開求人数の数で見ることもできます。

6:相談方法を確認する
転職エージェントのコンサルタントと相談する方法はいくつかあります。オフィス近郊にお住いの方は直接訪れて相談できるでしょう。遠方にお住まいの方や、オフィスに行けないなどの事情がある方の場合は、電話相談をしてくれるところもあります。
昨今ではそのデメリットを補うために、Skypeなどを活用してWEB面談に応じるエージェントもあります。

薬剤師が転職エージェントを利用するときのコツ3つ

ここでは、薬剤師が転職エージェントを利用するときのコツを見てみましょう。転職エージェントの利用の仕方によって、良い転職先が見つかるかどうかも決まります。ぜひ参考にしてみてください。
1:エージェントに頼りきりにならないこと
転職エージェントを利用することにより、エージェントに頼りきりになってしまうことは避けましょう。

2:事前情報や希望はしっかり伝える
転職エージェントのコンサルタントには事前情報や希望をしっかり伝えておきましょう。中には、「希望を伝えてもぴったり合う職場が見つからないのでは」と最初から遠慮してしまう方がいますが、それでは可能性を摘んでいることになります。

3:転職を希望する時期は明確にする
転職エージェントのコンサルタントも仕事で求人紹介をしているため、転職意欲が高い方を優先します。

薬剤師が転職エージェントを利用するときの注意点4つ

薬剤師が転職エージェントを利用する際の注意点をチェックしてみましょう。すべての転職エージェントが希望通りに動いてくれるとは限らないため、何点か注意すべき点もあります。
1:電話やメールのしつこさに注意する
転職エージェントに登録すると、電話やメールによる連絡がしつこく来ることがあります。あまり連絡が頻繁にあると、急かされているような気分にもなるでしょう。
このような場合は、転職エージェント側に連絡希望頻度・時間を伝えておくのがおすすめです。
2:担当者のコンサルタントとしてのスキルが充分か注意する
転職エージェント担当者のコンサルタントのスキルが充分にない場合があります。例えば、表面的なことばかりを伝えて、業界や職種の内部情報に疎く、満足できる内容を紹介できないコンサルタントです。

3:強引に転職を勧められることに注意する
多くの転職エージェントのコンサルタントは、求職者のためになろうと努力しています。
しかし、転職エージェントにとってのクライアントは求人情報を掲載する企業です。企業から入る収益で、転職エージェントを運営しています。
エージェントに言われるがままに応募し、希望しない職場へ転職しても、自分に合わない転職先になることがあります。

4:大量の求人を紹介してくることに注意する
転職エージェントによっては、大量の求人を紹介するところがあります。転職する人をとにかく見つけて、売上につなげようと思っているエージェントなどの場合です。

薬剤師に強い転職エージェントを利用しよう
転職エージェントには様々な種類・企業があり、特徴や得意分野も異なります。
